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徹夜で続く交渉

2005-12-10 17:41:01 | 国際交渉
 現在、モントリオールの時間で、12月10日(土)の午前1時を回りました。
 11月28日から開催されていた気候変動枠組条約第11回締約国会合(COP11)と京都議定書第1回締約国会合(COP/MOP1)も、最終日の深夜を迎えていますが、現在も交渉が続いています。
 12月9日の午前中から開催された、COP11とCOP/MOP1の総会で、ほとんどの議題が採択され、残っているのは「長期的な共同行動」との表題のCOP決定案と、COP/MOPの京都議定書3条9項の決定案だけになっています。
 午後6時頃にいったん休憩に入った総会は、現在もまだ再開される様子はありません。今回も徹夜になりそうです。
 現在、提案されている京都議定書3条9項の決定案は以下のような内容になっています。
 
(1)議定書3条9項に基づく先進国の2013年以降の目標についての議論を開始する。
(2)この問題を討議するための特別作業グループを設立し、第1約束期間と第2約束期間の間に空白が生じないように、可能な限り早く、締約国会合(MOP)で採択できるように結論を出さねばならない。
(3)特別作業グループの第1回会合は、2006年5月の第24回補助機関会合(SB)の際に開催する。
(4)締約国は2006年3月15日までに、3条9項についての意見を提出する。

 また、COP決定案として提案されている「長期的な共同行動」の内容は以下のとおりです。
 
(1)「長期的な共同行動」の要素には、開発目標の進展、適応活動、技術、市場メカニズムの活用、などが含まれるべきである。
(2)この対話を行う、すべての締約国に開かれた、条約のもとでのワークショップを設置する。