気ままに 黒松内

地域の十人十色の魅力に出会う農村の暮らし訪問ブログ

越冬大根 かりいけ

2007年10月31日 | 農事暦
10月31日(水)

秋野菜が収穫の時期を迎えています。
道路を走っていると漬物用の大根が
寒風の中干されている光景も今の時期ならではのもの。

今収穫している野菜は冬の大事な食料となります。
じゃがいも、かぼちゃ、玉ねぎ、長ネギ、白菜、大根…

納屋で保存したり、ビニールで真空にしたり
保存の方法は各家でそれぞれありますが、
中の川地区の農家さんに昔ながらの大根の保存法を教わりました。

今の時期はまだあたたかいため
完全に土をかぶせてしまうのではなく
雪がふるまで かりいけ をするそうです。

その方法は・・・

収穫した大根の葉を10cmほど残して切り落とします。



畑を平らにして、
(掘ってはいけません)



大根を2段に並べます。



そして、首が完全に隠れるように土で覆います。
これで完成!

 

大根を冬中食べるための第一歩
はてさて、あま~くておいしい越冬大根になるでしょうか!?

雪が降った後の方法は 雪が降った後にお伝えします。
というより、そんなにいっぺんに覚えきれないしょ!と教えてもらえなかった…

<間村 奈未子>

後志リハビリセンター 秋の音楽祭

2007年10月29日 | 福祉施設
10月28日(日)

黒松内町にある後志リハビリセンターで
秋の音楽祭が催されました。



3組の出演があり、私も出演してきました!
自然学校の仲間と共にギターやキーボードを片手に昭和の名曲をご披露。
やってる方はもとっても楽しかったですが、
見てくださっている方も喜んでくださったようです。



他のグループの演奏もとってもよかったです。
黒松内で音楽の輪が広がりそうで 嬉しい音楽祭でした。



最後は、利用者さんも一緒にみんなで 幸せなら手をたたこう を歌いました。
身振り手振り、手には鈴や鳴子をもって
隣の人とふれあって 笑顔で歌う この曲が 最高! でした。

<間村 奈未子>

歌才・賀老ブナ林 黄葉情報②

2007年10月28日 | 季節限定情報
10月27・28日(土・日)

歌才ブナ林の黄葉は真っ盛りでした。



今年の黄葉は本当の黄葉です。
例年だと赤くなるハウチワカエデやナナカマドも黄色いのです。
赤がなくて あら~?残念、とも思いましたが
森中が黄色くて、
夕焼けになるとみんなの顔までオレンジになっちゃって
森に溶け込む感覚 すべてがひとつになったようです。
本当に素晴らしかったです。

途中、エゾリスにも出会いました。



賀老ブナ林は・・・黄葉は終わっていました。
風吹くとカサカサと音をたてて舞い散ります。
落ち葉のじゅうたんが深くなっていきます。



途中、ハリギリの黄色い黄葉が鮮やかに移りました。



駐車場の近くにある ススキ が
太陽の光を浴びてキラキラと輝いていました。



明日29日から賀老の滝へ続く道は冬期閉鎖になるようです。
次は来年の新緑が楽しみです。

<間村 奈未子>

雪虫舞う季節

2007年10月27日 | 自然
10月26日(金)



ふわふわで雪みたいですね。

北海道では10月末頃~11月の初雪が降る前によく目にする、
というか、自転車でも一生懸命に漕ごうものなら
口の中にまで入ってくる 雪虫

ちらほら飛びはじめたなぁ と思っていましたが
今朝は群れで飛んでいました まさに、口に入る勢いでした。

 

・・・上の写真、雪虫が舞っているのですが・・・わかりませんね。
低木にはたくさんの雪虫が休憩しているようでした。

 

雪虫は北海道で親しく呼ばれている名前で
カメムシ目アブラムシ科の トドノネオオワタムシ です。

アブラムシは
春、卵から孵るのは メスのみ・・・
女社会で過ごし(メスのみで繁殖)
秋、越冬する前などに羽を持つ成虫が生まれ、
オスは越冬卵を産む時だけ現れ、メスと交尾するそうです。

秋、ヤチダモの木で交尾・産卵し、
春~秋にかけてトドマツで過ごす・・・

私たちは、今、トドマツからヤチダモへ
移動しようとふわふわ舞っている雪虫に出会っているわけです。

なんとも 自然の不思議ですね。

雪虫の恋が成就するよう
みなさん、大きな口をあけて歩かないようにしましょう。

<間村 奈未子>





  


歌才ブナ林 黄葉情報①

2007年10月26日 | 季節限定情報
10月25日(木)

黒松内町が誇る 天然記念物歌才ブナ林 の黄葉は?



今ピークを迎えているブナもあれば、もう少し先のブナもありました。
同じブナ林に在っても生きている環境や条件(水、太陽、気温)は違うので、
それぞれ、その年々 色や時期は違います。



ハウチワカエデは 紅葉 するのですが、今年は 黄葉 が多いようです。
黄色いウチワの落ち葉の上を カタツムリ が気持ちよさそうに歩いていました

ツタウルシも例年初めに赤く色づきますが、黄色や薄い赤が多いかな・・・
それでもやはり 美しい。 うっかりと触れないように

ブナの実もたくさん落ちていました。 
たくさん芽吹くといいなぁ



キノコ狩りの季節は終盤ですが、、、
森にはキノコがまだまだいっぱいあります。

藻のはえた切り株にニョキニョキとでているのは シラウオタケ
シラウオ・・・ そういえばお魚のシラウオに似てますね

そして、森においしいキノコの臭いを放っているのは ブナハリタケ
白いキノコの下面はたくさんの鋭い針がとがっています。

落ち葉の間からヒョコッと小さなキノコが顔を出しています。
これは ウスキブナノミタケ・・・薄黄 ブナの実 茸・・・
そのまんま! 薄い黄色をしたこのキノコの根元を辿ってみると
ありました! 昨年以前のブナの実から発生していました。



自然の美しさ、不思議さに目を向けながら歩いていくと散策路の終点へ。
終点看板の上には コシアブラ が淡く透き通るように色づいていました。

今年の春に倒木があったため通行止めになっていた散策路 
昨日、仮開通したそうです。
やっぱりブナ林は終点まで歩いたほうが楽しい!
帰り際に トン トントン トン ・・・
黒松内の町鳥でもある天然記念物 クマゲラ も迎えてくれました。

<間村 奈未子>




賀老ブナ林 黄葉情報①

2007年10月25日 | 季節限定情報
10月23日(火)

黒松内のブナの黄葉はもう少しだけど、、、
隣町島牧村の賀老ブナ林の黄葉はどうかしら?と散策にでかけました。



昇龍の滝の駐車場に車をとめて、いざ、出発!
しかし・・・
駐車場に到着するまで 一体何枚の「クマに注意」を見ただろう・・・
駐車場には私の車1台・・・ そしてさらに「クマ注意」の看板・・・
そう言えば、この前ブナセンターのSさんがここでクマに会ったって言ってたな、、

な~んて思い出したりして、少々ビビリながら歩き始めました。
私、ここにいますよ~としっかりと存在を示し、聞き耳を立てながら…

 

でも、景色は素晴らしかったです。
橋から昇龍の滝や黄色く染まる木々、目の前に現れた大きなホオノキの赤い実を眺めます。

  

今年は豊作年。散策路にはたくさんのブナの実が落ちていました。
途中、賀老の滝も木々の間から見え 流れが落ちる轟音が聞こえます。
2~3kmの散策路はブナの黄葉、空の青、トドマツやササの緑が美しいコントラストを作っています。
沢には本当に透明で、岩は苔むしています。

美しい景色を前に だんだんクマの恐怖も薄れていました。

 

近くに見える狩場山はすでに雪化粧していました。
そりゃ、寒いですよね。私もすっかり冬装備。
毛糸の手袋と帽子、フリースに雨具で調度良かったです。
あと少し黄葉を楽しめそうです。暖かい格好で出かけましょう!

 <間村 奈未子>

黒松内町議選

2007年10月24日 | 作り手からの一言
10月23日(火)

黒松内町議選ありました!



現職・新人11名の立候補がありました。
定数10の議席をめぐっての選挙戦だったため
18日の告示から町内のあちこちで選挙カーをみるようになりました。

みなさん選挙活動をされていましたが、
このそれぞれの選挙カーが特徴的ですね
軽トラックにトタン屋根を取り付けて選挙カーにされている方もいました。
小さい町の町議選なので、地域の方も選挙カーが通るたびに手を振って声援しています

今朝の朝刊では当選した10名の議員さんと投票率が載っていました。
投票率 84.19%
有権者約2850人 内投票者約2400人 
(ちなみに人口は約3300人です、、)

町民の期待を背負って町議のみなさん、頑張ってください!

<間村 奈未子>

番外編・気ままに洞爺湖編

2007年10月23日 | イベント
 しばらく間が空いてしまいましたが、今回は番外編としてお送りします。
先日16日に来年度にサミット開催も決まり、何かと話題の多い洞爺湖に行ってきました。
相変わらず多くの観光客もいました。サミット開催により知名度もさらに上がったのでしょうか。
さて、今回の目的は観光ではありません。
今回の目的、それは・・・
湖に潜むモンスター駆除です。
奴が潜むのは・・この辺り。湖岸からわずかな距離しか離れていません。  
そして、その正体とは・・・
ジャーン!こいつです。



うわさのザリガニ、ウチダザリガニです。

これでもまだまだ小さいサイズです。
大きいのになると体長で20cm程度、ハサミを入れるとそれはもう大きなザリガニになるそうです。
しかし、ウチダザリガニは北米原産の外来種であり、在来のニホンザリガニの生息域を奪ったり、
他の生態系を乱す恐れが2006年に外来生物法に基づく特定外来生物に指定され、
許可なく飼育、運搬、野外に放すなどのことが法律で禁止されている生物です。
違反すると罰金もしくは懲役になります。
当初は食用として輸入され、また大きく成長することから各地に放流されたようです。
飼育していた個体が大きくなりすぎて放してしまったケースもあるようです。
このため、各地で防除されています。
ここ洞爺湖でもボランティアダイバーさんによる駆除が年に数回行われています。

駆除されたウチダザリガニは

体長、体重、雌雄などを計測されデータとして保管します。

そして、測定も終わった個体はというと、


しっかり頂きました。
もともと、食用として輸入されていたので味は絶品です。
茹で上げ、バター炒め、スープなどどれもおいしい料理でした。

人間の都合で輸入や駆除されている生物はまだまだたくさんいます。
特に日本は世界一のペット大国ですが、その飼育のマナーやモラル
輸入後の生物の管理などはまだまだです。
駆除しなければならない現状を作り出した人間の環境を考えなければならないと
感じた1日でした。

<文:小野寺 亮>

小学校の学芸会

2007年10月21日 | 学校
10月20日(土)は白井川小中学校合同学芸会・学校祭
10月21日(日)は黒松内小学校学芸会でした。

白井川小中学校の学芸会・学校祭を見せてもらいました。

小さい学校ならではの子どもたちが出ずっぱりの大活躍!
合唱、合奏、バンド、朗読、弁論、劇、運動など目白押し。
それぞれの得意分野を存分に発揮できたのではないでしょうか。



小学校の劇はミケ猫とトラ猫ののらねこの物語でした。
敵対していた猫たちは力を合わせて人間に立ち向かいます!
歌やかわいらしい動作、全体がまとまっていて
会場を魅了してくれました。おみごと!



見に来ていた方もあたたかい拍手で見守っていたし、
PTAのお父さんやお母さんの協力体制にも驚かされました。
(実は、私もPTAの劇に参加させてもらっちゃいました!)

アットホームなとても素晴らしい学芸会でした。

<間村 奈未子>


長ネギの皮を吹き飛ばす! 

2007年10月19日 | 農事暦
10月18日(木)

収穫した長ネギを出荷する作業におじゃましました。

収穫した長ネギは根っこ、多少の土、硬い皮が付いています。
そのまま土付きで出荷し店頭に並ぶこともありますが、
今回であったのはスーパーに綺麗に陳列されているような
手間をかけて綺麗にして出荷する長ネギでした。

いやいや ビックリしました。
皮が吹き飛ばされるのです!

収穫した長ネギ まずは根っこをチョキンと切り落とします。



それからこの機械を使って土の付いた皮をビュッと吹き飛ばすのです。
ネギを持って機械に近づけると、センサーが反応してエアを吹き付けます。
面白いようにスルスルと皮がむけ飛び散っていきます。

 

皮をむいてツヤツヤになった長ネギを揃えると、
そば切りの大きな包丁でザクリと緑の先端部分を切り落とします。 



それを丁寧に袋に入れて完成!



おみごとでした
育てて収穫した後も消費者に届けるまでにこうして多くの時間と労力がかけられているのですね。

皮をむいた長ネギはポキリと折れるほど新鮮で思わず生のまんまパクリと食べてしまいました。
長ネギの辛味の中にも確かにあま~い味わいがありました。

<間村 奈未子>