Interminable-その日暮らしの手帖

南の島にルーツを持ち、着物アロハとハワイをこよなく愛するシャツ屋「ロケットシャツ」姉妹の、まったく個人的な日々の記録

夫の眼力 Byパペ

2007-08-29 14:24:44 | 普通の日
 ド近眼の夫は、風呂もうたた寝も眼鏡を掛けたままだ。

 歳と過労で最近更に視力が低下している夫が、ある日TVを見ている時、私に「コレ、誰?」と聞いた。芸能人とかに全く興味のない人なので珍しいなと思いつつ、「山田優。なんで?」と逆に聞くと、「チェリー(私の妹)に似てるな、と思って。」とのたまう。

 似てないよ、全然。チェリー、違うよ、分かってるよね?

 夫も相当お疲れやね、と涙ぐんでしまうのだが、そんな夫が眼鏡を掛けたまま本格的に寝ている時にフレームを壊してしまい、早速買い替えに行った。

 チェリーが山田優に見えるような昼行灯な眼鏡はさっさと買い替えるがイイわ、と送り出したが、いつもの「あなたは管理職ですね?」みたいな金縁眼鏡から、意外にもスリムでスタイリッシュなメタルフレームのを掛けて帰ってきた。

 「あ~、イイやん?明日会社でワーキャー言われるって」などと冷やかしていたのだが、翌朝カードの控えを見つけて驚いた。

 デフレな今時なのに、ご、5万円超?

 この高級眼鏡では、チェリーがちゃんと光浦靖子に見えることを期待してますが。

何の花? By パペ@

2007-08-27 01:38:15 | 普通の日
 春の終わりにプランターに綿花の種を蒔いた。

 某有名小学校時代、居心地の悪かった私は、しばしば休み時間に用務員室(なぜか畳にちゃぶ台)に上がりこんで麦茶をいただいたりしていたのだが、そこで校庭に植えられていた綿の実を分けてもらった事があった。

 結局その時は綿をほじくって遊んだだけで、翌年に種を蒔くのを忘れてたのだが、珍しく綿の種が売っていたので、そんなことを思い出しながら買ってみたのだ。

 しかし長い間芽が出ないので、諦めて同じプランターに枝豆の種(豆ですがね)を蒔き、つぼみとおぼしきものが出来てからは、イノシシに大事を豆を食われては!とカースペースの奥に移動させて隠し、大事て育ててきたが、今月に入ってからこんな花を咲かせ始めた。

 芙蓉の花? 大器晩成の綿花だったのか?

 とにかく、清楚な純白の花姿にうっとり。そしてこの花は、1~2日後には美しい淡紅色に変わり、花の後には薄緑の丸い実がなって、これが日々膨らんでいく。

 やがて緑色の実が割れ、中から白い綿花がふわっと顔を出すのかと思うと楽しみだが、どう考えても小学校の校庭でこんな優美な花を見た記憶がない。

 丸い実が長くなり、中からやっぱり枝豆が出てきたらどうしよう?


  

 

Yeah! Byパペ@

2007-08-21 19:51:39 | 普通の日
 この夏、結局ビリーには入隊せずに大日本帝国軍(ラジオ体操)に入隊し、連日早朝特訓を受け、最終日にお菓子の詰め合わせを頂戴して除隊した。

 いいのか、マダムがこんな生活してて?

 っちゅうか、いつも綺麗なだけでなくイイ匂いのするお向かいの奥さんは、ラジオ体操にもちゃんとお化粧して、手抜きでないカジュアルなスタイルで参加なさっていたから、私も見習わないといけないんだけどね。

 で、折も折、友人F嬢のブログで、自分の定点観測として自分の顔の変遷について語っていて、私も考えさせられた。

 そう、毎年終戦記念日だったり、自分の誕生日だったりする8月には、自分の余命や、遺影と遺言について考える。
 先日、インゲボルグで夫に誕生日プレゼントをおねだりをしていた時、夫とはやはり嗜好が違うのを再認識し(←いえ、本質は愛してますよ♪)、家族に遺影選びを任せたらちょっと成仏できないかも?と不安になったからだ。
 市販の骨壷もトイレのポットみたいでイヤだから、実は陶磁器の産地などを旅行した時には、適当なのを探している。

 遺言状についても、相続させるような財産は有していないが、夫の把握していない私の交友関係や、所属している団体などをを書き残しておいた方が良さそうだし、葬式で「コレだけはやめて欲しい企画(スライドショーとか)」もいくつかある。冠婚葬祭に無用の贅沢は控えたいが、菊の花が嫌いなので、菊以外の花で送って欲しいし、そのための追加料金くらいは貯めておかねば、と心がけてもいる。

 そうそう、遺影ね。ここ数年の写真には気に入ったのはない。かと言って、それ以上古い写真を使うのは、幾らなんでも手を合わせてくれるであろう人を愚弄している。ここ数年の写真が気に入らない理由は、ひたすら顔の丸み。

 やはり、ビリーか?(話は結局そこへ戻る。)

スエヒロ君の話 Byパペ

2007-08-08 13:30:50 | 普通の日
 今日8月8日は、学生時代のバイト先の先輩「スエヒロ君」の誕生日である。

 「スエヒロ」と言うのは、彼の苗字ではなくファーストネーム。8月8日生まれで「末広がりでめでたいから」、と両親に命名されたのだそうだ。

 彼がめでたいのは、名前だけではなかった。当時三流大学の学生だった彼は、ピカピカの黒のクラウンを乗り回していた。事故車だったので20万で買えたのだ、と言う。ピカピカで20万のクラウンというと、いわゆるイヤな感じの事故履歴を持つ車ではないかと容易に想像できるのだが、スエヒロ君は一切気にせず、お得な買い物だったとほくそ笑み、周囲に自慢していたものだ。

 スエヒロ君と私は、さほど親しかったわけでない。もう20年くらい会っていないし、顔も忘れかけてるくらいだ。なのに彼の強烈なプロフィールゆえ、毎年この日になると彼を思い出す。

 おそらく百歳まで生きるであろう、スエヒロ君に幸あれ。