■衝撃の「4人」!
2017年度の法学部の卒業生で、一般行政部門の公務員になれたのは4人
だったという本ブログの記事は、衝撃だったようだ。
商学部の卒業生はどうだったかも教えてほしい、という声が寄せられている。
商学部は、学部としては「公務員100人構想」を掲げてはいないが、
昨年の電車広告では、「中央学院大学 公務員への道、法学部、商学部」と、
商学部も「公務員への道」であることを宣伝していた。
■HPの宣伝文句
大学のHPでも、こんな宣伝がなされている。
「 千葉県トップクラスの実績をもち、毎年多くの公務員を送り出して
いる本学では、大学4年間を通して豊富なプログラムで公務員を目指す
学生のサポートを行っています。
所属学部に関係なく誰でも利用できますので、公務員志望者はこれらの
サポートプログラムをぜひ積極的に利用して、夢を実現しましょう。」
中央学院大学は、昔は「千葉県下の私立大学で2位」を誇っていたが、
いつのまにか「千葉県トップクラスの実績」にかわっていた。これは、
やはり「トーンダウン」か!
■商学部はゼロ!
2017年度の商学部の卒業生で、一般行政部門の公務員試験に合格した者はいなかった。
他の公務員試験の合格者数は以下のとおり。
警察官:5名
消防士:1名
自衛官:3名
■法学部は4名
再度、法学部の公務員試験の合格「実績」を挙げておこう。
一部は訂正しておこう。(1人で複数の試験に合格した者がいる)・
一般行政部門: 4名
警視庁の事務職: 1名
警察官: 22名
千葉刑務所矯正局: 1名
自衛官: 1名
■総括
両学部をまとめると以下のようになる。(合計38)
①一般行政部門の公務員試験合格者は、4名
②警察官試験の合格者延べ人数は、 28名
③その他(矯正官1、消防官1) 2名
③自衛官 4名
自衛官(兵士)は、ほとんど誰でもなれる。これは通常、誇るべき「公務員
試験合格者」にはカウントしないであろう。
警察官試験の合格者が多いようだ。大事な仕事だが、体力のない者は、
はじかれて合格できない。
これは誇ってもいいが、「公務員への道」と言えるかな?!
中央学院大学は、「公務員への道」などと、人を惑わしかねない宣伝はやめて、
「警察官への道」で売ったらどうか!
法学部の「公務員100人構想」もやめて、「警察官50人構想」にしたら
どうか。この方が現実的だ。これなら、頑張れば実現できるかもしれない。
司法試験に毎年3名程度の合格者しか出せない法科大学院が、「合格者50人
構想」や「合格者100人構想」をぶちあげても、誰も信用しないだろう。
勘違いして入学する者も、そうたくさんはいないだろう。
もっとも、この試験の場合、法務省が法科大学院ごとに合格者数を公表するので、
法螺(ほら)は吹けないようになっているから、こんな宣伝をする法科大学院は
存在しない。そして合格者実績の乏(とぼ)しい法科大学院は、次々に募集停止、
閉鎖へと追い込まれ、淘汰(とうた)されている。