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AAC(補助代替コミュニケーション)講座レポート その3

2009-08-04 11:30:47 | 療育について
こんにちは、ちぃママです。

少し間があいてしまいましたが、今回はAAC(補助代替コミュニケーション)講座『図形シンボルの適正と効用』についてレポートします。

図形シンボルってなに?

図形シンボルとは、簡略化した絵や図形などを使って言葉や簡単な文章を表し、それを用いて他者とコミュニケーションをとるためのものです。
ピンとこないかもしれませんが、最も簡単で身近な例としては、トイレや非常口のマーク等があげられます。

例1.物体や状態を表す図形シンボルの例


例2.動作を表す図形シンボルの例


図形シンボルの利点・欠点

 利点
 ・簡単に書ける。
 ・発達に合わせて進化させられる。
 ・安価
 ・文字獲得につながり易い。
 ・保存ができる。

 欠点
 ・持ち運びが必要。
 ・破損しやすい。
 ・線画理解のレベルが必要


図形シンボルの指導-適正の確認

対象児・者
 ・理解言語が高く、表出力が低い。
 ・視力、詩や、視覚認知などの確認
 ・絵や線画に対する興味
 ・スキャンニングと選択の力


使用する図形シンボルの選定

 言語力が低い場合
⇒限定した好きなものから(食べ物・電車・キャラクターなど)
 言語力が高い場合
 ⇒身近なものからどんどん吸収させる


図形シンボル系言語指導の進行

・提示されたものやカードを見せる
・日常生活の中で使用する
・他の言語モードと併用 (サイン言語、実物、絵カード等)

誰もが、最初から抽象化された図形シンボルを使いこなせるわけではありません。
一般的には・・・
具体物 → シンボルとしての具体物 → 写真 → 絵シンボル → 図形シンボル
というステップが考えられます。

※月齢が低い場合や重症の場合は、具体物から始めるといいかと思います。


AACについてのレポートを書いてきましたが、読まれた多くの皆さんが「話し言葉の指導をすれば言葉が出たかもしれないのに、言葉を使わないAACを用いることで、言葉が出なくなるのではないか」と疑問を持たれたかもしれません。
結論からいいますが、むしろ正反対だそうです。

AACは、話し言葉の獲得を促進する効果があっても、阻害することはないからだそうです。

たとえばコミュニケーションボードで会話する時、相手の大人は使いながら正しい発音で見本を示しし、子どもがシンボルを指した時は、代わりにその言葉を発音してあげます。
そのことで子どもたちは、音声のフィードバックが得られ、脳の中にシンボル=音声の記憶が蓄えられるそうです。

実際AACによるコミュニケーション指導を行って、言葉が出始めた子ども(最高28歳)はたくさんいるそうですし、AACによって獲得した語彙の中から発語し始めることもあるそうなので、AACの指導をとおして音声言語を獲得したことは明らかだと言っていました。
ただし残念なことに、すべての子どもがこの方法で音声言語を獲得できるというわけではないそうです。

次回は、図形シンボルを使ったコミュニケーボードの作り方と留意点等について、ご紹介しようと思っています。(ちひろさんも使用中です)


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AAC(補助代替コミュニケーション)講座レポート その2

2009-07-26 22:15:27 | 療育について


こんばんは、ちぃママです。

今回は、AAC(補助代替コミュニケーション)講座『サイン系言語の適正と効用』についてレポートします。


サイン系言語の効用
・伝達の即効性 ⇒ コミュニケーション能力へ
・注意集中力を伸ばす ⇒ ダウン症の場合は効果大
・模倣力の改善
・手指の機能の向上
・感情表現の獲得 など

サイン系言語の指導 = 適正の確認
・状態
 ⇒理解言語高く、表出が少ない(※ちひろ1歳児の時に該当)
 ⇒伝達意欲が高くフラストレーションが溜まる(多動の子に多い)
・肢体的条件
 ⇒両手に重度の麻痺がない
 ⇒視力・視野の確認

コミュニケーションスキルの良い場合が適正

指導に使用するサインの選定
・言語力が低い場合(指導的に)
⇒限定した好きなものから教える。(食べ物・電車・キャラクターなど)
・言語力が高い場合(吸収をさせる)
⇒身近なものからどんどん教える。


ちひろは、生後5ヶ月から日常生活の中でマカトン法を使用しています。

ちぃママがマカトン法を学んだ理由は、ダウン症の子どもは、まれに言葉がでない(話せない)場合があると知ったからです。

もし我が子に言葉がでなかった場合・・・
 ・要求や経験したことを伝えられるように
 ・理解できる言葉を増やして言葉をつなげられるように
したいと思ったからです。

マカトン法の他に絵カードやシンボル等も取り入れて、入力の絶対量を増やしていきました

そのせいかわかりませんが、早いうちからサインを覚えてコミュニケーションをとる事ができるようになり、音声言語への置換もスムーズに進みました。(現在は3語文まで)

次回は、シンボル系の適正と効用についてレポートする予定ですが、次の指導者向けセミナーが近いので、こちらの勉強をしつつのアップになるので、少し間があくかもしれません。


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AAC(補助代替コミュニケーション)講座レポート その1

2009-07-26 11:44:59 | 療育について


こんにちは、ちぃママです。

先日、指導者向けの『AAC(補助・代替コミュニケーション)講座』を受講してきましたので、ご報告します

※内容の濃いセミナーでしたので、何回かに分けます。


AACとは
Augmentative & Alternative Communication(補助代替コミュニケーション)の略で、『ことば=声言語』音にとらわれず、様々な手段を用いてコミュニケーションを円滑にしようという考え方(理念)です。

AACの定義
コミュニケーション障害(重度の音声言語障害、書字障害)を伴う障害児に対し、一時的(言葉が出るまで)または永続的(言葉がでない)に、その保障をしようとする臨床的領域である。

主なAACの分類
・補助系(音・声系) ⇒ 人工咽頭、会話エイド
・補助系(非音・声系) ⇒ 絵、写真、絵カード、図形シンボルなど
・非補助系(非音・声系) ⇒ 身振り、指文字手話


ローテクAACの体系
・サイン系 ⇒ マカトン法、手話、ジェスチャー
・図形シンボル系 ⇒ PIC、マカトン 他
・VOCA(ヴォカ)系 ⇒ トーキングエイド 他
・AACを使用して、その他の方法 ⇒ ゲイズボード シンボルエプロン 他
※ハイテクAAC ⇒ パソコン、スイッチ

なぜAAC(目)からか
・子どもは発達的に視覚優位(目から言葉を入力)。
・即時的な状況判断が可能。
音(ことば)は、すぐ消える。
・言語的想起の援助になる。
・視覚的要素は、記銘(情報を覚えこむ)を伸ばす。
・言語的構成力の援助となる。


次回は、AAC(補助代替コミュニケーション)講座レポート その2 (サイン系言語の適正と効用)についてレポートします。


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療育に行ってきました  (^-^)

2009-07-06 15:42:16 | 療育について


こんにちは、ちぃママです。

自宅から徒歩20分の療育まで、ちひろを前に抱っこして雨の中歩いていってきました。

療育に着いたときには、ちぃママは汗だく

早めに着いたので、エアコンの前を陣取り涼んでいました

午前中は、グループ指導。

他のお友達は毎週指導を受けていますが、ちひろだけ月1回の指導です。

新しい課題が出されていましたが、特に問題なくこなしていました。

しかし今日は雨が降っているせいか、自閉症のお友達はみなハイテンションで、いつも座ってられる子までが歩き出し、それに釣られてちひろもはしゃいでいました

みんなでお弁当を食べた後、午後からは個別指導を受けてきました。

最初は果物のパズルをしています。



ちひろは得意・不得意の向きがあるそうで、得意な向きではあっという間に型はめをしますが、不得意な向きになると入れることに手古摺っていました。

不得意な向きがあるという事に私自身気がついていなかったので、これからは苦手な向きでも練習をさせようと思います。



苦手な向きなので、先生に直されてます

パズルの後は、物の名前当てごっこをしたり、色別・形別に分ける練習、リトミック、トランポリンをして終了をしました。

物の名前当てごっこでは、喋れる言葉がすごく増えていたので、先生が驚かれていました。

再来週には、また指導者向けのセミナーに参加をするので、指導する(教える)うえでのポイントなどを詳しく聞いてこようと思っています。

大学の事やセミナー通い等で、ここ数週間休みがありませんが(あっ今日は仕事休みだ)。今が一番大事な時期なので、ちひろの為に頑張ろうと思います(^-^)


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マカトン(初級)セミナーに参加しました

2009-06-26 15:14:41 | 療育について


こんにちは、ちぃママです。

今日も朝からいいお天気で暑いですね。

ブログのほうにコメントを頂いていますが、大学の出願(秋期)が近くて、お返事が遅れ気味になっています

必ずコメ返しをしますので、少しお時間を下さい

今日は10時から ちひろが通っている療育で、マカトンの初級セミナーを受けてきました。


以前ブログのほうでも、マカトンのお話をしましたが、ちひろは生後5ヶ月から療育に通い マカトンを使っています。

マカトンは、ちひろが通っている療育の理事長が20数年前にイギリスに留学している時に習得し、日本にも広めたいということで、既に習得していた先生方と集まってマカトン協会を立ち上げました。

マカトンは、手話が難しくて覚えられない小さな子供や知的障害がある人でも覚えられるよう、手指の巧緻な動きや複合サインを極力さけており、手の動きによるサインと発声を同時に用いるのが特徴となっています。

模倣が得意なちひろは、言葉が出る前にサインを覚えてくれたので、1歳を過ぎた辺りからコミュニケーションを取る事が出来ました。

またサインを何度も繰り返しているうちに、言葉も自然に覚えてくれました。

今回セミナーを受講したのは、今まで見様見真似で行っていたサインが正しいかを確認するためと、新たなサインを覚えて ちひろの言葉を増やすのが目的で受講をしました。

何十種類ものサインを短時間で覚えるのはとても大変でしたが、忘れないうちに復習をしてみようと思います。
(午後から仕事をしてるので忘れそうです・・・)

今回の講習会で、マカトン・シンボルという肢体不自由児・者にとっても有効なコミュニケーションの手段として考案された、マカトンサインに対応したシンボルについてのお話も聞くことが出来ましたので、またブログのほうでご紹介したいと思います。

長くなってしまいましたが、最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。


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「いえ」 を表すマカトンサインです