晴れときどき化学、ところにより雑想

もしかしたら何かの役に立つかもしれない化学のお話(と、よしなしごと)

複合材料

2012年05月18日 22時55分59秒 | 化学のお話
材料それぞれの特徴を生かして、欠点を補うように複数の材料を組み合わせたものを複合材料と言います。

うまく組み合わせることで、単独では発揮できないような優れた性質や性能を発現させることができます。


複合材料の身近な例としては、鉄筋コンクリートが挙げられます。

引張りに強い鉄筋と、圧縮に強いコンクリートを組み合わせることで、全体として引張りにも圧縮にも強い材料となります。


現在の複合材料は、繊維と樹脂の組み合わせが多いようです。

代表的なものとしては、炭素繊維強化プラスチック(CFRP:炭素繊維にエポキシ樹脂などの樹脂を染み込ませて焼き固めたもの)があります。

この複合素材は軽くて強度が高いので、最新の航空機の機体からゴルフクラブのシャフトまで、様々なところに使われています。