異なるCAD同士にDATAの互換性はない、
そしてCAMや、今回使用しようとしているラピッドプロトや、光造形機とも当然互換性はない。
そのような場合はいったん中間ファイルというものに変換することになります。
ま、誰でもわかる共通言語みたいなものと思ってください。
で今回は、STLファイルを使用する
上記のような設備を使用する場合には非常に標準的なファイル形式なのですが、いかんせん設計業務としてはあまり使用しない。
それはなぜか?
左がSTL、右が設計で通常使う中間ファイルにて取り込んだDATAである。
STLを拡大してみると
そうポリゴン状態となるのである。
ちなみに通常の方法で取り込むと
ちゃんとつるんとしたなだらかな曲面となります。
CADに限らずコンピューターでの3Dの歴史を紐解きますと、ポリゴン表示はかなり初期の段階から存在しておりました。
三角形を組み合わせるることにより面を表現して、さらには立体を表現する。
立体の表現として非常に基本的な考え方で理にかなっております。
実は現在の3D表現も、基本的には、この考え方の延長線上にあります、要するに
使用する三角形の大きさを1/∞倍に小さくしているということです。
円の表現が、∞角形というのと同じことですね。
なので、ポリゴン表示のDATAは非常に安定しているということがいえます。
じゃもっとSTLを多用してもいいんじゃないのかということなのですが、よく考えてみてください。
実際の生産物はこんなに角々していませんよね・・・・・ということです。