真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

工学部ヒラノ教授の研究所わたりある記 今野浩 著 発売日2018年7月21日

2022-01-22 | 読書-エッセイ/小説etc
工学部ヒラノ教授の研究所わたりある記
今野浩 著


1 大手町ビル七三六号室
2 応用物理学科・数理工学コース
3 原子力発電研究室長
4 「大手町研究所」
5 駆け出し研究員の楽園生活
6 高速増殖炉専門委員会
7 未来学
8 アメリカ留学
9 スタンフォード大学
10 準ユダヤ人待遇の青年
11 日銀出身の調査マン
12 地獄のウィスコンシン
13 ウィーンの極楽生活
14 陸の孤島の煉獄
15 大手町ビル七三六号室再び
16 ギャング・オブ・フォー
17 二一世紀の電力中研
18 エピローグ
あとがき

高速増殖炉が熱い期待を集めていた時代・・・。

各巻は、発売時点ではすべて「シリーズ最新作」なのだった。
https://konnolab.yu-nagi.com/publish.html
もお、通し番号を付ける発想はないのかねw

『工学部ヒラノ教授の研究所わたりある記』|感想・レビュー - 読書メーター

高校時代からの友人である野口悠紀雄(当時大蔵省勤務)に誘われて政府の懸賞論文に応募(中学以来の友人である齋藤精一郎氏も加わって)。内閣総理大臣賞を受賞。所内の研究テーマと重なり、今野氏は名前を出せず、他の二人はそれをきっかけにマスコミの寵児になる。

21世紀の日本―十倍経済社会と人間 (1968年)
書籍化の時点では野口・今野・斎藤3名の共著になっとるな

~慎重なヒラノ氏が事前に相談した所長が、研究所スポンサーの電力会社に気を遣ってヒラノ氏の名前を出さぬよう命じたため、ヒラノ氏だけ脚光を浴びそこなう。
所長はそれを「可哀そうなことをした」的な借りと認識していたため、米国留学等に際してヒラノ氏に有利な判断をしてくれるという、塞翁が馬的展開が味わい深い。

米国で心身症になり、単身赴任の規定に反して呼び寄せた妻子が乗った日航機がサンフランシスコ湾に着水してしまう(全員無事)という予想外の展開。
日本航空サンフランシスコ湾着水事故

日本航空サンフランシスコ湾着水事故 - Wikipedia

南面堂はね、サラリーマン生活を通じて、その半分近くの年月を、出向や嘱託を含めて、複数の「研究所」という名がつくところで過ごしたのだった。
わはは

なので、色々と関連して思い出すこともなくもないのだが、やめておくね。
なお、電力中研の事業所にお邪魔したことはない。


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