大道芸Ｗ.Ｃ and 国文祭お茶まつり

秋の静岡のイベントといえば、大道芸ワールドカップです。今年もやってきました。
いつもポタリングする駿府公園や街中が、一番賑わう４日間です。







公園の入り口ではクラウン（道化師）が迎えてくれました。彼女達は一般市民のボランティアなんです。




　「大道芸ワールドカップへようこそ！」


各ポイントは相変わらずの賑わいです。パフォーマーの周りは人垣でいっぱいです。一方、売店・休憩所のある広場では、歩きつかれたファミリーで超満員、人気のある売店は長蛇の列、何時もながらの光景です。







大道芸で賑わう広場を素通りして、真っ直ぐ公園の東の端にある「紅葉山庭園」まで歩きます。そうです、今日は大道芸を見に来たのではありません。



今、「第２４回国民文化祭」が１０月２４日から静岡県下で開かれています。「国内最大の文化イベント」なんだそうですが、今まで２３回も開かれていたなんて知りませんでした。（文化的な人間では無いのですね）　ｍ（_ _）ｍ




( このお父さんは、田んぼの中の鷺のように数分間じっと動かなかったのでしかたなく、パチリ！)



そして国文祭の行事の一環として、ここ「紅葉山庭園」でお茶まつりが催されています。招待券（呈茶券）を頂いたので早速出かけて来ました。

紅葉山庭園は有料なんですが、国文祭の今は呈茶券があると庭園の中も無料で見ることが出来ます。


中は大変な賑わいです。普段は静かな茶室でゆったりと庭を拝見しながら美味しいお茶を飲めるんですが、今日はまたカクベツです！　（笑）




　肖像権があるので画像をぼかして・・は真っ赤なウソ！　ただのピンボケです。



４つのブースはどこも満員、約３０分待ちです。ここではいろいろな品種のお茶が楽しめます。
茶の品種、栽培する地域によって味も香も微妙に異なるお茶を飲むことが出来ます。今日は、安倍川上流の梅ヶ島のお茶を頂きました。まろやかで美味しいお茶でした。

静岡では新茶は、だいたい　”八十八夜”前後に出回りますが、梅ヶ島は標高が高い山間地にあたるため、新茶の初摘みが１ヶ月ほど遅れるんだそうです。中には７月に入ることもあるということでした。







紅葉山庭園で、梅ヶ島のお茶を楽しんだ後は、駿府城の入り口にある「巽櫓」内で　”熟成本山茶”を頂けるということでそちらの方へ向かいます。







入り口では、可愛い　”駿府お茶娘”が出迎えてくれます。もちろんこのお嬢さん方にはブログ掲載ＯＫをいただきました。



再現された巽櫓は今は資料館になっていて、駿府城の模型や江戸時代の静岡、「駿府」の町の歴史や当時の産業の様子等が展示されています。頼めばボランティアの方がいろいろ説明もしてくれます。（日本で始めて花火が打ち上げられたのが、ここ駿府城だってこと、知ってました？）


今日ここで頂けるお茶は、徳川家康公も愛したという　”熟成本山茶”です。（家康公が当時飲んだお茶は、抹茶（碾茶）だとは思うんですが）

安倍川、藁科川流域で育った良質のお茶を摘み取り、井川の大日峠にある御茶壺屋敷（蔵）に貯蔵し、秋までじっくり寝かせて（熟成させ）、秋に御茶壺屋敷から駿府城まで運んで、茶会を楽しんだという家康の故事にちなんで、毎年、井川～静岡（駿府城）～久能山にお茶を献納する「駿府御茶壺道中」が催されています。先週そのイベントが終わったばかりです。

その　”熟成本山茶”が此処でいただけるんです。


静岡本山茶研究会の人たちが、丁寧にお茶を淹れてくれます。やはり美味しい！

「山のお茶は貯蔵しておくと、味や香りが深まる」と言われています。半年間熟成させたお茶、本当に深みのあるお茶でした。美味しかったのでついつい買ってしまいました。






季節、数量とも限定の希少なお茶なんですよ。