野良猫を尊敬した日 穂村 弘 2017/01

野良猫を尊敬した日（単行本）

天職の世界の人々　
カエル王子の恋　
ケーキ殺し　　
自分に忠告　
人間のピーク　
記憶壺　
きっぱりできない
カモは二度毟られる　
肝のサイズ　
庶民的呪縛　
男の幻滅ポイント
逃げ出すライン　
敬語を使ってはいけない　
痛いところ
何もない青春　
不審者に似た人　
人生の予習　
野良猫を尊敬した日
時間を味方にする方法　
流星とチーかま　
･･････ほか

野良猫を尊敬した日

文庫も電子も、と
野良猫を尊敬した日（文庫）

冴えないOLだからといってバカにしてはいけない（小説家や劇作家として大成するかもしれんので）のと同様に、冴えない、明らかに仕事というものに、カイシャというものに、社会に、馴染めていない会社員だからといって、バカにしてはいけないのだよね。
どこかの業界で戦後最大だか機種、もとい旗手だかの大家になっているかもしれない、という教訓？

17年間がまんする余裕があった会社なのだろう。
侮れない。

ハリポタの級友のネヴィル・ロングボトムだって、下級生時代はどんくさいだのと馬鹿にされていたが、後年、重要な役割を演じたのだし。
Neville Longbottom

閑話休題、
北大といっても、１年間居たかどうかなのに、やたらその時代の話が多いと思ったら、北海道新聞への寄稿だったりして納得するなど。
初出一覧も侮れない（誰が侮るというのか）。

声をあげて笑える個所が複数ある中、やはり何と言っても、会社員時代に同期の友人たちと会社の保養所に早く着いてしまったところ、前日泊った利用者がまだいて、それが男女ペアで、男の顔は知っていたが、女性（たぶん社内と推定され…）の方が紙袋をかぶって出てきたので顔はわからなかった話（「きっぱりできない」）だろうね。
紙袋のまま会釈して礼儀正しかったのだとｗ
紙袋！

ここで語っている話がけっこう出てきたわ。

会社にいたら「海に行けない」。穂村弘が17年勤めた会社をやめた理由 ｜ JOB：クリエイティブ業界の求人情報 ｜ CINRA