晴れときどき化学、ところにより雑想

もしかしたら何かの役に立つかもしれない化学のお話(と、よしなしごと)

小さな努力の大切さ

2012年05月13日 22時08分45秒 | よしなしごと
今日気になった本の中の一節です。


雨は小なるも漢[水]は故に潜(ふか)し。

夫(そ)れ小を尽くす者は大に、微を積むものは著われ、徳の至れる者は色沢あまねく、行の尽(きわ)まれる者は声問遠し。

小人は内に誠ならずしてこれを外に求む。


(以下は上記の現代語訳です)
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雨は少しずつでもそれによって漢水(中国の河川の名前)も深くなる。

そもそも小事を努力していく者は偉大になり、微小を積み重ねる者は著名になり、道徳最高の者は顔の色つやにまでゆきわたり、行為の最高の者はよい評判が遠くまで聞こえる。

つまらない小人は、自分自身に誠心を持たないでいて、よい評判を外に求めるものである。

※荀子 大略篇第二十七[五十三](金谷 治 訳注:岩波文庫)より引用


めんどくさいなぁ、という思いから、小さな努力を怠ってしまいがちな自分に対して、多少なりとも戒めの言葉になりそうです。