季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

モリミーの世界

2017-05-24 21:13:32 | 旅 Journey
夫と出かけるのは車が殆ど。
でも行先を鞍馬と聞いて「電車で行こう!」と。

それほどの熱い鉄道ファンではないけれど、移動することが多いのでお気に入りの路線や電車がある。
その一つが京阪の特急。
特急料金なしでラグジュアリーな気分になれる。

その特急に乗って出町柳に着く。
それから叡山鉄道で行こうと。この路線も可愛い列車も好き。

電車よりも熱いと思われる、私の森見登美彦熱。
著作は何回も何回も読む。読むたびに面白い。
その話の舞台を訪れるチャンス。

もう出町柳からしてそう。
人になったたぬきが歩いてそうだし、あの裏のアパートには老天狗が住んでるかも。

初めて訪れる糺の森。ワクワク。

      

一歩足を踏み入れた途端にその緑の濃い空気に包まれる。
小川が流れてる。有頂天家族の小さな毛玉たちがコロコロしてそう。

       

とにかく二つの川に挟まれた立地からもここの水の豊かさを感じる。
居るだけで体や心がすーっと清い水に洗われるよう。

       

お参りして下って行って、鴨川デルタを眺める。
「夜は短し歩けよ乙女」や「四畳半~」の新歓が行われる所。
鴨川大橋で小津が欄干から落っこちる場面を想像する。
下鴨幽水荘が近くにありそう。
いろいろな話の場面が広がる。

       

そうして叡山鉄道の出町柳駅から叡電に乗る。
一両、または二両構成の小さな可愛い電車。
話しの中で良く出てくる。李白さんの乗り物。そして矢二郎が化けてる姿。
昔はどの駅も改札がないから車内で車掌さんに切符を見せて乗り降りしてた。
久しぶりに乗ってみたら、ICカードで簡単に改札が出来る仕組みになってました。

まず一乗寺で降りて、素敵な本屋、恵文堂に行く。
いろいろな面白い雑貨や本が並んでる。
私は主に一番右端の店に居る。
料理や裁縫のコーナー。
そこでどうしても連れて帰りたくなった本を2冊買う。
息子は私の事を「時代が時代だったら魔女だ」と言う。そうかも。

       

そしてまた叡電に乗って進みます。
何度も通った市原。川島テキスタイルスクールの最寄駅。
そこを過ぎたとたんに素晴らしい緑のシャワーに電車が入って行った。モミジの新緑のトンネル。素晴らしい。
その間、少し速度を落として通ってくれる。

       

鞍馬駅、降りたらすぐに巨大な天狗に迎えられる。
この前の大雪で鼻が折れて修復されている。ピアノ線で補強されていた。

       

鞍馬寺、初めて登ってお参りしました。
さすが天狗のお寺。かなりの急な階段を昇って行かないと着かない。
山頂から臨む比叡山。

       

いろいろと普通私たちが観る寺と違ってた。
印が団扇です。邪気を払う団扇まで売ってた。(欲しかったけど我慢した)

       

狛犬が犬じゃなくて虎です。

       

降りて鞍馬温泉に入る。
ここは私の中である意味ワーストリストに載る温泉です。
まず高い。千円。
施設が実にミニマム。
脱衣場が半分外。洗い場は外でシャワーが隣の人と一緒に使ったら水になる。
風呂が露天の一つだけ。という所。

今回行ったら、屋内の洗い場と小さなお風呂が増えてた。

それでも鞍馬の山を眺めながら、緑の空気の中で鮮やかな濃いピンクのシャクナゲを眺めながらゆったりと露天風呂に入るのは何よりも贅沢。
心と体が現れる。
途中で雨が降ってきた、それもオツだなあと。

ほっこりしてまた鞍馬駅へ。
有頂天家族の電車が展示してある。

       

そして矢四郎の立て看板。ここでスタンプを押します。

       

スタンプリレー。舞台になっている所を廻ってスタンプを集める。

       

その狸のある所にその立て看板が置いてある事に気付いた。(出町柳と鞍馬のハンコ押すところ間違った)
近いうちに全部廻りたい。

       

有頂天家族列車、運行されているものが通り過ぎた。乗りたかったなあ。

       

そして出町柳駅には展示があった。嬉しくなる。偽電気ブランまであるよ。

       

森見登美彦ファン以外の人には何のことかわからないと思うけど、ファンの人にはわかって貰える。
すごく楽しかった!
次は南禅寺に行きたい。行ったことない。出町柳の手前に狸谷不動尊もあるのが見えた。そこにも行かなくちゃ。














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