今回は、李朝の白磁の皿です。
径 16.1cm、底径 5.9㎝、高 4.4㎝。李朝中期。
表も裏も、なかなか味わいがあります。
目跡は、表、裏に5個ずつ。
釉薬が少し青味がかっていて、青白磁のような品です。
表、裏とも、所々に緋色が出ています。
よく見ると、緋色部にはピンホールがあるので、これはいわゆる雨漏りですね。
さらによく見ると、皿の右半分で青味が強くなっています。
裏側もやはり、右半分の青味が強くなっています。釉薬を二度掛けしているのですね。
これは、肩身変わりではありませんか。
雨漏りに肩身変わり・・・・これだけ役者がそろっているのですから、皿から夏茶碗に昇格させねばなりません。
ついでに銘も・・・「雨宿り」・・・急な夕立ちで、木陰に身を隠す(^.^)
蝉しぐれ 蒼空うつす 茶碗かな 遅生
雨漏りがあり、御本も出ていて、片身変わり、、!
そうですね、これだけ条件が揃ってくると、夏の平茶碗に昇格ですね!
銘:雨宿り
良い銘です(^-^*)
育つのが楽しみですね(^_^)
能の基本は物真似。
お茶は見立てだそうですから、自分の好きなように仕立てれば良いのですね。
でも、それが様になるか、滑稽で終わるか、センスが試されるので本当はキツイです(^^;
焼き物にもオーラがあるのですねぇ。
圧巻は最後の写真。最高の茶碗に映し込んだ青空と雲。
こんなに舞台と役者を操ったプロデューサーがにくいp(^-^)q
李朝白磁皿と書いた空箱があったので、探したところありました。
で、しっかり見てみたのが今回のブログです。それがなければ、ずっと忘れたままだったでしょう(^^;
品物さえあれば、プロデューサーは後からついてきます(^.^)