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カトリック情報 Catholics in Japan

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統一教会に解散命令

2025-03-26 01:29:50 | カルトへの注意
統一教会に解散命令が出た模様です。遅すぎた感はありますが、それでも素晴らしい決定ですね。 
 まだ地裁の判決で、今後、最高裁まで争うことになるのだろうと思いますが、是非にも確定してほしいものです。

 それにしても、保守派の一部が統一教会をかばうのが、不思議でなりません。彼らは伝統的に反韓で韓国が大嫌いなはずですが、どうして韓国のカルトである統一教会を庇おうとするのか。他にも統一教会は、騙した日本人に高額献金を強いたり、秘書斡旋を通じて、日本の政治中枢の秘密を汲み上げていたりしています。保守派の言葉を借りるなら、どう見ても反日の集団でしょうに・・・。

 おそらくは、故 安倍首相支持からの反射的な行動なのでしょうが、浅はかというほか、ありません。




【カルト注意】名古屋教区 リトル・ぺブルに対する声明

2024-01-02 03:33:57 | カルトへの注意
 最近、カトリック系のブログで、このカルトの支持者による記事が、あまりに多いようです。以下はカトリック名古屋教区の司教様による声明で、こうした集団に対する資料価値のある宣言だと思われますので、転載させて頂きます。

 Facebookのカトリックグループは、リトル・ぺブルやマリア・ディバイン・マーシーなどのカルトを支持したり宣伝する方の参加を、10年前からお断りしています。また、そうした方の参加を拒否する注意書きを10年前からグループ説明 に明記しています。

 野村司教様が、彼らを「カトリック教会の成員ではなくなっている」と断定しているのは、特記事項でありましょう。これは、事実上の破門宣告です。



            
主任神父様
信徒の皆様

      

お知らせ

      
 ウイリアム・カム氏(リットル・ペブル)によって創立された「ローマ・カトリック使徒教会の教えにしたがった聖シャーベル修道会」と称するグループはカトリック教会が認める修道会ではありません。

 そのグループの司教や司祭を名乗っている人たちはカトリック教会によって正当に叙階されていません。

 さらにそのグループに属する人たちは、そのグループから離れカトリック教会に帰って来ないかぎり、カトリック教会の成員ではなくなっています。

 彼らは「日本中をくまなく回り、多数の共同体を各地に設立させます」と言っており、教会の信徒の方たちに働きかける可能性がありますので、お知らせいたします。


2004年11月10日

カトリック名古屋教区
      司教 野村 純一
            


池田大作の死

2023-11-23 03:03:29 | カルトへの注意
 創価学会の池田大作の死が発表されました。本当にその日に亡くなったのか、それよりもっとずっと前に亡くなっていて、死が発表されたのがその日だったのかは、知る術もありません。

 池田大作が公に姿を消したのは、2010年の中頃で、既に2011年には週刊文春に、信濃町にある学会系病院「南元センター」の5階に脳梗塞で入院中で、認知症も相当に進んでおり、咀嚼が困難なため、胃婁をしていると、元看護婦からの話として報道されていました。

 道徳的に、宗教的に、池田大作には見るべきものがなく、彼の救いを想定することは難しいと思います。宗教的には、彼の教えは、全く誤謬に満ちています。

 一方で、布教と組織運営に熱心で有能であり、彼のような人物が戦後のカトリック教会にいてくれたら、と思うこともあります。戦後になって、カトリック教会は多少、教勢を伸ばしましたが、その数百倍の勢いで伸びていったのが、彼や戸田城聖の率いる創価学会でした。そして、彼らは、日蓮正宗の分派であり、布教に不熱心な日蓮正宗の本山、大石寺を「歌を忘れたカナリア」だと罵っていたようです。折伏を忘れた僧侶たちは歌を忘れたカナリアと同然だと。そういえば、いつしか、戦後のカトリック教会も布教を忘れてしまいました。

 カトリック教会の中で、彼のやり方に少しでも近い人物を挙げるとすれば、聖イグナチオ・ロヨラでしょうか。

 聖ロヨラは、その言葉や手紙の一部を当ブログにも載せていますが、それまでのカトリックの伝統・慣習と比べると、とにかく斬新で無手勝流の人でした。以下はロヨラのそうした教えですが

・定められた大斎小斎以外の断食や苦行はしないように
・人を説得するときは、こういう性格の人にこう話し、ああいう性格の人にはああ話し
・カトリックとプロテスタントの違いを話題にしてはならない。そうではなくて・・・
・休息するときは、罪にならず徳になる方法を採るように。しかし、それが難しい時は、罪にもならず徳にもならない方法を選ぶように
・悪魔が人をたぶらかす為に使う手口を、人を善化するために時に借用せよ。悪魔の方法を借用せよ
・よく食べ、栄養を摂るように
・積み過ぎた船は沈んでしまう。時と場合によっては、徳を積み過ぎるのではなく、ほどほどを選べ。正しすぎてはならない。

 多くの人が知っているように、イエズス会の人たちは適応主義を取り、日本では清貧とは逆の服装をしました。清貧な服装が、諸侯や人士の侮りを招き、布教の支障になると思ったからでした。その結果、日本では大きな布教に成功します。

 しかし、このようなやり方は、当時の世界中のカトリックのミッションとは、かなり、かけ離れた、しばしば真逆のやり方でした。よって、ヨーロッパでは常にイエズス会排斥運動が起こり、時にはイエズス会禁止令が出されたこともありました。

 もっとも、聖ロヨラは、こうも言っており

他の人々の世話にかまけて、自分自身を忘れないよう努めなければならない。使徒的な成果とひきかえに、断じて最小の罪も犯してはならないし、罪を犯す機会に近づいてもならない。

聖イグナチオ・ロヨラ 「使徒活動に派遣した神父たちへの指示」1552年10月8日

池田大作のように清濁併せ呑む人物ではありませんでしたが。必要に応じて徳が減ることは認めても、罪を犯すことは認めませんでした。

 しかし、ともかくも、現代のカトリック教会に、布教に有能なアクの強い人物が少なかったり、そういうミッションが見渡す限り殆どないのは、寂しいところはあります。カトリック教会に必要なものは、第二バチカン公会議や教義の刷新などではなく、アクの強い人物やそういうミッションだったのかもしれません。

 もっとも、実から木を判断せよ、という言葉が聖書にありますが、そうしたイエズス会にも後日談があります。無手勝流の方法で信者を増やしたイエズス会ですが、アジアでは、その信者の全てを最終的に失ってしまいました。その原因に、イエズス会のやり方自体が関係している可能性もありました。

 例えば、日本で禁教令が出た最初のきっかけは、豊臣秀吉へのイエズス会の接触の仕方にありました。イエズス会は、自らの力を見せる為、おすらくそれをもって豊臣秀吉の信用を勝ち得ようと、秀吉をスペインの最新式の軍艦に招いたのでした。仏教僧からの大量の告発も聞いていた秀吉は、その軍艦を見て、イエズス会を恐れ、疑うようになり、その二日後には禁教令を出してしまいました。家康も多少の間隔を置いて、それを踏襲し、日本のキリスト教徒の人口は、激減してしまいます。中国でも朝鮮でもイエズス会は、ある程度の成功を見せるものの、やがて禁教令によって、全てを失ってしまいました。

 よって、私はイエズス会のやり方に間違いがあった可能性を排除するわけでもありませんが・・・。難しいところです。

 最後に、Twitterにこんな動画が流れてきましたので、紹介したいと思います。

威風堂々の歌 池田大作 創価学会【歌詞付き】


 今まで書いたように、創価学会の教え自体は、根本的に間違っており、到底、認めることはできませんが、その布教の勢いや成果には、見るべきものがありました。この歌も、学会の部分を公教会に換えて聞けば、筋の通った素晴らしいものになる可能性はあります。今のカトリック教会の中に、布教の熱心なミッションがないことが、惜しまれる気はします。

(画像の出典 Twitter:Daisaku Ikeda 2021年1月28日 より)

【カルト注意】マリア・ディバイン・マーシーなどについて

2023-11-05 04:44:12 | カルトへの注意
【カルト注意】マリア・ディバイン・マーシーなどについて

 先日、時事関係の記事で、この人物や運動の危険性について少しだけ触れましたが、一度は単独立項した方が良さそうですので、記事にします。

 マリア・ディバイン・マーシーは偽りの予言者です。その運動は、カトリック信仰からかけ離れています。カトリック教会の複数の司教区が、そのメッセージの真正性を否定し、関りを持つことを禁止する声明を出しています。

 最近になって、カトリック系の複数のブログが注意喚起を行っていたり、Twitterのカトリック信者間で警戒のやり取りも多かったりすることから、当ブログも、その旨を掲載しようと思います。うちは、時事問題の記事で、経済危機や食糧問題などをテーマにすることも多く、何も告知をしなければ、誤解を受ける可能性もあるからです。一方で、Twitterでは、こうしたカルトを宣伝する人達の動きも確かに活発化しており、心配な面もあります。

 Facebook上のカトリックグループでは、2014年から10年間、マリア・ディバイン・マーシーやリトル・ぺブル、ベイサイドの聖母などの運動はカルトであると、はっきりとグループ説明に記載し、関係者や支持者の参加はお断りしています。

 こういう類の存在は昔からありますが、世界の情勢が今のように不安定な中では、偽りの聖母は、より人々の支持を集めやすくなっており、危険性があると思います。



統一教会の解散命令 裁判所に請求の方向で最終調整(NHK)

2023-09-30 13:19:50 | カルトへの注意
吉報です。安倍首相と統一教会のこれまでの関係は到底、評価できませんが、今、こうして問題が解決されつつあることだけは、良い変化だと思います。

政府 旧統一教会の解散命令 裁判所に請求の方向で最終調整

2023年9月30日 5時29分 NHK

旧統一教会をめぐる問題で、政府は、教団の解散命令を裁判所に請求する方向で最終調整に入りました。早ければ10月12日に宗教法人審議会を開き、請求について意見を聴くことを検討しています。

旧統一教会をめぐる高額な献金やいわゆる「霊感商法」の問題を受けて、政府は、宗教法人法に基づく質問権の行使や被害を訴える元信者などへの聞き取りなどを通じ、献金集めの手法や組織運営の実態などの調査を進めてきました。

その結果、政府は、教団の行為は宗教法人法の解散命令の事由にある「法令に違反し、著しく公共の福祉を害すると明らかに認められる行為」に該当するとして教団の解散命令を裁判所に請求する方向で最終調整に入りました。

早ければ10月12日に宗教法人審議会を開き、請求について意見を聴くことを検討しています。

政府関係者は、「調査の結果、解散命令請求の要件としている組織性、悪質性、継続性を裏付ける客観的な証拠がそろったと判断した」と話していて、政府内で詰めの調整を進めています。

請求が行われれば行政機関が法令違反を根拠にした事例ではオウム真理教などに続いて3例目となります。

請求後は、裁判所が文部科学省と教団の双方から意見を聴いた上で解散命令を出すかどうか判断することになります。

解散命令が確定した場合、宗教上の行為は禁止されませんが、教団は宗教法人格を失い、固定資産税の非課税などの優遇措置が受けられなくなります。

一方教団側は、教団の活動には国が主張するような組織性、悪質性、継続性はなく、解散命令を請求する要件を満たさないと反論しています。