『身土不二』とは、「身体(身)と環境(土)とは不可分(不二)である」という考え方。
古くは中国から韓国、日本では明治以降、食養生や農業の研究者の間で使われたそうです(詳しくは文末のリンク参照)。今では、食事療法(マクロビオテック等)や有機農業の分野で広く普及し、地産地消やスローフードなどと共に使われています。
「衣食住の全てにおいて、原料が育つ土地、気温、湿度、風、季節などの環境が、その風土特有の植生を持っていて、その植生を最大限に活用することが、人間の生活においても最も適している」という、自然界では、そして人間社会でも昔は至極当たり前だったことが、効率追求によるグローバリズムが進行する昨今では、もはや強固な意志と必死の努力をしないと実現できない状況にあります。
生活の土台となる土地とのつながりを考え、地域の自然や恵みから、恩恵を享受するということ。この姿勢こそが、自然と地域独特の個性を育むことになるのではないでしょうか。そして、細長いこの島国日本では、この身土不二を貫くことが、金太郎飴のように無個性な地域社会を脱し、多種多様なまちを形成するものと信じています。
朝日新聞be 2004.11.27掲載「ことばの旅人」より、言葉の由来や韓国の農について
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昔は、皆マクロビアン!!