目次
第1章 プーチンの戦争・習近平の夢(ロシアを勝たせてはいけない;19世紀的「ネオ近代」の到来)
第2章 武器を使わない戦争(経済制裁の本当の効果;「同盟」が重視される時代へ)
第3章 苦境に立つアメリカ(米中対立激化の背後で何が起きていたか;台湾有事、そのときアメリカは)
第4章 台湾有事のリスクとシナリオ(ロシア・ウクライナ戦争から得るべき教訓;体制間の生き残りをかけた競争)
第5章 パワーポリティクスに回帰する世界(日米欧の中で唯一、ロシアと緊張状態にあったイギリス;中国・ロシアの脅威を明確に示したNATOサミット ほか)
対談者の中でツイッターをやっている人々のアカウントはフォローしていて、日頃から見解に接してきたので、違和感がない。
「ロシアの企てが大失敗でしたという結末にできないと世界が無茶苦茶なことになってしまう」という危機感を持つ、まともで道理をわきまえた人々だといえよう。
「どっちもどっち」論者が一定の支持を得ていることのとんでもなさがもっと広く共有されないと、日本など生きていけないというごく基本的な立脚点は大事なのよね。
優れた聞き手によるインタビューは、実は聞き手側もインタビューイーに劣らない知識情報を持っているが、それを持ち出して話し手と競おうとせず、むしろ話の引き出しに努めるのよね。
「ワシだってそのくらい知っており、もっと凄いことも知ってるんだぞ」などと対抗しない。
話し手は、「なぜかこの人と話していると、漠然とした考えがまとまってきたり、整理されちゃうんだよね」などと思っていたりするのかも知れぬ。
知らんけど。
知らんぷりして驚いてみせる技などを駆使する大先生(真打として本書でトリをとられた!)もおられるそうな。
学者キラーの学者?
H谷先生が稀に見る褒め上手だということはかねがね感じてきて(直接の面識なくともファンにはわかる!)、指摘もしてきたところだし、蚊帳吊りたい、ちゃうあやかりたいところだったのん。
閑話休題
「いやもうまったく!」と膝を打ったのは、
・この世界は印象のマウンティング、好感度の取り合いみたいな勝負である(p135、「ウイグル人の強制労働に関与した企業リスト」の教訓~鈴木教授)
・ワシントンのPR会社幹部たちは、「何が真実か」はとりあえず脇に置いて、「どういうナラティブをつくり上げるか」というところから議論を始めていた(p135、「ナラティブ」をつくる「ズルさ」がない日本企業~峯村氏)
南面堂はサラリーマンを演じてきた(大婚約者、ちゃう大根役者)中で、「世の中はもっともらしい能書きを確立して権威づけた方が勝ちのもっともらしさ勝負だ」との悟りに達したのだったが、それがまさにナラティブだよね。
これはちょっと、
『ドキュメント 戦争広告代理店―情報操作とボスニア紛争』 (高木 徹さん 文庫2005年) - 真似屋南面堂はね~述而不作(リンク切れ多数御免)
この件に通じるわ。
けっこう厳しいご意見だこと。
『ウクライナ戦争と米中対立』を読んでみた|一田和樹note|note
台湾有事が起きても「弾薬も弾薬庫もない」日本の現状(ニッポン放送) - Yahoo!ニュース
玉城沖縄知事「公道訓練、誠に残念」 与那国での機動戦闘車走行
こんな状態では国土の防衛がおぼつかないのだがね。
活動家が知事になっても選挙の結果なのでどうこう言うべきものではないが、知事としても活動家丸出しの言動を続けるのは嘆かわしい。
それが支持率維持には不可欠という計算なのかもしれないが。
もしも日本領のどこかが侵略されて占領軍がやってきたら、反日活動家たちは「ボクたちワタシたち、こんなに色々頑張って、皆さんをお迎えする準備をしてきましたッ❤」と占領軍にすり寄るつもりなのだろうか?
その場合、占領軍側は、「ご苦労様でした。報告を聞きがてらお礼をしたい」とかなんとか言って活動家たちを招集し、報告が済み次第彼らは行方不明になるのだが、分かってるかな。