「巨乳アイドル」の定義と出典をよこせ、話はそれからだ

小生患いを得てしまい、ウィキペディアンとしてもブロガーとしてもほとんど活動休止な状態でしたが、
たまには体に鞭打ってネタの消化でもしていこうかと。

のり・たまみのへんな社会学　第2回
あの阿久根市より凄い！　おっぱいで勝負をかける山口県光市
http://www.cyzo.com/2010/07/post_4998.html
　（日刊サイゾー 2010年7月18日）

＜巨乳アイドル＞とは、乳房の大きさを自身の魅力として営業上の売りとしている女性アイドルのこと。

　ウィキペデアで「巨乳アイドル」という項目を引いたら、こんな解説が出ていました。さすがネット社会！　真面目な広辞苑や各種百科事典には、こんな解説はおろか、そもそも「巨乳タレント」という項目自体が載っていません。「巨乳タレント」の存在は誰でも知っているし、実際にそう呼ばれているのに、まるで世の中には存在しないような扱いです。2008年に広辞苑が改定されたときに、「イケメン」「うざい」などが新登録されて話題になりましたが、さすがに「巨乳タレント」にまでは踏み込めなかったようです。ウィキペデアではさらに「巨乳タレント」として、ほしのあき、井上和香、佐藤江梨子など実名を挙げ、かつては倍賞美津子、小柳ルミ子がデビュー当時は巨乳タレントだったことまで踏み込んでいます。う～ん、グットジョブですね、ウィキペデア。（後略）

またも序論部分からの引用です。

確かに「巨乳アイドル」って記事ありますねWPに。


しかしこれ、たまにある "だめな一覧記事" の見本じゃないですか。
まず、一覧に挙げられた各人が "巨乳アイドルであるか否か" について、誰がそう判断したかが示されていませんので、ボーダー領域（どの辺がボーダーラインなのかもまた明らかにされていない）の人を入れる入れないで編集合戦になる可能性があります。
大体、「巨乳アイドル」なる用語を明確に定義した出典も、用語の初出なり起源と拡散経緯も示されていないではありませんか。
さらに言えば、記述内容が日本中心となっていて、全世界的観点からの解説もなされていません。もともと胸が日本人よりも立体的である欧米人の間でも、 "乳が特にデカい" ことを売りにしていたタレントはいたはずです。

履歴を見ると、以前はもっと膨れた記事であったようですが、かつてあった論考部分がほぼそっくり独自研究として除去されたことにより、現状は語義を少し丁寧に言い換えているだけの空疎な説明文となってしまっています。
そしてその痩せた説明文以外は全部、人名を羅列した一覧。現在の記事の分量はほとんどこの一覧が占めています。

ウィキペディアはデータベースやまとめサイトではなく百科事典なのですから、解説文さえしっかり整っていれば、実例の一覧などは本来蛇足なのです。
かつては「同姓同名」などの記事でも人名一覧が付いていて、その部分に編集が集中し、またそこにおいて編集合戦がたびたび起きていました。
同記事を含む同種記事では4、5年前頃に相次いで、一覧部分がそれぞれ議論を経てばっさり丸ごと除去されて、解説のみのタイトな記事となりました。

因みに引用文中にある「巨乳タレント」の語は、巨乳アイドルへのリダイレクトとなっています。
こちらも履歴を見ると、当初は落書きのようなサブスタブでしたが、発展性なしとして早い時期にリダイレクト化されたもののようです。


こんな典型的ダメ記事を引き合いにウィキペデアを買い被られても困惑するだけなんですが。
「おっぱい星人」のほうがまだ、信頼できる出典が未出とはいえ、一覧抜きでちゃんと用語の解説を試みている分、百科事典記事としてずっとましというものです。

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巨乳アイドル - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/巨乳アイドル
Wikipedia:出典を明記する - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:出典を明記する
Wikipedia:独自研究は載せない - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:独自研究は載せない