Interminable-その日暮らしの手帖

南の島にルーツを持ち、着物アロハとハワイをこよなく愛するシャツ屋「ロケットシャツ」姉妹の、まったく個人的な日々の記録

ダンデライオン Byパペ@

2007-07-02 00:36:22 | 普通の日
 息子1(仮称:BB、4歳)は、近所の図書室愛用者。ここは、児童書が充実。懐かしい名作絵本はもちろん、新刊や私が子供の頃にはなかった、アジアやアフリカ、南米諸国の絵本も続々入荷される。
 で、昨日のBBは「ダンデライオン」(さく:ドン・フリーマン、福音館書店)と言う絵本をチョイス。

 ダンデライオンという名のライオンが、キリンからティーパーティーの招待を受ける。喜んだライオンは、散髪屋でたてがみにパーマをかけ、流行のジャケットやステッキを買ってめかし込む。そして、キリンの好きなタンポポ(ダンデライオン、ですね)の花束を手に訪問するが、いつもとまるで違う容姿ゆえに「どなた?訪問先をお間違いでは?」と、家に入れてもらえない。
 そのうち雨風が吹き、花束もたてがみのパーマも台無し。濡れたジャケットも脱ぎ捨てるが、咲いていたタンポポを摘んで、再度キリンを訪問したところ、「皆で待っていたところ」と大歓迎を受ける。
 やがてダンデライオンは、先ほど訪問してきた伊達ライオンが自分であることをカミングアウト。キリンは非礼を謝るが、ライオンは自分らしさが大事であることを悟る、という話。

 ま、アメリカの道徳本みたいな話だが、文章も翻訳物としてはテンポがよく、登場人物(動物?)の表情が豊かで、ライオンが自慢げだったり、しょぼくれてたりと、BBだけでなく大人もなかなか楽しめる。

 強いて言うならば、なぜライオンの名前がDANDELION(タンポポ)なのか?自然体の飾らない姿の象徴として、バラではなくダンデライオンを登場させ、LIONとかけているのだろうが、ライオンのたてがみがタンポポにも見えるし、そういったニュアンスをもう少し訳文に取り入れられなかったかな?…と思って翻訳者を見ると、「やく:アーサー・ビナード」?

 日本語に翻訳された本で、翻訳者が非日本人って初めて。たぶん、日本語が母国語ではないのでしょうが、その割にはすばらしい出来、といえる文章でした。

 ダメ出ししてゴメン!私も英語、頑張らないと。その前に、日本語もブラッシュ・アップ?

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