新橋演舞場
八月花形歌舞伎
昼の部 午前11時~
桜姫東文章
発 端 江の島稚児ヶ淵の場
序 幕 新清水の場
桜谷草庵の場
二幕目 三囲の場
三幕目 岩淵庵室の場
四幕目 権助住居の場
大 詰 浅草雷門の場
白菊丸/桜姫 福 助
清玄/稲野屋半兵衛 愛之助
粟津七郎 右 近
葛飾のお十 笑 也
吉田松若 児太郎
奴軍助 弘太郎
端女お咲 歌 江
入間悪五郎 亀 蔵
残月 市 蔵
長浦 萬次郎
釣鐘権助/大友常陸之助頼国 海老蔵
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桜姫東文章(さくらひめあずまぶんしょう)
「長谷寺の僧清玄は、稚児白菊丸と心中しますが、自身だけ生き残ってしまいます。それから十七年後、高僧となった清玄は吉田家の息女桜姫の出家の願いを聞き入れます。剃髪を待つ桜姫のもとに現れた釣鐘権助は、以前屋敷に忍び込み、桜姫の操を奪った男でした。思わぬ再会に、出家の意志が薄れた桜姫は、権助に身を委ねます。桜姫は不義者として捕えられ、また桜姫を白菊丸の生まれ変わりと知った清玄は、権助の女犯(にょぼん)の罪を着せられて追放されます。
桜姫への執念を捨て切れない清玄は、残月と長浦の住む庵室に身を寄せますが、ふたりに殺されてしまいます。その始末を頼まれた権助は桜姫と再会し、夫婦となります。一方、落雷により息を吹き返した清玄は桜姫に縋りつき、揉み合う内に出刃が喉を貫き息絶えるのでした。
「風鈴お姫」と綽名がつき、人気の女郎となった桜姫。しかし毎晩枕元に幽霊が出るために、権助の元へ帰されます。権助が落とした密書から、権助が父と弟を殺した仇と知った桜姫は...。」
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奇想天外な「鶴屋南北」のお話。
お姫様が女郎になって、最後には、
お姫様になって吉田家を再興するお話。