まちづくりはFeel-Do Work!考えるより感じよう、みずから動き、汗をかこう!(旧“まちづくり”便利帳)

まちづくりの支援者から当事者へ。立ち位置の変化に応じて、実践で培った学びの記録。もう一人の自分へのメッセージ。

ナチュラルステップ

2005-08-01 08:00:00 | まちづくりのキーワード
日本再生のルール・ブック―ナチュラル・ステップと持続可能な社会

海象社

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現在の地球社会は、環境問題だけ見ても20世紀の公害問題のように原因を特定できるものばかりではなくなりました。多岐にわたる様々な要素が、複雑に絡み合っています。そして問題のほとんどが、私たちの生活に起因しています。

バイオミミクリーという言葉が声高に叫ばれるように、何十億年という長い時間を掛けて構築されてきた自然界の法則は、無駄がなく非常に合理的です。その素晴らしい仕組みを学び、現代社会に上手く活用することは賢い方法です。企業の盛衰が生物サイクルに喩えられるように、事業の中身もまたこの法則を理解しないことには、長期的な持続発展は難しいでしょう。いささかビジネスとは縁遠い話と受け取られかねませんが、現代がパラダイムシフトの転換期だからこそ、大きなビジョンを持つことが殊更重要になってきます。

ナチュラル・ステップは、環境保護と経済的発展の双方を維持することが可能な社会を目指し、企業・自治体・学界・政府そして個人が行動するための羅針盤を 科学的根拠に基づいて提供しています。ナチュラル・ステップ設立から世界各地に広がるまでの話は、是非サイトでお読みいただきたいのですが、ここでは要点の一部紹介に留めます。

ナチュラルステップの経緯
http://www.tnsij.org/about/index.html

持続可能な社会の基本原則『4つのシステム条件』

持続可能な社会では、
1) 地殻から取り出した物質が生物圏に増え続けない。
2) 人工的に作られた物質が生物圏に増え続けない。
3) 自然が物理的に劣化され続けない。
4) 人々の基本的なニーズが世界中で満たされている。


この4つのシステム条件を前提とし、最終的な目的地を決めて逆算(バックキャスティング)しながら戦略を立てれば、それぞれの組織や事業の問題点、解決策、初期・中期の目標などを明確に定めることが可能となります。様々な組織レベルでの政策で上手くいかないものの多くは、対症療法的な目先の改善(フォアキャスティング)に終始するために、かえってコストやリスクが増加してしまいます(不祥事の隠蔽工作が正にいい例です)。ことが大事にならないうちに上流で防ぐことが、何よりも効率的です。頭では理解できても、実践できないのが人間の性ですが、既にナチュラルステップの考え方を導入する企業・自治体・団体が、日本にも徐々に増えています。

ナチュラルステップ日本支部のサイト(活動の経緯も非常に興味深いです。スタートが草の根的でないところが特に)
http://www.tnsij.org/index.html
ナチュラルステップ本部のサイトより
http://www.naturalstep.org/learn/understand_sust.php

社団法人日本青年会議所はナチュラルステップに大きく共感し、JC版ナチュラルステップテキストを作成されています。
http://jaycee.or.jp/2004/committee/outborder/JCNST.pdf
http://www.jaycee.or.jp/2005/powercreation/recycling/html/

8月7日にイベントあり。詳しくはこちら↓で。
http://www.tnsij.org/event/index.html

関連するキーワードの説明は、後日また掲載予定です。
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