新・台所太平記 ~桂木 嶺の すこやかな日々~

N響定期会員・桂木嶺の、家族の介護・闘病・就職・独立をめぐる奮戦記を描きます。パーヴォ・ヤルヴィさんへの愛も語ります。

【速報!】吉右衛門さん、「熊谷陣屋」を大いに語る!

2019-02-02 20:18:58 | 歌舞伎情報です!

https://www.kabuki-bito.jp/special/welcometokabuki/87/index.html

このお写真はちょっと違いますが、今月の「歌舞伎美人」のインタビューは、

われらが大御所・中村吉右衛門さんです!

\(^o^)/\(^o^)/

 

何と今回が「ようこそ歌舞伎へ」の最終回。

掉尾をかざる、すばらしいインタビューになりました!

今月の歌舞伎座は、初代尾上辰之助追善興行という銘打ち、

にぎにぎしく行われていますが、なんといっても話題なのは、

吉右衛門さんひさしぶりの、

畢生の当たり役「熊谷陣屋」です。

まさに決定版、永久保存版のすばらしい当たり役なので、

やっぱりかつらぎ、暁星学園~晃華学園の大先輩ということで、

明日3日夜の部を急遽拝見することにいたしました!\(^o^)/

 

大播磨の天下一品の名演技、しかと拝見してまいります~(^^)/

「そんなに吉右衛門さんの”熊谷”ってすばらしいの?」と、

まだ見たことのないあなた!

必見です!孫の代まで自慢できますよ~(^^)/

 

あっ!!!(@_@)

明日は節分、豆まきですね!

もしかしたら、なにか歌舞伎座であるかもしれませんね!

うーん、駆けつけなくちゃ!!!!!!

(やっぱり、歌舞伎好きの血はうずく、かつらぎでありました・・・(笑))

 


【パーヴォ in ロンドン!】パーヴォもとっても元気です\(^o^)/

2019-02-02 15:14:54 | PJのこと。

パーヴォはいったいどうしてるかな?と思っていた私に朗報が♪

 

5時間ほど前ですが、Instagramをパーヴォがアップされました(^_-)-☆

ロンドンで、ヴァイオリニストの女性となかよくツーショットを撮っておられますが、

表情がとっても明るくなってよかったなぁ~と思ってます

(たぶん、そうとう私のことで心配されたんでしょうね・・・・ごめんなさい<(_ _)>)

 

演奏も、きっとうまくいったのだと思います。

とっても笑顔満面、やさしいパーヴォでうれしいですね

ロンドンでは明日3日(日)も公演があり、

いよいよ9日からは東京での公演が始まります!

 

さむいので、くれぐれも風邪をひかぬように、気を付けていただきたいものです♪

パーヴォ、世界であなたがいちばん大好きです

がんばってくださいねっ


【思い出話、打ち明け話】日本映画ポスター~その宣伝コピーの作り方~

2019-02-02 12:11:01 | 東宝時代の思い出

はやいもので、もう2月を迎えてしまいました。ほんとにあっという間に春になってしまいそう・・。

母がブログをいつものように、最初に読んでくれるのですが、私にこう提案してくれました。

母「ねぇ、チコちゃん、ブログのタイトル、思い切ってこの、

【新・台所太平記】に変えてみたらどうかしら?」

私「え?そうかな?」

母「うん、そっちのほうがわかりやすいし、いま書いてる内容に合ってるかもよ。タイトルも短くて覚えやすいし、もともとの『台所太平記』は名作だから、このタイトルでピンとくるオールドファンも読みやすいと思うよ♪」

私「そっか!うん、じゃさっそくやってみる!」

母「せっかくだから、ブログのデザインも季節ごとに変えてみたら?もっとアクセス数のびるんじゃない?」

私「うんうん。いまの季節だと、やっぱり”梅”だよね。やってみよっか」

母「わぁ、梅のデザインのほうが綺麗だし、上品な感じがするわね~(^_-)-☆」

と、母もすっかりゴキゲンです。母もだんだん、自分がブログづくりに参加しているメンバーとして、やる気満々になってくれていて、うれしいですね(^_-)-☆

タイトルも、ひょんなことから思いついた、【新・台所太平記】ですが、意外にピタッとおさまりがよかったので、ビックリしています。これで思い出したのは、東宝宣伝部時代、ポスターの制作の勉強をしに、「宣伝会議」のコピーライター養成講座にかよったときのこと。

 

 

宣伝部でお世話になった先輩の中で、もっとも影響を受けた一人に、新聞広告制作を担当していた女性の先輩・Yさんという方がいらっしゃいました。(現在は、東宝東和で、洋画の宣伝ウーマンとして活躍中です)

彼女は大変優秀な才女で、熱心な宣伝ウーマンでしたが、当時の宣伝担当役員である、中川敬さん(現・東京楽天地社長)から命ぜられて、「広告批評」のコピー塾に通っていました。大変刺激を受けた様子で、いつも私にランチをたべながら、力説されました。

「ながたちゃん(とわたしのことをこう呼びました)、あなたもポスターやちらしをつくるのだから、コピーライティングをちゃんと勉強したほうがいいとおもうわ。広告批評では、電通の岡康道さんというすばらしい方に授業を受けているけど、ほんとに勉強になるわ!」と言った具合に、Yさんは熱心にすすめてくれたのでした。

私もぜひ行きたいと思いましたが、広告批評の塾はYさんが既にいっているので、せっかくだから、ほかのコピーライター講座に行ったほうがよかろうと思い、目についたのが、宣伝会議のコピーライター講座でした。週に一度、会社の業務が終わってから、東京・表参道にある同会議の講座に、一生懸命通いました。ちょっと体はきつかったですけれど、非常に勉強になりましたし、その後の私の劇評や評論家としての人生に、大きな影響を与えることになりました。

特に、ポスターのコピーライティングの授業では、本当にためになることばかりでした。広告代理店やグラフィックデザイナーの第一人者の方が授業を担当してくださるのですが、もっとも印象に残った言葉に、こういうフレーズがありました。

「ポスターは、

たった3秒間のメディアである。」

ポスターを見る機会は、みなさまもいろいろあろうかと思います。いちばん目にする機会があるのは、やはり電車で駅を利用した時の、駅貼り(いわゆるB全ポスター、あるいはB倍ポスターと呼ばれるものが中心です)のポスターですね。でも、そこで目にするポスターで、印象に残るポスターって実は少ないですよね?

それはなぜかと、先生が解説してくださいました。

「ポスターの宣伝コピーが、だらだらしすぎていると、だれもお客さんはコピーを読まない。」

ということなのです。駅貼りポスターなどは、たった3秒ぐらいしか、通りがかりのお客様は読む時間がありません。だから、そこで使われるポスターは、情報も盛り込むことが大事ですが、メインポスターは、ずばり「インパクト」が求められるというわけです。

この言葉は大変印象にのこり、ランチの時間に、Yさんに相談しました。Yさんは目を輝かせて

「ぜひ宣伝プロデューサーの会議で、ながたちゃん、みんなにそのことをレクチャーしてみたらどうかしら(^_-)-☆ 絶対みんな知りたい情報だし、勉強になると思うわ!」

と、すすめてくださいました。

そこで、当時の宣伝プロデューサー室の室長だった、矢部勝さん(のちに宣伝部長。東宝アド常務を経て、現・東京現像所社長。スタジオジブリの名作『平成狸合戦ぽんぽこ』や超大ヒット作『もののけ姫』の宣伝プロデューサーを歴任)に相談し、宣伝プロデューサーのみなさんに、不肖わたしが初レクチャーを行いました。矢部さんを始め、みなさんはとても熱心に、講義をきいてくださいました。

すると、みなさんが口々にいいました。「宣伝コピーは、キャッチーで、短くて、インパクトのあるものがいいということだね」「そうだね。いままでは映画の内容を説明しようとしすぎて、肝心のお客さんがよまない、ということを考えてなかったかも」・・・矢部さんは、「とてもいいレクチャーだったよ、ありがとう!」とニコニコしながら、私に言ってくださいました。

それから1年後。矢部さんが『もののけ姫』の宣伝を手掛けることになり、わたしやYさんたちに、宮崎駿監督のお描きになった、400頁にもわたる、絵コンテ集のコピーを読ませてくださいました。

わたしは徹夜しながら、大興奮して、絵コンテを読みました。まさに文字通り傑作になる予感がしましたし、宮崎監督が随所に書き込まれている、スタッフへの愛溢れる指示に感動したのです!

矢部さんは、「ながたぁ~(と矢部さんは私のことをこう呼びました)、もののけ姫の絵コンテ読んで、どう思ったかレポート書いてくれる?それで、糸井重里さんが書いたコピー案なんだけど、どう思う?」といろいろ意見をもとめてきてくださったので、私はうれしくて、どんどんレポートを書きました。宣伝プランを書くのは初めてに近かったけれど、張り切って書きました。

糸井重里さんが出したコピーの中で、私が最も惹かれたコピーがありました。それが、これです。

みんなは、「ええ?あれだけの大作のコピーが『生きろ。』ってこれだけですか?」とビックリしたのですが、矢部さんは、力強く

「うん。あの400頁の情熱を、一言で言い表して、インパクトあるものにするには、この『生きろ。』がいちばんいいと思うんだ!」

と、おっしゃいました。私もまったく大賛成でした。まさに「たった3秒間のメディア」であるポスターにふさわしい、強烈なインパクトを残す名コピーだと思ったのです。

そして、これが当時のスタジオジブリ史上、また当時の日本映画史上、記録的な興行収入を叩き出したのは、いうまでもありません。いまだにこの作品のポスターの話になると、「あの、『生きろ。』というコピーはすばらしかったですね!」といろいろな方からおっしゃっていただくので、大変にありがたいですし、私も宣伝会議のコピーライター講座に通ってよかったなと思いますし、矢部さんの慧眼にも拍手したいと思います。

このほかにも、短い、インパクトの大きな邦画のポスターの代表例として、「梟の城」という時代劇作品が挙げられます。これも大変思い出深い作品のひとつです。

これは、宣伝プロデューサーは先日も登場した、市川南さん(現・東宝㈱常務取締役 東宝芸能社長)でした。

市川さんは数十社のコンペの中から、こちらを選びましたが、そのときに、私の意見をずいぶん尊重してくださいました。プロデューサーは映画「南極物語」の大プロデューサーである、角谷優さんで、角谷さんとともに、このビジュアルを選び出しました。

※向かって右が角谷プロデューサー。現在も早稲田大学のエクステンションセンター、武蔵大学などで教鞭をとって、後進の映画人の育成に奔走されています。

このビジュアルの優れているところは、B2ポスターでは色数と予算の都合で、4色の黄色が地色になっていますが、B全ポスターでは、特色中の特色、黄金のポスターをつくりあげました。

宣伝コピーはずばり「時代と戦え」。司馬遼太郎のもつ雄大なスケール感と、安土桃山時代の豪奢さをストレートに表したいと、私も考え、提案したのが、このポスタービジュアルでした。

そのときにお世話になったのが、当時博報堂にいらした山本和宏さん(「午前十時の映画祭」のプロデューサーでもいらっしゃいます)。いまだに、FB友達として、親しくさせていただいて、本当に感謝しております。

「梟の城」は当時の「時代劇映画はヒットしない。」という映画業界のジンクスを破る大ヒット作となり、時代劇映画復活ののろしを上げる、牽引力となりました。篠田正浩監督も、ますます巨匠として君臨されたのでした。

 

もちろん、ポスターのコピーの場合は、短いほうがいいというのが私の持論です。が、新聞広告などでは、またコピーラインティングの仕方がかわってきます。新聞広告や雑誌広告は、読者の方がじっくり読んでくれますので、内容面をより深く伝えるのに効果的です。やや長めのコピーを用意して、読者の、映画への興味と鑑賞意欲を沸かせるようにすればいいわけです。それは、先述のYさんが中心となって、コピーを新たに作成するという作業をしていたのでした。

近年話題になっている、WEB広告については、どうなるのか、ちょっと正直、よくわかりませんが、やはり、WEBのホームページを見る時間というのは、立ちあげる時間を考えると、ポスターに近く、3秒間ぐらいではないかと思います。そうすると、だらだらと長いコピーよりも、インパクト大の、キャッチ―なコピーが求められるのではないかと、私は思っています。

ともあれ、宣伝部時代は、いろいろ大変でしたが、勉強することの多い、充実した映画マン人生を送れたなと思い、いまではとても感謝している私です!


チコの備忘録(2)新・台所太平記 ~「まんぷく」「チコちゃんに叱られる」でわが家は平和に♪~

2019-02-02 09:53:56 | 新・台所太平記

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というわけで、急遽連載決定!の

「新・台所太平記」第2回をお届けします。

土曜の朝、我が家はつかの間の笑顔につつまれます。NHKの朝の連続テレビ小説「まんぷく」と、「チコちゃんに叱られる」の再放送で、すっかり父がご機嫌になるからです。

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「まんぷく」では、萬平さん(長谷川博己)はラーメン研究に没頭。麺づくりに頭を悩ませる。妻の福ちゃん(安藤サクラ)はそんな萬平さんを励ますが、なかなかいいアイディアがおもいつかない・・というところで、今週の放送はおしまい。萬平さんが「麺にスープを練りこんだのに、おいしい味が出ない!なぜだ!」と頭をかきむしるところで、父は、「お湯をかけて3分にすればいいんだよ。なんで思いつかないんだろうなぁ(^_-)-☆」といたずらっぽい笑顔。おいおい、それがなかなか思いつかなかったから、「チキンラーメン」は大発明だったんじゃないか、とツッコミをいれたくなる私だったが、父がとにかくこの時間は毎朝ゴキゲンなので、私も母も一安心。

〇「まんぷく」のよさは、やっぱり脚本が抜群に面白い事にあげられる。安藤百福夫妻の波乱の人生を、テンポよくコミカルに、時に泣けるタッチで描いていく福田靖さんの脚本は天下一品。朝ドラ嫌いの私でも、これならたのしく見られて、朝から元気をたくさんもらえ、時にもらい泣きする場面も。

〇キャスト陣の好演もすばらしい。安藤サクラさんの変化自在の演技には感心させられ通しだし、長谷川さんの滑舌のよさと清潔感は、朝の爽やかさにぴったり。脇を固めるイケメン陣、大谷亮平さんと要潤さんを朝から拝めるのもうれしいし、松坂慶子さんと松下奈緒さんの母子コンビもたのしい。”神部さん”こと瀬戸康史さんなど、新鋭が続々育っているのもすばらしい!もちろん、桐谷健太さんなどの濃ーいキャラクターも「オッケー♪」!

〇朝ごはんは、父の得意料理である、エリンギ(しいたけ類)の醤油炒めと、ハムと、チーズ入りタマゴと、トマトとオレンジ。シンプルだが、大変おいしい父の味である。母も私も、「おいしい、おいしい」といって、パクパクいただいている。まさに、”まんぷく、まんぷく”。

 

〇さて、わが家のアイドル「チコちゃんに叱られる」

私も8歳のころから「チコちゃん」と呼ばれているが(笑)、NHKの”チコちゃん”は、永遠の5歳。天衣無縫な好奇心と、オトナ顔負けの鉄火肌で、バッタバッタと、大人たちを叱りまくるのが痛快、痛快(^_-)-☆ 父が「おい、ともちゃん、お前も”チコちゃん”なんだから、いつもこのくらい、ブログでも気の利いたことをいってみろよ(笑)」とクサすのだが、私も思わず、”チコちゃん”の当意即妙なトークに大爆笑。我が家に明るい笑いが訪れて、日々苦労の多い、父も母も、そしてこのこうるさいテレビウォッチャー・かつらぎも大変ご機嫌になる、貴重な番組だ。

〇なぜ、こんなに”チコちゃん”が人気があるのか、私なりについつい評論家チックに分析!やはり、なんといっても、”ドラえもん”体型のチコちゃんなので、子供からオトナまで安心してみていられるのだ。子供向けで日本人に好まれるキャラクターの体型は、”ドラえもん”が理想といわれている。つまり、3頭身で、目がくりくりしていて、頭が丸いこと。ドラえもん、クレヨンしんちゃん、アンパンマン、みなそうである。そして、我らが”チコちゃん”も、まさにこの3頭身・くりくり目玉・丸い頭と3拍子そろった、まさに「究極の人気キャラクター」なのだ。

〇”チコちゃん”の声を担当する、キム兄こと、木村祐一さんの圧倒的なトーク力がすばらしい。”クレヨンしんちゃん”の吹き替えをずっと担当していた矢島晶子さんも、実に見事なトーク力とアドリブ力で、大いに沸かせてくれたものだ。が、キム兄はさすがプロ中のプロというか、ナイナイの岡村隆史さんという、笑いの天才を前に、一歩もひかないたのしいトークとアドリブとリアクションを繰り広げる。CGで作った豊かな表情や着ぐるみの動きも含めて、まさにキャラクターの勝利。NHKもついに【最強のキャラクター】を手にしたものである。

〇また、いつもは民放のバラエティで暴走気味(?)の岡村さんが、脇にまわって神妙に”チコちゃん”の相手役を務めているのも、たくまざるユーモアがあって面白い。カラスのキョエちゃんに「岡村の、バカー!」と、ドつかれながらも、笑顔で答える爽やかさが好感を呼ぶ。

〇ゲストの人選も面白い。超二枚目の玉木宏さんも、超大物女優のかたせ梨乃さんも、”チコちゃん”の前では「ボーっと生きてんじゃねぇよ!」とどやされるのも、とにかくおかしい!大竹まことさんって苦手だったけど、この”チコちゃん”と渡り合えるトーク力のすばらしさに、「シティボーイズ、やるじゃん!」と見直したファンの方も多いのでは。

〇スタッフの随所にちりばめられた”遊び心”も楽しい。なぜかいつもドラマ解説部分で登場する、鶴見辰吾さんのとぼけた味わいも、ほかのドラマではみられない抜群の面白さ。鶴見さんが何役も演じきった「旧国鉄のシルバーシート物語」は、結構感動した。鶴見さんがますます大スターになりそうだ。

〇番組の最後に登場する、カラスのキョエちゃんがまた抜群におかしい。ほかの記事でキョエちゃんの人気フレーズをつかわせてもらったけれど、「〇〇の、バカー!」って言葉、実は、放送禁止用語に近い指定を、テレビでは受けているのだ。子供の教育上よろしくないし、PTAのお父さん、お母さんからも、ものすごい抗議がくるからである。

〇でも、あまりにも罵詈雑言が飛び交う、現代ニッポン。「バカー!」っていってやりたい、ひどいオトナはたくさんいるよね(笑)。天下のNHKが堂々と、「バカー!」解禁なのもうれしい。いつもさんざん人を番組で罵倒しているお笑いタレントや、国会でくだらない答弁しかできないどっかの政治家たちに、ぜひ一度キョエちゃんから「〇〇の、バカー!」って、いってやってほしい(笑)

〇というわけで、朝から笑いのたえない、かつらぎ家になって、ちょっと私も一安心。母もすやすや、また一寝入り。父ものんびり、ジャズをきいて、朝がたのしくすぎていく。

〇やっぱり家庭の団らんって、テレビやラジオの影響がすごく与えていると思う。昔のテレビは、やはり「ご家庭でそろって楽しくみられるもの」ということに、ものすごく注意をはらっていたから、言葉遣いも演出も、すごく気をつかっていたし、楽しかった。辛らつなことを言っても、上質のユーモアがあって、けっして人を傷つけない配慮がなされていたように思う。そして、見ている人を、リラックスさせ、緊張させないものだった。でも、いまのテレビは、ニュース番組が乱立して、確かに情報は氾濫しているが、それを見たり聴いている人たちへの「愛」や「配慮」にすごくかけたものが多い。だから見ていても、ちっとも楽しくなく、ただただうるさい騒音になってしまうのだ。

〇その点、「まんぷく」や「チコちゃんに叱られる」そして、私がいま最も一押しの番組「クラシック音楽館」(日曜よる9時、NHKーEテレ)はみーんなNHKが作っているのだけど、そういう上質のユーモアと愛がいっぱい溢れていて、しかも知的好奇心も満足できるという、まさにテレビ番組のヒットの法則の王道をいっているのだ。

 

「新・台所太平記」がとんだテレビ評論になってしまいましたが、視聴率をどうやったら往年のごとく復活させたらいいかと思っている、世のテレビマンのみなさん!ぜひ、この3本の番組を徹底研究してみてはいかが?

ヒットの宝庫がここにはごまんと眠っているのです・・・!

 


チコの備忘録(1)~「新・台所太平記」、始まる。

2019-02-02 05:27:53 | 新・台所太平記

~母、ようやくおちついてお茶を飲めるようになる~

これからは、このブログで「新・台所太平記」と題して、父と母、私の介護にまつわる日記を随時お届けしたいと思う。同じ世代で同じ悩みを抱えている方も多いと思うので、なにかのご参考になれば幸いである。

ちいさいお子さん、若い方や、クラシックファン、歌舞伎ファンの方は、「わっ、介護の話なんて勘弁してよ」と思われるかもしれないが、いずれあなた方も直面する現実なので、何かの参考にお読み頂ければ幸いである。

〇午前4時10分、母が起床。トイレに行きたいということで、私が介助する。父も起きてきて、「俺がやるよ!」と言い出すものの、私が笑顔で「大丈夫だから、パパはゆっくりコーヒー飲んでて」というと、いつもは怒鳴りだすのだけれど、きょうは怒鳴るのをやめて様子をじっと見守っている父。

〇母のトイレが無事終了し、ベッドに戻る。実は私、もうちゃんと介助できるんだけどね(笑)母がお茶を飲みたいということなので、飲ませてあげると、ゴクゴクとおいしそうに飲む。いままではトイレにいくのと、父に怒られるので、遠慮していたと、私に打ち明ける母。


〇「うん、全然気にしなくていいから、お水を飲みたいときに、どんどん飲んで、お手洗いどんどん行って、お腹の中を綺麗にしましょ(^_-)-☆」と私がニコニコしながらいうと、母も笑顔で、「ありがと、チコちゃん」とうれしそう。

〇父も私達のようすにホッとしたのか、ソファでのんびりコーヒーをのんでほっこり。怒鳴りもせずに、テレビの海外ドラマを見始めたが、音量はだいぶ抑えめで見てくれる。この世代の男性(父は昭和10年生まれです)は、総じてワンマンで唯我独尊。テレビ部や宣伝部、映画文化協会、NHK大河ドラマの衣装の仕事でもそういうところがあったが、総じてなんでも自分で仕切らないと気が済まないボスタイプ。なんでも自分の「ルール」があって、それに従わない人間は徹底的に怒鳴りつける。ましてや、「女子供のいう事なんて聞けるか!」という人が多いので、父がトイレのやり方のことで怒鳴らなくなっただけでも、まずは大進歩。ま、「気まぐれなワンマン」の父のことだから油断はできないけどね(^_-)-☆

〇そう、この年代の男性には「ご家庭のやさしい愛情」なんて必要なかった世代だ。「戦争でB29によって焼け野原になった日本で、生き残っただけありがたいと思え!きょうは満足に飯が食えるだけ有り難いと思え!」と繰り言のようにいう。彼らは、<昭和20年8月15日>で人生の成長がストップした世代なのである。ああ、早くこの戦中派のどうしようもない【トラウマ】が解決できますように。

〇母は安心したのか、すやすや寝息を立てている。いつも父が怒鳴るときに、まっさきに庇ってくれたのが母だったので、父の怒鳴り声がしない夜は安心して眠れるのだろう

母は私が小さいころから、ずっと奇妙な大病ばかり経験してきた。はじめは、母が月足らずで生まれたせいかと心配していたが、いまは、父と暮らすようになって、父の暴君ぶりを抑えるのに必死で、自分のストレスが増大していることに、母も気づかなかったのだろうと思う。

〇一度母は父と別居している。私が9歳から12歳のときである。ありていに言えば、そのとき母が私の進路(晃華学園に進ませようとか)など些事を気にせず、思い切って父と離婚してしまえばよかったのだ。そして、私を公立の中学高校に通わせればよかったのだ、と思うこともある。そうすれば、父の信じられないような我儘や暴君ぶりに、母が振り回されずに済んだし、彼女ももっと健康的で気楽な人生を送れただろうに、とも思う。

〇しかし、齢80を迎えようとしている母に、そんな残酷なことも言えまい。父と暮らすのを決めたのは母自身なのだ。いま人生の終幕を迎えようとしていて、父が、母がずっとやっていた家事をすることになり(私には一切家事を手伝わせない父である。「余計なことをするんじゃない!」といつも怒鳴るので、私もあきらめたのである)、母の介護をすることになったのも、結局人生というのは、どこかでいろいろな「つけ」を払わされるのだと思う。いずれ、私自身もそういう「つけ」を払うことになるのだと、覚悟はきめておくつもりである。

〇きょうは、慈恵医大でMRIの撮影と検査があるので、おちついて臨もうと思う。手足のしびれはまだひどいけれども、気持ちはだいぶ吐き出せたので、楽になった自分である。

〇さあ、もうすぐ時計は朝5時。父が朝ごはんを作り始めるので、またきょうも<新・台所太平記>が始まる。

 

PS.・・・まさか「『太平記』ってなんですか?『台所太平記』ってどういう意味?」という若い方がおられるかな(笑)むろん、エストニア人のパーヴォは意味がさっぱりわからないかもしれないので、彼のために説明しておきます。

☆「太平記(たいへいき)」~日本古典文学作品の1つ。歴史文学に分類され、日本の歴史文学の中では最長の作品とされる

全40巻。南北朝時代を舞台に、後醍醐天皇(ごだいごてんのう)の即位から、鎌倉幕府の滅亡、建武(けんむ)の新政と、南北朝の分裂、2代将軍足利義詮(よしあきら)の死去と細川頼之の管領就任までを描く、一大軍記物語。(1318年~1368年までの約50年間を描く)

後醍醐天皇、足利尊氏、楠木正成、新田義貞などの歴史上の人物が大活躍する物語である。

NHK大河ドラマでは、「太平記」というタイトルで、真田広之(足利尊氏に扮した)主演で映像化されているが、いかんせん「南北朝時代」というのは、三種の神器の存在など、天皇家にまつわるタブーが多いので、【大化の改新】などともに、映像化はなかなかできない時代と題材のひとつである。

☆「台所太平記」~文豪・谷崎潤一郎の長編小説。戦前の1936年(昭和11年)から戦後の1963年(昭和38年)にかけ、家の台所仕事を担っていた歴代の女中たちの変遷の物語。本の文章を読み聞かせるなど一種の徒弟修業の教育的側面もあった彼女らとの主従関係に、『春琴抄』『痴人の愛』などの主題に通底する深層意識も垣間見られる作品で、戦後民主化に伴う封建的な家制度の解体や、失われてゆく存在への共感と哀惜が描かれている。(Wikipediaより)。

 

映像化作品では、1963年、豊田四郎監督、森繁久彌主演による東宝映画が有名だが、たびたびテレビドラマ化されている。


今後の備忘録として、随時ご報告してまいります。

2019-02-02 00:13:46 | 私をめぐる、備忘録。

一応、今後の備忘録として、精神科医や病院側、行政の対応、コンサートホール、オーケストラの事務、そして、いちばん肝心の父や母、そして、パーヴォ、NHK交響楽団、パーヴォのスタッフ、ファンの方々の、私に対する一連の対応なども、ブログ・FBに記録していきます。

こうすることで、私が決して病気ゆえの妄想でものを語っているのではなく、冷静に行動していることを証明していく手立てになるだろうと思われるからです。ひとつの自衛手段ですね。

お手数ですが、どうぞご理解を関係各方面には賜りたく存じます。

〇いままでかかりつけだった、メンタルクリニックのS先生(これは男性の方で、とても真摯に対応していただきました。感謝しています)には、大学病院(慈恵医大第三病院の精神神経科)に紹介状を書いてもらう事をお願いしました。S先生のクリニックは横浜にあり、現在、私は足がしびれていたくて、遠出は無理なので、郵送でお願いすることにしました。

〇調布市役所の生活福祉課のS女史からは、4日(月)の13時に、障害福祉課の地区担当の方と三者で話し合いをもつことになりました。生活保護を受けるのか、あるいは、緊急避難的にシェルターに入るのか・・・どういう話が出たかは、また報告できる範囲でFBやブログでお話してまいります。

〇6日(水)の新国立劇場「タンホイザー」に行くのは、キャンセルしたい旨を、広報担当者の方にメールでお伝えしました。実は、かなり休息が必要なことをいわれましたので、当面、パーヴォ以外のコンサートはいくのをやめたいとおもっています。

〇パーヴォにもメールを送って、一連の事態を報告しています。ただし、ブログのアドレスを記載して、そこを英訳してもらうようにお願いしています。

〇パーヴォからは、現在Twitterをブロックされていますが、これはTwitterの悪質なメンバーが、パーヴォや私に嫌がらせのツイートを送ってきたので、自衛手段として、パーヴォも私のツイッターをブロックしました。わたしからは何のアクションもおこしていないので、そういうことだと理解しています。

実は、いままでもそういう状態が続いていて、悩みの種でした。ひどいケースだと、Twitterで私のフォロワーだった人が、親切ごかしにいろいろ私にパーヴォとのなれそめやお付き合いの事情をきいてきたので、その方を信用してお話したら、すべてその内容をスクリーンショットでコピー&ペーストして、5ちゃんねるの掲示板に貼り付けられ、掲載されてしまったことがありました。以来、その方のフォローはすべてブロックしていますが、どんな手段を使って、私たちに嫌がらせをしてくるかわからないので、とりあえず、自衛手段をとっています。

また、サイン会には一応いくつもりですが、サイン会でも、私に悪口雑言を浴びせる、熱狂的なパーヴォの女性ファンがいて、非常にわたしは彼女たちの対応に苦慮してきました。悪口雑言はいわないものの、Twitterで攻撃してきたり、なかには、私が挨拶しても完全無視を決めこむ人もいて、そういう意味では非常に不愉快なおもいを、彼女たちや彼らからしてきたのは事実です。

で、そういう対応にいつも私はがまんして、泣き寝入りしてきました。(パーヴォにはメールでご相談してきて、パーヴォはそれなりに解決策を提示してくださいました)

しかし、今後はこのブログで、どんな人が私にひどい対応を見せたか、報告したいとおもっています。

私は基本的には笑顔でパーヴォを応援したいですし、NHK交響楽団のみなさんも応援したいので、だれとでも仲良くしたいのです。でも、そこを理解できない、狭量な熱狂的なマニアの人がいることも事実なので、かなしいですね。でも、事態が少しでもよくなるように、このブログを活用したいとおもっています。

9日(土)と10日(日)に、NHKホールでパーヴォのコンサートがあるのですが、9日に伺うので、そこで、パーヴォとの対応を見たいとおもっています。NHK交響楽団、ならびに、ジャパンアーツさん、ソニーミュージックさんなどのパーヴォを取り巻くスタッフの方々の対応もみたいと思っています。

NHK交響楽団さんとも、ジャパンアーツさんとも、ソニーミュージックさんとも円満かつ良好な関係を築いているので、心配はないと思いますが、もし、私に対して、攻撃的な態度をとるようであれば、すぐにこのブログで、そのことをご報告したいと思います。もちろん、その逆もしかりで、私にきちんと対応して下されれば、そのこともちゃんと報告したいとおもいます。

いまのところ、パーヴォからは特にその後連絡はありません。スタッフからも特に嫌がらせのメールは来ていません。以前パーヴォのスタッフを名乗る人から、嫌がらせのメールが来たことがあり、以来、私はパーヴォのスタッフには非常に神経をとがらせるようになりました。

〇父はずっと私に激高して怒鳴ってばかりいましたが、私が父の暴言をすべてメモに記録し、ブログに記録するようにしたので、父は私に対しては、一切無視するという態度をとっています。しかし、私は特に気にせずにいます。彼がどういう態度をとろうと、もう彼は私に対して、言ってはならないこと、やってはならない態度をとったので、あとは彼と上手に距離をとることを考えることにしました。

〇心配なのは、母です。母は大変嘆いていますが、母も父も暴言で悩まされているので、その旨をもっとちゃんと、訪問看護に訪れる看護師さんや医者の方にお伝えするように、私も母に話しました。

結局のところ、母がきもちよく日々をおちついて過ごせるように、父も私もみなも努力していることにはかわりないので、母が窮屈でかなしい思いをするのは避けたいのです。

私の見る限り、父はかなりの介護疲れになっているのではないかと思うので、場合によっては、母を(私がもし就職し、独立したら)引き取るか、あるいは緊急避難的に、母を施設に預けることも考えなくてはならないかと思っています。

以上、とりあえずの備忘録でした。

一連の悩みをすべてパーヴォにのみ、メールにてご相談していたので、パーヴォはとてもつらかったと思いますし、いままできいてくださって感謝しています。

でも、今後は、彼に依存するのは極力やめ、こうした場できちんと明らかにしていくことで、私の名誉回復を果たしていきたいとおもっています。

まずは、日々をたのしく元気よく明るくすごしていけるように、健康をとりもどし、回復していきたいですね!