気ままに 黒松内

地域の十人十色の魅力に出会う農村の暮らし訪問ブログ

サケの遡上

2007年10月17日 | 自然
10月17日(水)
黒松内町を流れ、日本海寿都湾へと注ぎこむ朱太川にはサケが遡上します。
今年もサケが遡上する季節がやってきました。
・・・・が 例年よりだいぶ少ないようです。

ふ化場を目指すサケがあがる支流ウエンペツ川へ行くと
ヤナでサケを捕獲していた寿都漁協の方にお会いしました。



「全然あがんないっけさ」

寿都湾でとれているサケは昨年比22%、
川に遡上するサケはその3%程度。およそ1800匹ほどしかあがっていない…

支流のウエンペツ川の上流にはサケのふ化場があり、
捕獲したサケをふ化場のプールに集め、およそメス2000匹分の卵500万粒を受精させ孵化させます。

稚魚育成の温度管理の問題から、何日にも分けて少しずつ作業をすることができません。
プールにサケがたまるのを待ち、量を確保するそうですが、
生きていられるのは10日程度。死んでしまうこともあるそうです。



ウエンペツ川に仕掛けられたサケを捕獲する仕掛け「ヤナ」
水位を示す水色の棒がありました。
(※下の写真右側水色の棒が水位計です)
60cmくらいに水位があがるとサケがヤナに入ってくるそうです。
どうやら今年は水位が低いのもサケがあがらない原因のようです。
この日の水位は30cmほど。
それでも昨晩の雨で水位が上がり、何匹かかかっていました。



余市や太平洋側ではサケは順調にあがっているそうです。
自然と共にある暮らし
豊漁豊作の歓喜 不漁不作の悲哀 があります。

<間村 奈未子>




マイブナ林を作ろう

2007年10月13日 | イベント
去年より今は笹に覆われている黒松内岳の麓に、ブナを再生させようと始まった「黒松内岳ブナ再生プロジェクト」。今日はその一環で、子どもを対象とした、こども版・ブナ再生プロジェクト「マイブナ林を作ろう」が行なわれました。

ブナセンターにて今日の予定や種の植え方の説明をうけたあと、まずはブナの種採集からスタートしました。


車で15分、黒松内岳の麓に到着すると早速、種採集スタート!まわりに青いシートが付いたブナの木があり、このシートの上に乗った物を集めます。


集まったのは「葉っぱ」に「枝」に「虫」そしてブナの種。大きな葉っぱは取り除き、袋に摘めこみます。午前中で6箇所もまわり、大きな袋6つ分集めました。


その後ふるいにかけたり、風でゴミを飛ばしたりして種だけを取り出しました。


その種を水につけて、下に沈んだ物だけを使います。上に浮かんだ種を慎重に取り除いて、種植えようの種をようやくゲットしました!


黒松内岳の麓の笹を刈り取った場所に植えて今日の作業は終了!自分の看板も立てました!


来年の春にはブナの新芽が顔を出してくることでしょう!それが大きくなって実をつけるまで約50年。みんなは60歳くらい。黒松内岳の麓は緑の森になっているかな?

<鈴木 剛充>

古く使われていた道具

2007年10月13日 | 作り手からの一言
黒松内町南作開に住むおじいちゃんを訪ねました。
昔、酪農を営んでいたMさんはとっても道具を大切にされていました。

歌棄の鰊場の大工さんが住んでいた住宅を
戦後になってそのまま建てたという以前の住宅を見せていただくと
何に使うのか説明を聞かないと分からない古い道具がありました。



牧草を刈るときに使ったカマ。一振りで1,2mほど進めるそうです。
そのカマを使い10アールの牧草を1日で刈ったそうです。
1平方キロメートル・・・

想像できますか??
よく道具を使いこなした上で、きっと1日中刈っていたのでしょう。
その労働力は現代の私たちの比ではないですね。

「まどのこ」と呼ばれる大きな大きなノコギリもありました。
普通のギザギザの刃のノコギリよりもこの「マドノコ」の方が
早く木を切り倒すことが出来たそうです。
「どれくらい早く伐られる様になったの?」と伺うと
「30分かかって伐ってたものが20分になるくらいだよ」と。



またまた想像できますか?
チェーンソーで伐ったならば、ものの数分でしょう。
私たちは30分もノコギリを動かし続けることができるでしょうか?
実は、私も昨日ちょっとした大工仕事をしていました。
ノコギリも使いましたがちょっとした角材を切るのにも、、、疲れた~
情けないですね。
やはり30分が20分に短縮されるなんてすごくありがたい道具だったのですね。

現在も様々な道具を使っています。
ノコギリもカマもあります。包丁もあります。
でもあまり手入れができていない・・・ということで
Mさんに刃物の砥ぎ方や柄の直し方なども教えてもらいました。



道具は使ってこそのものですが、
使って 壊れて はい おしまい。
では、芸がない。
手入れしながら愛情を込めて使うことが道具を使うことだと感じました。

〈間村 奈未子〉


太平洋と日本海が近い!

2007年10月09日 | 作り手からの一言
10月7日(日)

ぶなの森自然学校で「太平洋から日本海へ黒松内縦断40kmウォーク」という
毎年恒例の事業を実施しました。

黒松内町は海がありませんが、
太平洋は隣町長万部町と日本海は隣町寿都町を隔て
わずか400mか500mくらいに位置しています。

さらにさらに、ここは日本でも最も太平洋と日本海が近い場所なのではないでしょうか。
日本海寿都湾浜中海岸から太平洋内浦湾静狩浜は
最短直線距離はわずか24kmほどなのです。

そんな地理的好条件があったため「太平洋から日本海まで歩いてみよう!」と
40kmのコースを設定しました。

主に参加者は子どもたちで
今回は子ども29名(最年少は小学校1年生!)、大人21名が参加、
内5名がサポートにつき、45名で歩きました。

朝7時 長万部町静狩浜をスタート!



国道37号線を横切り、東栄橋を越え、道道266号大成黒松内線を歩きます。
町営牧場の牛たちを横目に山道へ牧歌的風景を上から眺め山を越えると
道道344号白井川豊浦線にでます。

   

国道5号、道の駅トワヴェールⅡでお昼ごろになります。

  

道道265号熱郛白井川線から農道へ入り、西熱郛原野を歩きます。

 

道道9号寿都黒松内線に出ると、自然学校を通り過ぎ国道229号へ。
途中、ゆべつのゆ方面へ入り進み、再度国道へでると
いよいよゴールの浜を目指して
朱太川にかかる橋を越え、朱太川河口の浜中海岸へ!

日本海は寿都湾に到着、ゴール!!



トップの子は14:52に到着、7時間52分で歩ききりました
最後に到着した子は夜20:36。13時間36分も歩きました。
参加した子どもも大人も長い時間一歩一歩進み、様々なドラマが生まれました。
子どもたちの底力は本当に素晴らしいものでした。

長距離を歩いて疲れた体は ゆべつのゆ で癒しました
しかしながら、次の日も足腰の痛みは続くのでした…

<間村奈未子>



銀 朱 秋の味覚

2007年10月07日 | 季節限定情報
この写真、一体なんでしょう?



不思議な模様の連続
微妙な色彩の変化・・・織物か?
小さな穴・・・鱗か?・・・魚!?


ズームアウトしてみると…
そう!鮭です!



なめらか 本当に綺麗な体をしています。
これは、寿都の海で上がったサケ。
まだ身を削りながらの遡上に入っていないので艶やかです。
鱗が銀色に輝いている鮭を“銀毛”と呼びます。

※川の遡上を始めると…この色が変わっていくのです。
詳しくは「気ままに黒松内~海のぶなと森のブナ」
http://blog.goo.ne.jp/bunamori_chiiki/e/007bce0972c6ff407a597dd3b5e109e5

この銀毛はメス。
お腹の中にはこれまた輝く朱色の卵イクラがぎっしりと入っていました。
酒と醤油に漬けてホカホカの白いご飯にかけて食べました! うまい!
 


ちなみに この銀毛とイクラは正真正銘の親子でした。



寿都のおすし屋さんやお食事処でいただけますよ~

近々 サケの遡上の様子もお伝えします

〈間村 奈未子〉

巨大いも虫!?サイレージ作り

2007年10月04日 | 農事暦
9月30日(日)

デントコーンの収穫の後は・・・
http://blog.goo.ne.jp/bunamori_chiiki/e/0df88f05a603b617b04918a0fadce89e

牛も大好きなお漬物(サイレージ)作りです。

サイレージ作りにも色々方法があります。
牧歌的風景には必ずある高い建物のサイロはタワーサイロ
ビニールで覆われているバンカーサイロなどなど。

今回のデントコーンはABBAG(アグバッグ)という方法で作られます…
アグバック… 聞き慣れない、というか聞いた事がない。

しかし、見たことはありました!
一昨年黒松内の町を車で走っていた時に発見しました。
発見した時は「なんじゃこれ?」と二度見してしまいました。
まるで 巨大いも虫
前日まではなかったのに突然現れた巨大いも虫に驚かされました。

今回はその巨大いも虫の作り方をじっくりみせていただきました。

まずは、アグバッグの設置はみんな協力して

    
  
   
機械にビニールが取り付けられると
トラクターで次々と運ばれるサイレージが詰め込まれていきます。
どんどんと伸びていく芋虫。(なんと60m!)

  

最後に土をかぶせて完成です!



ビニールに穴が開いていないか念入りにチェックしていました。
カビないように密封して 長持ちするお漬物にするのです。
しかしながら… 最後にわざわざカッターで穴を開けています!
その理由は、最初の3~4日はガスが発生するのです。(爆発するかも!)
それを防ぐための空気穴でした。(3~4日後、ふさがれます)

2ヶ月程発つと食べ始められるそうです
牛も早く食べたいなぁ

〈間村 奈未子〉

デントコーンの収穫

2007年10月03日 | 農事暦
9月30日

黒松内の畑のあちこちで
ジャガイモやコメを収穫する光景を目にします。
今日は牛の餌となるデントコーンの収穫とサイレージ作りにお邪魔しました。
今回はデントコーンの収穫模様をお伝えします。

思い起こせば…
5月17日にデントコーンの種まきでもトラクターに乗せてもらいました。
http://blog.goo.ne.jp/bunamori_chiiki/e/c132d86bb0122030cf33bbfba22b7879
あの頃はまだ裏の天狗山には残雪がありました。
一粒のとうきびの種が芽をだし、夏の日差しを浴びて3ヶ月。
なんとなんと2m~3mにも成長し、収穫期を迎えました。

耕地面積1反(約10アール)に7800粒をまき、
約9割が育ち、5~6tの収穫となるそうです。

それを今回も酪農家さん同士が協働して収穫していました。

畑ではハーベスターを使って収穫・裁断します。
背の高いデントコーンがどんどんと吸い込まれていきます!!

  

私はその様子が面白くて、見ていて飽きなかったのですが、
どうやら、ずっとみていると酔ってしまうそうです・・・

機械が吸い込むようにデントコーンを収穫し、
圧縮・裁断され後ろからものすごい勢いで飛び出します。

 

裁断されたデントコーンは6台のトラックで次々とサイレージ作りの場所へ
運ばれていきました。



「巨大いも虫!?サイレージ作り」に続く…

<間村 奈未子>



10月掲載のお知らせ

2007年10月01日 | つながルーラル掲載お知らせ一覧
となり町、島牧のお知らせ 「もっと島牧を知ろう展」 9:00~17::00
場所:道の駅 よってけ島牧
 ・10月3日(水)~22日(月)島牧小学校児童達の調べた「島牧の農業」
 ・10月3日(水)~29日(月)北海道の古地図展
     ・・・昭和9年の後志管内の地図も展示されるそうです!!
 ・10月7日(日)味覚の秋 島牧村おいしいもの体験
主催・お問い合わせ:島牧村物産促進室 TEL:0136-74-5389

秋のフットパスコースで黄葉、美しい農村風景を楽しもう 10月21日
 寺の沢コース、西沢コース(約12km)を歩きます。
 農村風景を楽しみながら満喫しましょう。(お申し込みは17日までです)
 主催:黒松内町フットパスホランティア
 お問い合わせ:町企画調整課 TEL:0136-72-3376

黄金色のブナ林ハイク 10月27日(土)~28日(日)
黒松内町にある天然記念物の森・歌才ブナ林と
島牧町にある遺伝資源資源保存林へ黄金色のブナに会いに行きます。
お問い合わせ:黒松内ぶなの森自然学校 TEL:0136-77-2012

黒松内温泉フェスティバル 10月28日(日)15:00~18:00
フリーマーケットやそば早食い大会、カラオケ歌謡ショーなどがあります!
お問い合わせ:黒松内温泉ぶなの森 TEL:0136-72-4566

商人一揆 10月27日(土)10:00~
黒松内商店街有志14店が価格一揆!どんな値段が飛び出すでしょう
商人一揆お楽しみ抽選会や特別企画もあります。