Interminable-その日暮らしの手帖

南の島にルーツを持ち、着物アロハとハワイをこよなく愛するシャツ屋「ロケットシャツ」姉妹の、まったく個人的な日々の記録

不都合な真実・・・の口 Byパペ@

2007-09-06 01:52:08 | 普通の日
 くどいようだが、KT(2歳)は極悪である。何が極悪って、何ひとつ怖いモンがないので、「言うこと聞かないと、○○が来るよ!」などと脅しが効かなかったのだが、最近ようやく怖いモンが出来た。

 それは、いつも行くダ○ソーの向かいにあるローマの「真実の口」。「ローマの休日」にも出てくる、嘘をついた人が手を差し入れると噛まれるという、怖い顔をした石だかレンガだかのレリーフのレプリカが、輸入雑貨の店先に置かれているのだが、ある日BB(4歳)とKTが近づくと、いきなり低い声で何やら呻るように叫びだしたのだ。

 慌てて逃げまどう2人。通路を挟んだ向かいのダ○ソーで買い物中の私の元へ死に物狂いで帰ってきたが、KTは既にパニック状態。そのダ○ソーは、レジを通るとちょうど真実の口の前に出る構造なのだが、我々一行は、レジの支払いを済ました後、迷惑と不審の目を一身に集めながらレジの列を逆行し、泣き喚くKTを引きずるように店を出ることになった。

 しかし、買い物を済ませられたその日はまだ幸せ。以降KTは、同じフロアの幼児教室へ行くのにも、隣の商業ビルから渡り廊下を渡る段階から大暴れ。結局、一旦そのビルを降りて外に出て、横断歩道を渡って目的地のビルに入ってからEVで上がり当該フロアを目指すことになった。

 そして、その頃から怖い物が飛躍的に増えた。水族園にあるサメの頭部骨格標本、公衆トイレにある手を乾かす機械(あれがブーンと作動すると、慌てて尻餅をついたり、こけてトイレの床に手を着いたりするので、非常に困る)、NHK教育に出てくる「真夜中の動物園」と言う歌、セミの声etc。ダ○ソーも以後別の店にしか行けなくなってしまった。

 怖いもので脅して言うことを聞かせたいのだが、あれほど怖いものなしだったKTが、怖すぎて毎回パニック。何事も「過ぎたるは何とか」だな。