Interminable-その日暮らしの手帖

南の島にルーツを持ち、着物アロハとハワイをこよなく愛するシャツ屋「ロケットシャツ」姉妹の、まったく個人的な日々の記録

スエヒロ君の話 Byパペ

2007-08-08 13:30:50 | 普通の日
 今日8月8日は、学生時代のバイト先の先輩「スエヒロ君」の誕生日である。

 「スエヒロ」と言うのは、彼の苗字ではなくファーストネーム。8月8日生まれで「末広がりでめでたいから」、と両親に命名されたのだそうだ。

 彼がめでたいのは、名前だけではなかった。当時三流大学の学生だった彼は、ピカピカの黒のクラウンを乗り回していた。事故車だったので20万で買えたのだ、と言う。ピカピカで20万のクラウンというと、いわゆるイヤな感じの事故履歴を持つ車ではないかと容易に想像できるのだが、スエヒロ君は一切気にせず、お得な買い物だったとほくそ笑み、周囲に自慢していたものだ。

 スエヒロ君と私は、さほど親しかったわけでない。もう20年くらい会っていないし、顔も忘れかけてるくらいだ。なのに彼の強烈なプロフィールゆえ、毎年この日になると彼を思い出す。

 おそらく百歳まで生きるであろう、スエヒロ君に幸あれ。

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