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真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

大統領たちの五〇年史 フォードからバイデンまで 村田 晃嗣 2024/09

2025-03-13 | 読書-歴史

『大統領たちの五〇年史―フォードからバイデンまで―』 村田晃嗣 | 新潮社

ベトナム敗戦に始まり、冷戦終結、九・一一、グローバル化、イラク戦争、貧富の格差、米中対立までの五〇年――カーター、レーガン、ブッシュ父子、クリントン、オバマそして...

 


プロローグ 二〇二一年一月二〇日
第1章 ジェラルド・フォードの「癒し」とデタントの黄昏
第2章 ジミー・カーターの人権外交と挫折
第3章 「われわれが勝ち、彼らが負ける」―レーガンの時代
第4章 外交の勝利と内政の敗北―ジョージ・H・ブッシュ政権
第5章 ホワイトハウスのベビーブーマー―クリントンの台頭と汚辱
第6章 「放蕩息子」、テロと闘う―ブッシュ・ジュニア政権の果敢な失敗
第7章 「変化!」―バラク・オバマの挑戦と逆風
第8章 トランプ対バイデン―死闘
エピローグ 二〇二五年一月二〇日

新潮選書
大統領たちの五〇年史―フォードからバイデンまで

半世紀を振り返ると見えてくる、アメリカの未来。1970年代半ば、ベトナム敗戦とニクソン大統領の辞任に始まり、冷戦終結、9・11を経て米中対立までの50年―カーター...

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「次のアメリカ」はどうなるのか? 村田晃嗣さん『大統領たちの五〇年史――フォードからバイデンまで』が刊行 | 本のページ

石破首相とアメリカ次期大統領との「相性」を占う――ハリスは吉、トランプは凶である理由とは?:村田晃嗣 | ブックハンティング | 新潮社 Foresight(フォーサイト) | 会員制国際情報サイト

誠に感慨深く拝読。
南面堂にとっては、大学受験期から大学生時代、若手サラリーマン時代、中堅以下同、ベテラン以下同、定年後再雇用時期、退職後、の各時期に呼応していて、「あの時はワシはああだったよな」などの人生回顧のスイッチになるのでね。
各章の中の節の一つ一つが長~~~い印象。小見出しをつけて1行ずつ食ってしまうと税込み2千円を超えてしまう等の事情があったのかもしれないが、集中力の衰えた読者にはつらいのよ。
本書に登場する人物(POTUSご本人ではないだよ)で、直接ナマで見たことがあったのが元役人たぶん2名(来日時シンポジウム)、握手したことがあるのが政治家1名(日本での勤務時にある小規模会合に客寄せパンダ的に登場されて)だわな。

本書に関するコメントというよりも、それぞれに関して思い出したこと、的な?
第1章 ジェラルド・フォードの「癒し」とデタントの黄昏
1973年に設置されたウォーターゲート事件の上院特別委員会でダニエル・イノウエ議員が活躍した件、下院の調査委員会の法律スタッフにヒラリー・ダイアン・ロダムがいた件は知らなかった。こういう小ネタがよゐw
なるほどなるほど
Senator Daniel Inouye & Family: Watergate Changed his Life | Daniel K. Inouye Institute

第2章 ジミー・カーターの人権外交と挫折
問題作『シークレットサービス―大統領警護の舞台裏』は問題のある作なのかも - 真似屋南面堂はね~述而不作

第3章 「われわれが勝ち、彼らが負ける」―レーガンの時代
当方の準中堅(とは?)時代。

第4章 外交の勝利と内政の敗北―ジョージ・H・ブッシュ政権
小ネタだけど、あの時代、「レーガン大統領とブッシュ副大統領のどちらが背が高いと思うか?」とのQに、多くの人(米国人)は、レーガンの方が高いと答えたそうだが、実はブッシュ副大統領の方が1インチ高かったのです、という話だった。
確かに、歴代大統領の身長(こんなものが集計されているなんて!)一覧によると、
Heights of presidents and presidential candidates of the United States - Wikipedia
ここから言われたことは、ブッシュ氏は、レーガン氏よりも目立ってはいけないというVPOTUSの立場をよくわきまえていたので、一緒に写真に納まる際などには決して同ライン上にならなないように留意し、一歩下がって(カメラから遠くに)立つようにしていた、というね。
副大統領の最大の役目は、大統領の予備であり、普段から目立ってはいけない。
最近、目だって顰蹙を買っているヒトがいるけどね。
調子に乗り過ぎだと思うけど。
(追記、てか追貼→)【解説】ヴァンス米副大統領が見ている世界とは――なぜそれが重要なのか - BBCニュース

VPOTUSの仕事とは、外国首脳の葬儀に列席することくらいじゃないの?といわれたのは、ソ連首脳の葬儀にたびたび派遣されたブッシュ氏の時に言われたのだったよね。
ブッシュ氏は、アンドロポフの葬儀に赴いた際に、後任のチェルネンコの弱弱しさを見て、モスクワの米大使館員に「来年の今ごろ、また会おう」と軽口をたたいたのだそうで、こういう小ネタがよゐ。
WWⅡに出征した際の乗機は頑なに「戦闘機」と記すねぇ。戦闘行動にあたるんだから戦闘機でいいのだ!というわけかな。英訳しようとすると破綻するのだけどね。

第6章 「放蕩息子」、テロと闘う―ブッシュ・ジュニア政権の果敢な失敗
本書では、
George Herbert Walker Bush(41代)のことを父ブッシュ、
George Walker Bush(43代)のことをブッシュ・ジュニアと記すことにしたようで、「ブッシュ・ジュニア」が連呼される。

決めの問題であり、それだけの事なのだろうが、一般的には、George H. W. BushとGeorge W. Bushとそれぞれ表記して区別されていて、junior(jr.)との表記は見た記憶がない。
だいたい、ジュニアというのは父とまったく同じ名前を付けた場合に、2代目につけるんではないのかな?
「日本の読者の分かりやすさを考慮して、息子の方に便宜的に(米国ではこの親子にはつけられていない)ジュニアとつけたのよ」ということですかはいそうですかごくろうさん。

第7章 「変化!」―バラク・オバマの挑戦と逆風
「(半分)黒人なのに初めて大統領になった」ことが最大の業績の人だと思う。
なるまでの勢いというか、盛り上がりは凄かったと思うよ。

そして、トランプを招いてしまったことも(本人の責任ばかりではないものの)。
「フランケンシュタイン博士の怪物ならぬ、オバマ博士とヒラリー博士の怪物――それがトランプ大統領だったのである。」というのが第7章の末尾なのよね。

トランプから「ケニア生まれだ」(←憲法上、米国生まれでないと大統領になれない)とかなんとか散々難癖をつけられて大迷惑したので、ホワイトハウス記者会年次晩餐会の吉例ジョーク満載スピーチでトランプをネタに逆襲して大受けしたが、トランプが大統領選出馬を決意したのはそのスピーチを聞かされた時だったというね。
「トランプは原因ではなくて結果だ」とはよく指摘され、それはその通りなのだろうとしても、きかっけ、もといきっかけを作り導いてしまった
思想史的側面からのコメントは別の先生のご指摘を学びたい。

第8章 トランプ対バイデン―死闘



『大統領とハリウッド 』アメリカ政治と映画の百年 村田晃嗣 著 - 真似屋南面堂はね~述而不作
『大統領とハリウッド 』への蛇足 - 真似屋南面堂はね~述而不作
『銀幕の大統領ロナルド・レーガン -- 現代大統領制と映画』村田晃嗣著 - 真似屋南面堂はね~述而不作
『レーガン―いかにして「アメリカの偶像」となったか』 (村田 晃嗣さん 2011年) - 真似屋南面堂はね~述而不作
中公新書『レーガン』への蛇足ということでw - 真似屋南面堂はね~述而不作


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