積ん読の部屋♪

本棚に積ん読な本を読了したらばの備忘録。

大石学『大江戸まるわかり事典』内容と感想

2012-05-17 09:53:02 | 紙の書籍
時事通信社 大石学『大江戸まるわかり事典』を読了しました。

内容と感想をざっくりと備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。







【目次】
一 武士のすがた
ニ 町人・農民のすがた
三 江戸のくらし
四 江戸八百八町
五 江戸の娯楽
六 江戸の一日と四季
七 江戸の旅と流通・貿易
八 江戸の世相と思想
九 江戸の犯罪
十 江戸の大事件
十一 江戸の雑学


【内容】
江戸っ子の常識277。時代劇・落語がもっと面白くなる。 


【感想】
新たな江戸時代観をもとに、江戸のさまざまなことがらを、わかりやすく記したのだそう。確かにとてもわかりやすく読みやすかった。表紙の愉快な絵柄は、山東京伝『江戸生艶気蒲焼』の中の絵を模したものだとか。
自分が知らなかったり、または勘違いしていたことを(時代劇などの影響)改めて学び直した感じ。映像などの刷り込みって怖いな。


【余談】



この本の中に挟まっていた栞。「戸田書店」って、どこにあるんだろう?
実はこの本、私が購入したものではない。今は亡き父が購入したもの。
父は時代劇が大好きで、私が子供の頃の食事どきのテレビ番組は決まって時代劇だった。そんな父が病に冒され闘病生活となり、ベッドで過ごすときの無聊を慰めるために購入したらしい。ほかにももう一冊、山野草のポケット図鑑があり、こちらの方は携帯に便利だったのか、病院の待ち時間に読んでいたようだ。
父が亡くなり、母はまだ四十九日も経たないうちに、父のものを目につくものから片っ端から捨てていた。母はよほど遺品を見るのが嫌だったのだろうと思う。写真すら全部捨てていた。
この本とポケット図鑑も同じ憂き目に遭うところを、私が救出していただいてきた。この本は父の形見ということになる。
もっと父といろんな話がしたかったなぁ。。と、大人になった娘の私は今思う。