矢沢と小鹿とラーメン日記

大好きな永ちゃんと好きなものだけの記録☆

三橋節子美術館

2007-02-05 07:40:43 | その他
日曜日の午前中にたまたま見ていたNHKの番組で
「三橋節子」さんという画家がいた事をしりました。
番組で紹介していた彼女の絵と話がすごく良かったので
彼女の美術館が滋賀にあると知ってさっそく午後からその美術館に出かけてきました。

2児の母だった彼女は34歳の時に右肩鎖骨腫瘍というがんで右腕を切断。
しかしその18日後には左手で筆をとり、
その後自分が余命いくばくもない事を知っても、亡くなるまでの2年間、左手で絵を描き続けたそうです。

亡くなるまでに描いた作品は伝説やむかし話をモチーフに描いたものが多く
その伝説に幼い子供を残して死んでいく自分の気持ちを映した作品には胸を打たれました。

野の花や雑草が好きで自分の子供にも「くさまお」と「なずな」という草花の名前をつけたという彼女の描く絵には「優しさ」と「静けさ」「流れ続ける愛情」と「うちに秘められた強さ」というものを感じました。

下の作品は代表作の「花折峠」です。


死んで草花に囲まれて川を流されて行く自分を描いたものだそうです。
この絵も伝説を元にして描かれたものですが本当のお話では川に落とされた娘は
草花に助けられて元気で暮らして行くのだけど作者はその娘に死んでいく自分を映してこのような作品を描いたそうです。

他の絵も彼女の人柄を表したあたたかい絵が多くてホント滋賀まで見に行って良かったです。

お近くの方で絵の好きな方は是非一度足を運んで見てください。
優しい気持ちになれますよ。


コメント
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