真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

終わらない戦争 ウクライナから見える世界の未来 小泉悠 2023/09

2024-05-05 | 読書-現代社会

ウクライナ戦争勃発から1年半。終わりの見えない戦争、世界情勢の行方は? 『終わらない戦争 ウクライナから見える世界の未来 』(小泉 悠) | 小泉 悠 | ためし読み

『終わらない戦争 ウクライナから見える世界の未来 』(小泉 悠) 本書『終わらない戦争』は、二〇二二年秋から二〇二三年の夏くらいまでに行われた六本の対談を再録した...

本の話

 


1 ウクライナ戦争を終わらせることはできるのか―×千々和泰明 二十世紀以降の主要な戦争終結をヒントにウクライナ戦争の「出口戦略」を考える
2 プーチンと習近平の急所はどこにあるのか?―×熊倉潤 戦争の長期化はプーチン政権に打撃を与えるのか。中露の権威主義体制を徹底解剖
3 ウクライナ戦争「超精密解説」―×高橋杉雄 焦点化するバフムトの戦い、プリゴジンの存在感、軍と政権の危うい関係
4 逆襲のウクライナ―×高橋杉雄 ロシアの兵力や攻撃能力は尽きたのか?ウクライナの反攻前夜の不穏な戦局
5 戦線は動くのか 反転攻勢のウクライナ、バイタリティ低下のプーチン―×高橋杉雄 二〇二三年六月に始まったウクライナの反攻。双方地を這うような戦いの行方は
6 戦争の四年目が見えてきた―×高橋杉雄 動かない戦線。「終わらない戦争」の停戦可能性、その後の国際秩序とは
対談日はそれぞれ:
1 千々和泰明氏 2022/9/9
2 熊倉潤氏   2023/2/20
3 高橋杉雄氏① 2023/3/14
4 高橋杉雄氏② 2023/5/10
5 高橋杉雄氏③ 2023/6/15
6 高橋杉雄氏④ 2023/7/25

文春新書
終わらない戦争―ウクライナから見える世界の未来

いよいよ始まったウクライナの反転攻勢。しかしロシア、ウクライナ双方が苦戦を強いられ、戦線は膠着している。戦争の終わりは見えず、2024年のロシア大統領選を見据え...

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これに続く2冊目の対談集
文春新書 ウクライナ戦争の200日 小泉 悠 2022/09 - 真似屋南面堂はね~述而不作
悪夢として、「はや十冊目となりましたが・・・」と延々と続く、というのがってだな。
エンエンであって、エイエン(永遠)ではないだよ。

論壇?で注目の、時宜を得まくったスター論者たちとの貴重なお仲間的すごく噛み合う対談は、控え目に言ってスヴァラしい。
千々和氏
戦争はいかに終結したか 二度の大戦からベトナム、イラクまで 千々和泰明 著 - 真似屋南面堂はね~述而不作
大使たちの戦後日米関係 その役割をめぐる比較外交論 1952~2008年 千々和泰明 著 2012年 - 真似屋南面堂はね~述而不作
戦後日本の安全保障 日米同盟、憲法9条からNSCまで 千々和泰明 著 - 真似屋南面堂はね~述而不作
熊倉氏
新疆ウイグル自治区 中国共産党支配の70年 熊倉潤 著 初版刊行日2022/6/21 - 真似屋南面堂はね~述而不作
そして高橋氏
ウクライナ戦争はなぜ終わらないのか―デジタル時代の総力戦 高橋 杉雄【編著】2023/06 - 真似屋南面堂はね~述而不作
日本人が知っておくべき自衛隊と国防のこと 高橋 杉雄 2023/07 - 真似屋南面堂はね~述而不作
日本で軍事を語るということ 軍事分析入門 高橋杉雄 2023/7/25 - 真似屋南面堂はね~述而不作

fujipon さんによる詳細な紹介を見つけた
【読書感想】終わらない戦争 ウクライナから見える世界の未来 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
続いて二郎余話(新新)さん
本・終わらない戦争 ウクライナから見える世界の未来(2023/9)・小泉悠 - 二郎余話(新新)

印象的だった指摘メモ(上掲諸氏と重複あるかも):
1 ウクライナ戦争を終わらせることはできるのか―×千々和泰明
p47(東アジア情勢とも無関係ではいられない)
(小泉)結果として戦後の日本は、我々が妙なことをしなければ平和である。我々が世界に関わっていかないようにしていれば、概ねアジアは平和であるという建付けの中で生きてきた気がします。
~いやもうずばり本質を突きまくりで、今日でも一部界隈ではそのようなお花畑を夢想しあう平和愛好家(苦笑)諸兄姉が、「(ヘイワを唱えてさえいれば救われる)ボクたちワタシたちが正しくて、戦争の準備をするかのような連中は許せないッ!キーィ!!」と主張し、メディアもその界隈に不当に配慮して報道していると思う件。

2 プーチンと習近平の急所はどこにあるのか?―×熊倉潤
p70 権威主義体制の未来
(熊倉)まだニ十世紀の延長戦を戦っている人たちがいるんですよね。その人たちが亡くなるまで、長い二十世紀が続くのでしょう。(習近平は文革の洗礼を受けて人格形成がなされたので、彼が退場すれば大変化が、とも)
~まったくだわ。

5 戦線は動くのか 反転攻勢のウクライナ、バイタリティ低下のプーチン―×高橋杉雄
p131 崩れる「三位一体」、中世の様相
(小泉)RUSIのレポートの表紙が、破壊されたT-72戦車の砲塔を真上から写した写真で、それがドクロにそっくり。。。
これですわな。見た見た。
Operation Z: The Death Throes of an Imperial Delusion
Dr Jack Watling and Nick Reynolds
22 April 2022
https://static.rusi.org/special-report-202204-operation-z-web.pdf
砲塔が吹っ飛んで地上に落ちたわけね。(乗員は全員跡形もない筈であってね)

p147 戦争はパレスチナ化する?
~なんかそんな感じも

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