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ヴェルシリア司教 カラヴァリオ神父10  ペストの流行

2018-08-07 00:32:03 | ヴェルシリア司教 カラヴァリオ神父
『愛と潔白の殉教者 ヴェルシリア司教 カラヴァリオ神父』企画:デルコル神父 文:江藤きみえ 10

 手伝っていた伝道士ウォング・チュンは、感激のあまり手の甲で涙を拭いています。この人は、前に長いあいだ英国人の病院で看護人となっていたので、病状を判断し、臨終の近づくのもよく分りました。かれは喜んでヴェルシリア神父を助けます。

「あなたは、ペストが恐くないのですか?」と神父。

「どうして恐れねばならないのでしょう?」と伝道士。「わたしたちは、神のみ手のなかにいるのでしょう。こんな愛徳のわざができるのですから、喜んでお供しますよ。洗礼をたくさん授ければ、それだけ多くの保護者を天国にもつことになるのですからね。きっとかれらが、わたしたちのために祈ってくれるでしょう」。

 かれは、みちみち、「ふたり、3人、4人、5人・・・の新しい保護者」と喜ぶのでした。

 さいわい、ペストがその勢力を弱めてきました。ヴェルシリア神父は、ただひとり、遠い信者をたずねて出発しました。ふたたびワンチャイの教会に帰ってきたとき、数えてみると、受洗した患者は、肋名にもなっていました。そのひと月後、、ひとりの男が訪れていいました。

「わたしは、ホワ・チョンクというもの、神父さまにワンチャイの収容所で洗礼を授けていただきました。あれから、すっかり健康をとりもど、心から感謝しています」

 新しい宣教師が派遣されてきました。その目上となったヴェルシリア神父は、新しい教会を、いくつも建てました。その一つは、サンファンの町にあります。かれは、ここの離れた信首のために全力をつくしました。


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