先回、備前焼の献上鶴首花器を紹介しました。そして、この花器に椿を入れ、眺めているうちに、そういえば、似たような油絵があったはずと気がつき、探し出したのが今回の品です。
油彩 4号。昭和?
渡辺三郎(1928- )。洋画家。岡本太郎らとアバンギャルド運動に参加。その後、写実的な花の絵(特に、椿)を多く描いた。
備前焼と思われる花瓶に椿の花が入れてあります。
脇には、ビー玉と椿の一枝。
透明感のある描写が特徴的です。
先回の実物と並べてみました。
プロとはいえ、達者なものですね。
これぞ「静物画の存在感」‼️お宝名画です💎✨✨(椿の花びらが分厚くて、椿の形の練りきりのように美味しそうです💖)
渡辺三郎を検索したら、椿の絵がいっぱい出て来て白い椿もありましたよ✨椿画の手練れなんですね👑
あと、検索結果の一番さいしょに「衆議院議員の渡辺三郎」という人も出て来ました💡 クリンより🍀
ワンパターンのきらいありです(^^;
が、この手の画題は比較的人気があり、これで食っていたのですね。
私としては、どこかにアバンギャルドの匂いをみつけたいのですが・・・・
アバンギャルドからリアリズムへの転身もまあありかなと、昔アバンギャルに多少カブレながらも、今や骨董にまみれている遅生が申しております(^.^)
アバンギャルドな絵だけでは食べていけないので、このようなオーソドックスな絵を描いて食べていたのでしょうか、、、。
さすが、プロですね。
達者ですね(^-^*)
飾り映えのする絵というと、やはり静物画。そういった絵は時代が変化しても堅調な需要がありますから、描く方にとっても無難なのだと思います(^.^)
私の親戚の画家も普段は抽象画を描いていますが、私が若い頃絵のモデルをさせてもらった時はお礼と言ってバラの花の絵をプレゼントしてくれました。いつもこんな絵ばかり描けば売れるのにと思いましたが、それをしないところが芸術家の芸術家たる所以だったのでしょうね。
親戚の画家さんのモデルなんてすばらしいです。その絵こそ、もらっておきたいですね。
遅生さんのように昔の芸術品を保管しておくこともなかなか大変な時代になりました。これからも美術品をブログで楽しませてくださいね。