こんにちは、ちぃママです。
少し間があいてしまいましたが、今回はAAC(補助代替コミュニケーション)講座の『図形シンボルの適正と効用』についてレポートします。
図形シンボルってなに?
図形シンボルとは、簡略化した絵や図形などを使って言葉や簡単な文章を表し、それを用いて他者とコミュニケーションをとるためのものです。
ピンとこないかもしれませんが、最も簡単で身近な例としては、トイレや非常口のマーク等があげられます。

例1.物体や状態を表す図形シンボルの例

例2.動作を表す図形シンボルの例
図形シンボルの利点・欠点
利点
・簡単に書ける。
・発達に合わせて進化させられる。
・安価
・文字獲得につながり易い。
・保存ができる。
欠点
・持ち運びが必要。
・破損しやすい。
・線画理解のレベルが必要
図形シンボルの指導-適正の確認
対象児・者
・理解言語が高く、表出力が低い。
・視力、詩や、視覚認知などの確認
・絵や線画に対する興味
・スキャンニングと選択の力
使用する図形シンボルの選定
言語力が低い場合
⇒限定した好きなものから(食べ物・電車・キャラクターなど)
言語力が高い場合
⇒身近なものからどんどん吸収させる
図形シンボル系言語指導の進行
・提示されたものやカードを見せる
・日常生活の中で使用する
・他の言語モードと併用 (サイン言語、実物、絵カード等)
誰もが、最初から抽象化された図形シンボルを使いこなせるわけではありません。
一般的には・・・
具体物 → シンボルとしての具体物 → 写真 → 絵シンボル → 図形シンボル
というステップが考えられます。
※月齢が低い場合や重症の場合は、具体物から始めるといいかと思います。
AACについてのレポートを書いてきましたが、読まれた多くの皆さんが「話し言葉の指導をすれば言葉が出たかもしれないのに、言葉を使わないAACを用いることで、言葉が出なくなるのではないか」と疑問を持たれたかもしれません。
結論からいいますが、むしろ正反対だそうです。
AACは、話し言葉の獲得を促進する効果があっても、阻害することはないからだそうです。
たとえばコミュニケーションボードで会話する時、相手の大人は使いながら正しい発音で見本を示しし、子どもがシンボルを指した時は、代わりにその言葉を発音してあげます。
そのことで子どもたちは、音声のフィードバックが得られ、脳の中にシンボル=音声の記憶が蓄えられるそうです。
実際AACによるコミュニケーション指導を行って、言葉が出始めた子ども(最高28歳)はたくさんいるそうですし、AACによって獲得した語彙の中から発語し始めることもあるそうなので、AACの指導をとおして音声言語を獲得したことは明らかだと言っていました。
ただし残念なことに、すべての子どもがこの方法で音声言語を獲得できるというわけではないそうです。
次回は、図形シンボルを使ったコミュニケーボードの作り方と留意点等について、ご紹介しようと思っています。(ちひろさんも使用中です)
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図形シンボルとは、簡略化した絵や図形などを使って言葉や簡単な文章を表し、それを用いて他者とコミュニケーションをとるためのものです。
ピンとこないかもしれませんが、最も簡単で身近な例としては、トイレや非常口のマーク等があげられます。

例1.物体や状態を表す図形シンボルの例

例2.動作を表す図形シンボルの例

利点
・簡単に書ける。
・発達に合わせて進化させられる。
・安価
・文字獲得につながり易い。
・保存ができる。
欠点
・持ち運びが必要。
・破損しやすい。
・線画理解のレベルが必要

対象児・者
・理解言語が高く、表出力が低い。
・視力、詩や、視覚認知などの確認
・絵や線画に対する興味
・スキャンニングと選択の力

言語力が低い場合
⇒限定した好きなものから(食べ物・電車・キャラクターなど)
言語力が高い場合
⇒身近なものからどんどん吸収させる

・提示されたものやカードを見せる
・日常生活の中で使用する
・他の言語モードと併用 (サイン言語、実物、絵カード等)
誰もが、最初から抽象化された図形シンボルを使いこなせるわけではありません。
一般的には・・・
具体物 → シンボルとしての具体物 → 写真 → 絵シンボル → 図形シンボル
というステップが考えられます。
※月齢が低い場合や重症の場合は、具体物から始めるといいかと思います。
AACについてのレポートを書いてきましたが、読まれた多くの皆さんが「話し言葉の指導をすれば言葉が出たかもしれないのに、言葉を使わないAACを用いることで、言葉が出なくなるのではないか」と疑問を持たれたかもしれません。
結論からいいますが、むしろ正反対だそうです。
AACは、話し言葉の獲得を促進する効果があっても、阻害することはないからだそうです。
たとえばコミュニケーションボードで会話する時、相手の大人は使いながら正しい発音で見本を示しし、子どもがシンボルを指した時は、代わりにその言葉を発音してあげます。
そのことで子どもたちは、音声のフィードバックが得られ、脳の中にシンボル=音声の記憶が蓄えられるそうです。
実際AACによるコミュニケーション指導を行って、言葉が出始めた子ども(最高28歳)はたくさんいるそうですし、AACによって獲得した語彙の中から発語し始めることもあるそうなので、AACの指導をとおして音声言語を獲得したことは明らかだと言っていました。
ただし残念なことに、すべての子どもがこの方法で音声言語を獲得できるというわけではないそうです。
次回は、図形シンボルを使ったコミュニケーボードの作り方と留意点等について、ご紹介しようと思っています。(ちひろさんも使用中です)
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