今、伺う小学校にはこのように『平和』の文字が
書道でしたためられ、掲示されています。
改めて辞書で調べてみました。
『平和』とは・・・
1 戦争や紛争がなく、世の中がおだやかな状態にあること。
また、そのさま。
2 心配やもめごとがなく、おだやかなこと。また、そのさま。
その反対語は『戦争』と記されていました。
『戦争』とは・・・
1 武力を用いて争うこと。特に、国家が自己の意志を貫徹するため
他国家との間に行う武力闘争。国際法上、宣戦布告によって発生し、
戦時国際法が適用される。いくさ。
2 激しい競争や混乱。
との定義がそれぞれ書かれていました。
子ども達が書いたこの文字を見ながら、今私達の社会は本当に
平和なのだろうか?と思わずにはいられませんでした。
確かに、戦況下にあるわけでもなく、言論及び表現の自由も
許された平和を実感できる環境に暮らしていると言えます。
しかし、戦争状態にないことだけが「平和」であると思い込んで
いいのだろうか?と思いました。
日々繰り返される子殺し・親殺し、虐待と殺人そして子ども達の
自殺・・・
敵対する国に刃を向けていなくとも、戦争が「混乱」という意味を
もっているなら、平和は「混乱のない、秩序ある状態」を意味する
のであるとも言えます。
まさに、現代社会はそこに当たり前に存在した秩序を失い、
理性を欠いた混沌とした迷宮のようであると思えるのです。
秩序は社会の規範であり、世代から世代へ受け継がれた価値観の伝承
であるともいえるでしょう。
それらが自由・自由と、見えぬ理想を追い求めます。
実際には、世が求める自由などありえないことを伝えることなく、
ありえない自由を叫んでいるのではないでしょうか。
秩序を失った社会は、凶暴化し、ますます混沌とした暗闇を
生み出してしまうことを思うとき、私達は秩序のあり方を
求めたいと願わずにはいられません。
規制ではなく秩序を・・・