けさの「まんぷく」は、とうとう、萬平さんと福ちゃんが、あの「チキンラーメン」を発明した、記念すべき回になりましたね!\(^o^)/「まんぷく」ファンのかつらぎ家では、大いにチキンラーメンの誕生を喜びながら、こんな会話を繰り広げておりました!
私「あーあ、またTwitterにへんな嫌がらせコメントがついてるわ~」
母「どうしたの?」
私「これ見てくれる?きのう、パーヴォの、マーラーの交響曲第6番の感想をかいたツイートに、嫌がらせコメントがついてしまったの」
母「あらやだ!『気づけよ!』『迷惑だ!』『じゃまなんだよ!』『首ふるな!』ってどういうこと?なんだかすごく怖いコメントね。ストーカーのひと?」
私「うん。たぶん同じひとなんだけど、私が会場で聴いていた様子を見てたお客さんだとおもうの。それで、こうやって嫌がらせコメントを」
母「うーん・・こまったわねぇ・・でも、チコちゃん、ほっときなさい。Twitterでこんな子供っぽい言い方でしか、あなたに言えない人なんて、無視しちゃっていいわよ」
そこへ、「いや、それはちがうな」といったのは父です!
父「ともちゃん、いつもともちゃんは、コンサートのとき、首を振りながらきいてるのかね?」
私「いいえ。正確に言えばスウィングしてしまうのね。パーヴォの指揮のときだけ、なぜかそうなるのよ。あまりにパーヴォの音楽がリズミカルなので、一緒になってリズムをとってしまうのね」
母「ほかの指揮者の人だと、そんなことはないの?」
私「ええ。なぜかほかの指揮者さんだと、ねむくなってしまうときもあるし、別に全然スウィングしたいとは思わないのよね~。なぜかしら?」
父「うーん。パパも今までそれを聴いて、『パーヴォの贔屓倒しにもほどがあるなぁ』と思って聴いていたんだが、どうやらそれは違うようだな・・・うん、なにかそれには、『秘密』があるぞ、ともちゃん!いい機会だ、そのTwitterで文句を言ってきた人のために、徹底分析してごらんなさい。『なぜ、パーヴォの音楽だと私はスウィングしてしまうのか?』とね(^_-)-☆」
私「えっ?徹底分析?こんなストーカーの人のために、私が考えるっていうの?」
父「そうだよ。ともちゃんは、そんなにコンサートに行けないとはいえ、パーヴォに関しては、日本一の音楽評論家になると決めたのだろう?だったら、パーヴォのためにも、NHK交響楽団のためにも、クラシック音楽好きのひとのためにも、彼の魅力を徹底分析しなくちゃ!」
私「でも、どうしたら徹底分析できるかな?」
父「パパがちょっと解説してあげよう。ともちゃんにはわからないかな?」
私「えっ?だって、パパ、クラシックはわからないでしょ?」
父「だが、パパはジャズの魅力の分析に関しては、専門家だよ!だから、パーヴォの音楽の魅力は、パパには、いっぺんにわかったぞ!ヒントはこの曲だよ!」
私「パーヴォの『ハンス・ロット:交響曲第1番』?」
父「ともちゃんは、東京文化会館の音楽資料室に行って、同じ曲を違う指揮者できいただろう?誰だい?」
私「セバスチャン・ヴァイグレという人だけど、それがどうかしたの?」
父「ともちゃんが上野から帰ってきたとき、ぐったりして帰ってきたんだよ。『全然つまらなかった。なんだかこれ退屈だった。眠くなっちゃった』といったの、ともちゃん、おぼえてない?」
私「え゛~っ、わたしそんなこといったっけ?(ごめんなさい、ヴァイグレさん!)CDだからじゃないの?」
父「でも、パーヴォのときには、ぴょんぴょんはねて帰ってきて、ともちゃんはこういった!『パパ!きょうパーヴォのコンサートに行かせてくれてありがとう!私、とっても幸せだった!最高の演奏だったわ!』って。それと、きのうともちゃんが聴かせてくれた、パーヴォのCDと、ともちゃんが書いた、このブログだ!」
そういって、父はスマホを取り出し、私の昨日書いたブログを指示してくれました。
「パーヴォはおとといもパーフェクトでしたが、きのうは、まさに神がかったような指揮ぶり!!!
指揮棒を幾度もはげしく指揮台にたたきつけ、床を足で踏み鳴らし、ときに大きく飛び上がり、全身でハンス・ロットの「交響曲第1番」のすばらしさを伝えようと、まさに獅子奮迅の活躍を見せてくださいました! 何ものかに取り憑かれた様に、すさまじい魂の咆哮ともいうべき、至高の名演を披露されました!当然会場は、熱い感動と大きな興奮の渦に包まれました!」
父「この箇所だよ!それと、ハンス・ロットの交響曲第1番をきいて、パパはピンときた!特に第3楽章だよ!実際に聴いてみよう!」
そこで、私達家族は、パーヴォのCDの第3楽章をCDプレーヤーで実際に聴いてみました!
私「あっ、分かった!ワルツ部分がキーポイントなのね(^_-)-☆ でもおかしいなぁ?パーヴォ、N響の演奏のときは、もっともっとスウィングしてたわ?」
母「チコちゃん、このCDでも十分スウィングできるけど、もっとN響だとスウィングできちゃうの?」
父「いいところに気が付いたね!それは、パーヴォの経てきた経歴に秘密があるぞ!」
私「(びっくりして)パパ!いつ調べたの?パーヴォの経歴なんて(@_@)」
父「そりゃ、ともちゃんが恋焦がれている男だもの、父親としてはそりゃ徹底的にインターネットで調べるさ!・・パーヴォは、タリンで、音楽院を卒業しているね?」
私「ええ、そうよ。そこで本格的に音楽の勉強をしたのよ?」
父「でも、パーヴォは、そこで何を専攻したかというと、・・・打楽器と、ジャズだ!そこにパーヴォの音楽がなぜスゴイか、秘密が隠されてるんだよ!」
私「えっ?どういうこと、パパ!?詳しく教えてよ!」
父「いいかね。たいていの指揮者はみんな指揮科か、ピアノといったところを学ぶ人多いのだろう?エッヘン、パパはそこまで調べた!」
私「すごーい!いつのまに!」
父「だから、ほかの指揮者は、全然スウィングしないんだよ。どういう意味か、わかるかい?」
母「つまり・・・パーヴォは、打楽器とジャズを習っていたから、クラシックの演奏でもその手法を取り入れている、ってこと?」
父「その通り!!いいかね、特にその特徴が第3楽章に表れている!」
私「(ずっと聴いていて)・・・わっ、ほんとだ!これワルツじゃない!ジャズだわ!」
父「そうなんだよ!だからともちゃんの体が自然に動いて、すごくパーヴォの音楽だとスウィングしてしまったんだよ!」
私「パーヴォに私がメロメロで、はるくんがすごくパーヴォの音楽を聴いて『パーヴォの音楽は、ほかの人と全然違う。彼の音楽は、劇薬だ!』といったのもそのせいなの?実は、パーヴォがジャズのリズムをクラシックに取り入れているから?」
父「まったくその通り!だから、カラヤンの音楽よりも、もっと斬新だし、だれもきいたことのないクラシック音楽になってるんだ!パーヴォしか、こういう感覚が味わえないのだろう、ともちゃんは?」
私「ええ。始め、パーヴォの音楽を聴いたら仰天したわ!すごい感覚の持ち主だと思って。でもそれは、彼がネーメ・ヤルヴィという大指揮者の息子だからだとおもってたし、パーヴォがイケメンだからだとおもってたわ!」
父「でもネーメ・ヤルヴィより、全然パーヴォのほうがすごかった!とともちゃんはいってたね!エストニアに行ったときに?」
私「わっ、それパーヴォに知られたら怒られちゃう!」
父「弟のクリスチャンの指揮を聴いた時も、『パーヴォのほうが何十倍もスゴイし天才だわ!』と騒いでたね。それに、ベルリン・フィルの元首席指揮者の・・・サイモン・ラトルさんの公演にいったとき、ともちゃんは『ラトルさんがベルリン・フィルにいるくらいなら、パーヴォがなればいいのに!』といったほど、パーヴォのほうがすごかったんだよね?」
私「ええ!実際にベルリン・フィルとパーヴォの演奏を聴いたら、もう最高な演奏だったわ!ベルリンのお客様も仰天していたわ!」
父「そうなんだよ。そこにも大きなヒントが隠されている!ともちゃんは昔から人より並外れて音感がいいことに、パパは気づいてたよ」
私「わっ、照れるなぁ(笑)」
父「いや、別に持ち上げてるわけじゃない。パパは、ともちゃんが8歳のとき、ジャズのコンサートに連れて行ったのを覚えてるかい?」
私「・・えっ?ライオネル・ハンプトン? 横浜スタジアムでやったコンサート?」
父「そうなんだよ。もちろん、パパが大のジャズマニアってこともあるけれど、ともちゃんの音感は信じられないほどいいんだよ!そこに気づいて、連れて行ってみることにしたんだ!」
※これがライオネル・ハンプトンさんです。ジャズのヴィブラフォンの第一人者として、一世を風靡したすばらしいジャズプレーヤーで、私も父も大好きな演奏家の一人です!
父「そしたら、ともちゃんは信じられないくらい、ライオネル・ハンプトンのアドリブの演奏に、ノリノリでスウィングしたので、パパはビックリしたんだよ!それで次々と、名だたる高名なジャズプレーヤーのコンサートに連れていくことにしたんだ!」
私「そういえば、すごくライオネル・ハンプトンの話、晃華学園の小学校でしたことある!」
するとずっと聴いていた母が、がばっと言い出しました。
母「そういえば、今だから言えるけど・・小学校の保護者面談で『ともこさんはIQ検査の結果、学年で1番という結果がでました。とにかくこの才能をなんとか伸ばしますから、お母さん、大変でしょうけれど、うちの学校で頑張ってください」と言われたの!」
父「そうだろう(^_-)-☆ ジャズにしてもそうだが、演奏家にとって、聴いているお客さんがノリノリでスウィングしてくれたら、こんなに幸せなことはないんだよ!ましてやお高くとまってるクラシックの、しかも天下のN響のコンサートで、ともちゃんが一番前でノリノリで聴いていたら、そりゃパーヴォだって嬉しくなって張り切るさ!自分のやりたい音楽を、ちゃんと理解してくれるともちゃんが、二日間ともきてくれたんだもの!」
そこで、父は、CDプレーヤーを、ハンス・ロットの「交響曲第1番 第4楽章」に合わせました。
父「パパも仰天したのは、ここの箇所だよ!」
そういって、第4楽章の、ブラームスの交響曲第1番第4楽章へのオマージュの部分を指摘しました。
父は「ともちゃんは、ブログでこう書いたね!
ブラ―ムスがこの曲に嫉妬した理由もわかります。ブラ―ムスが自身の交響曲第1番で20年余ようやくかかって思いついた第4楽章の換骨奪胎を、弱冠22歳のハンス・ロットがいとも鮮やかにしてのけ、かつおのれのメロディーよりさらに優れたオーケストレーションを提示したからに他ならない、と私はパーヴォの演奏をきいて確信しました。
私「えっ?この部分の指摘が、パーヴォはとっても気にいった、ということ?」
父「その通り!パパもきいて、このメロディーには仰天した。クラシックを知らないパパですら、このメロディーを、わずが22歳の青年がぱっと思いついて書いてしまったら、ショックだよ!そりゃブラ―ムスでなくてもショックを受けるに決まってる!しかし、そのことをどの批評家も書かなかった!しかし、ともちゃん、お前がブログで書いた!」
母「しかも、英文までつけて!というわけなのね?世界中の人がわかるわね!」
父「そういうこと!ともちゃんはいいかい、ちっとも病気なんかじゃないんだ!ともちゃんは、パーヴォと同じくらい、才能があふれてるってことなんだよ!溢れすぎてしまっていて、わからない凡人が多すぎるってことだね。わかるかい?」
私「パパ・・・嘘みたい。ジャズがパーヴォの音楽の魅力のキーポイントだったの?」
父「たぶんね!しかも、パーヴォは打楽器を専攻してる。つまり、リズムを徹底的に勉強しているし、彼はリズム感が抜群ということなんだ!」
私「たしかに、パーヴォのパーカッションの使い方は素晴らしいし、だれにもまねができないわ!」
父「そうなんだよ!そういう分析は、普通のクラシックだけしか勉強していない、ほかの評論家には太刀打ちできない。しかし、ともちゃんは、映画・歌舞伎・ミュージカル・オペラ・ジャズ・邦楽・・・とにかくなんでも詳しいよね!だからパーヴォは、ともちゃんのブログや、ともちゃんの自分の指揮に対するノリノリの態度を見て、ともちゃんがジャズのリズムもわかっているし、自分の音楽の方向性もわかってると思うし、自分の芸術がほかの芸術を圧倒していることに気づいて、すっかりともちゃんが気にいったんだよ!」
私「だから、パーヴォ、わたしと出会ってから、音楽がガラッと変わったの?」
父「たぶんそういうこと。ともちゃんが前のほうに座ると、ともちゃんのほうを見るというのは、指揮をしながら、ともちゃんの反応や感じていることをすぐにわかりたいんだと思うんだよ。」
私「そういえば、私が一度だけパーヴォの音楽で眠ってしまったとき、『チコ!起きて!寝ちゃダメ!』ってすごい怒ったことがあったわ」
父「だからともちゃんのほうに向いて、いつも指揮をしてくれるし、ともちゃんに音楽療法を申し出てくれたし、ともちゃんに『僕は君しか考えられなくなった!』とおととしのクリスマスにいったんだよ!」
私「えっ・・(思わず涙ぐむ私)そういえば、パーヴォ、私がサイン会で、ほかのクラシックマニアの人がやるように、楽譜にサインをお願いしたことがあったの」
母「そしたらなんていったの、パーヴォは?」
私「『きょうはサインするけど、もう君はこういうのは持ってきちゃダメだ。君は楽譜がなくても、ちゃんと理解できてるから』といったの!」
父「パパもともちゃんが誇らしいよ。天下のマエストロに、そんなふうに思われてたなんて!(^_-)-☆」
母「まぁ・・・どうしましょ(´∀`*)ポッ パパ、このストーカーさんにお礼を言わなくちゃならないわね」
父「まぁ、こいつのことはどうでもいいさ。大体、気に入らないことがあるなら、そのコンサートの場で直接きちんと注意すればいいだけのことだ。それをわざわざ匿名で嫌がらせのように言ってくる奴は、卑怯きわまりない、無礼な奴なんだよ。だから、このことをきっちりブログで書いて、みんなに知らせるんだよ(^_-)-☆パパは鼻が高いよ!」
私「ありがとう!!ありがとう!!さっそくブログに書いてみるね!すごいヒントをありがとう!」
父「ま、パパのジャズマニアぶりも、ともちゃんの役に立ててうれしいよ(^_-)-☆パーヴォとそのうち、ジャズ談議したいっていっておいてよ♪」
母「ウフフ、パパったら、すっかりパーヴォのファンになっちゃって♪」
父「まぁ、ともちゃんがこんなに騒ぐ男だから、いったいどんな奴だと思ってみたが、いままで大騒ぎしていた役者にくらべたら、男ぶりもいいし、頭もいい。しかもジャズを専攻していたのが気にいったよ!なかなか見どころのあるひとだ!」
私「パパ~!今頃気づかないでよ!一応天下のNHK交響楽団の首席指揮者なのよ!(^_-)-☆」
父「関係ないさ!父親にとっては、娘が好きになる男はみーんなライバルなんだよ(^_-)-☆」
父はそういたずらっぽく笑って、
父「15日の金曜日が楽しみだな!みんなスウィングしてくれるかな?」
私「でも、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番とプロコフィエフの交響曲第6番よ。いったいどうするつもりなんだろう?(@_@)」
母「そういえば、カティアさんって降りちゃったんでしょ。今回の演奏。でも台北でカティアさんとパーヴォのラフマニノフを聴いて、あなたカンカンに怒って、ママに電話かけてきたじゃない?」
私「そうだったけ💦」
母「そうよ!『カティアさんは、衣装こそ大胆で素敵で美人だけど、肝心ののテンポが全然パーヴォの指揮と合ってなくて、ずれまくってるから気持ち悪かった!』っていってたじゃない!」
父「それ、前のブログで書いたの、パパも読んで覚えてるぞ~(笑)」
私「まさかと思うけど、カティアさんが降板した理由って・・・私がカティアさんの演奏を批判したから?」
父「可能性は大だな。ある意味、日本一キビシイ批評家が来るから、パーヴォも失敗はしたくないと思ったんだろう。15日はだって8K放送の生中継があるんだろう?パーヴォとしては、絶対に成功させたいはずだよ」
私「そんなばかな~!!!私のせいで、パーヴォがそこまで動いちゃうかな!」
父「でも、パーヴォはたぶん、ともちゃんのいう事を絶対に信じてるとおもうぞ(^_-)-☆オッホン」
私「わぁ~、どうしよう、大プレッシャーだわ!」
父「今回のラフマニノフとプロコフィエフはちゃんと勉強しておいたほうがいいかもね。というのは、ラフマニノフはパパでも知ってるが、プロコフィエフの曲はしらないからなぁ。でもともちゃん、いつか東京文化会館で、プロコフィエフの第6番を聴いたら、ほんとはとっても退屈だって言って帰ってきたじゃないか(^_-)-☆」
私「信じられないくらい、よく覚えてるね、パパ!」
父「一応、パパは、日本一の『桂木嶺のファン』だもの!さぁ、これらをパーヴォがどうお前の前で料理するか、見ものだな!」
私「わぁ~、今日からパーヴォ、またリハーサルだからプレッシャーだわね。私より、パパという最強の”ジャズ評論家”がバックに控えているから!!(笑)」
というわけで、あかるい笑いにつつまれた、今朝のかつらぎ家でありました・・・
パーヴォ、いろいろ外野はうるさいですけど、気にせず、めいっぱいご自分を信じて、がんばってくださいね~\(^o^)/
かつらぎ家は完全にあなたの味方です!!!