葡萄舎だより

海峡の街・下関の、葡萄舎の住人・洒人 (しゃじん) が身の周りの些事片々を書き綴ります。
本人は日記のつもりです。

部埼(へさき)燈台 北九州門司区

2006年02月12日 20時40分01秒 | 燈台めぐりノート
昨日のワイン会は、夕方6時半に始まって、お開きは深夜0時だった。
さすがに眠くて朝寝をしたが、天窓から差し込む陽射しはやたら明るく、空も青い。
空が青ければ海も青いだろう。 燈台日和じゃないか!

昼過ぎに関門橋を渡った。 目指すは 「部埼(へさき)燈台」
部埼は関門海峡の東の入り口にあって、
豊予海峡方面、瀬戸内海方面と分岐 ・ 合流する海上交通の要衝にある。
海岸道路を進めば、
海に向かって松明(たいまつ)をかざす 「清虚(きよかげ)像」 が目に入る。
清虚は天保年間の僧で、下関から高野山に向かう途中、この海の難所にさしかかり、
高野山での修行を断念、山頂に結んだ庵で火を焚いて往来の船の目印とし続けた。
清虚の志は明治になって洋式燈台の建設として実を結んだ。

九十九折の石段を上り詰めると燈台の敷地だ。
こじんまりとしているが、歴史のある、重要なポイントにある灯台だ。
日本の燈台50選に数えられている。
旧官舎は潮流信号所となって、潮の早さ、方向、傾向を知らせる電光表示板が建つ。
燈台の正面は小野田の火力発電所に向いている。
目を左に転じれば、長府の火力発電所。 海岸の神戸製鋼所に隠れて見えないが、
その陰には、葡萄舎があるはずだ。 いや、実際に、ある。
我が街 ・ 長府を海越しに眺める感激。
関門国道トンネルで往復400円。 関門橋で700円かかるが、
手ごろな距離だし、なんたって長府の街が遠望できるのがいい。
部埼燈台には、何度か足を運ぶことになりそうだ。


瀬戸内海西部-関門海峡 北緯 33°57' 22", 東経 131°01' 31"
白色 円形 石造
3等小型(750W) 連成不動閃白光 毎15秒間に1閃光
閃光:180,000カンデラ 不動光:7,000カンデラ
光達距離 17.5海里(約32km)
地上~頂部:9.7m、水面~灯火:39.1m
初点灯 明治5年1月22日

02/11 Club Vendange

2006年02月11日 17時15分36秒 | ワイン会の記録
葡萄舎に、中国料理 「敦煌」 の胡大厨師が出張してくるのはしょっちゅう。
イタリアン 「ボラッサ」 のオーナーシェフも2度出張してきた。
今回は、フレンチ 「ルージュ・ブラン」 のオーナーシェフ。 初お目見え、だ。

集まったワインは、9名で11本。
某氏いわく 「今夜はとことん飲むぞッ!」

Eric Rodez Brut N.V. Champagne
Moet & Chandon Brut Imperial Rose N.V.

Bourgogne Blanc '00 Comte George de Vogue
Saint-Joseph "Les Granics"'97(M.Chapoutier)
Alsace Tokay Pinot Gris 1996 Bott-Geyl

Angelus 1999 Saint-Emilion Grand Cru
Volnay Clos De La Bousse D'or 1996 De La Pousse D'or
Tignanello '96(Antinori)
Barolo Giachini '95 Corino
Les Forts De Latour 1995 Pauillac

Fonseca's Vintage Port '83

ここまで飲み進めた頃、デザートとコーヒーがテーブルに運ばれてワイン会は終了
と、ならないところが我が Club Vendange ?
居心地がいいのか、座り心地がいいのか、誰も帰ろうとしない。
私も、帰そうとしない?

カーヴ(ワイン庫)  から持ち出したワインは
Trabener Wurzgarten Riesling Kabinet 2004 Guterverwaltung Stiftungs-Weingulter

このメンバーにワイン1本は焼き石に水。 そこで追加。
Ch. Cardinai-Villemaurine 1976 St. Emilion

まだ、足りない。 これならどうだ!
Cotes du Rhone La Grande Ourse 2001 Pascal Chalon

6時半に乾杯して、お開きは0時ちょうど。 延々5時間半のワイン会はこれにて終了。
ギネスブックに申請しよう。








日記を書き忘れた

2006年02月11日 16時43分20秒 | 日記 ・ 雑記録
昨日は、一日中、何をボケ~ッとしていたのだろう。
日記も書かずに、気がついたら今日だった。

11月半ばにこのブログを開設して、書かなかったのは各月に一日ずつ、計3日しかない。
それも、室戸岬に出かけた日とか、物理的に書けなかった日だ。
昨日なんか、これといって何もしてないのに書き忘れる始末。
ボケ~ッとしてたのではなくて呆けたのだろう。 あ~ぁ、歳はとりたくない。

今日はワイン会 ( Club Vendange )だ。
ルージュ・ブランのオーナーシェフが出張してきて調理する。
真摯な方だから、精を出して、作ってくれるだろう。
そろそろ来る頃だ。

一日中 「燈台漬け」

2006年02月09日 23時36分46秒 | 日記 ・ 雑記録
HPの新コンテンツ 「燈台賛歌」
今日は朝から 「葡萄舎人 燈台事始」 「燈台 基礎知識」 を作成。

これまで、ワインをテーマとした人様のHPを拝見して、
「何故、分かりきったワインのイロハをページにしてるんだろう」 と思っていたが、
燈台について門外漢の私が、燈台のページを作る段になると、
灯台ファンから見れば、分かりきった燈台のイロハをページにしている(笑)

そうだったんだ。
分かりきった燈台のイロハも、私には 「初めてづくし」
基礎的な知識を拾い集めてページを作成することで、少しづつ燈台が分かってくる。
私って、なんと尊大で、思い上がった心根の持ち主だったんだろう!
この年になって気付くのだから情けない。

それはそれとして、灯台のページを造りながら、その作業が楽しくて仕方ない。
燈台を眺めているだけでは分からなかった素晴らしさが、次第に私を包み込む。
明日からは、もっとがんばろう。

今日は一日中 「燈台漬け」
でも、仕事はちゃんとした、つもり、だけど。

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HP 全ページの整合化

2006年02月08日 23時09分51秒 | 日記 ・ 雑記録
HP全ページの整合を完了。
これを済ませて初めて 「灯台」 に進める。
新コンテンツを 「燈台賛歌」 と名づけた。 表紙を作成。
次のページには灯台の基礎知識を載せるつもりだが、
これは来訪者のため、とは言いながら、自分のため、だ。
だから、タイトルを 「燈台事始」 とした。

この数日の作業で、眼が疲労の極。
モニターも見る眼がかすむ。 もう、寝る。

シェフの下見

2006年02月07日 23時42分42秒 | 日記 ・ 雑記録
週末の土曜日は Club Vendange 。
レストランのオーナーシェフが、葡萄舎に出張料理をしてくれる。
敦煌の胡大厨師の出張料理はしょっちゅうだから、別に驚くことも、気負うこともないが、
今回はフレンチのシェフが初見参だから、チョットばかし身構える。

一度、葡萄舎の厨房を下見においで、と声をかけておいたのだが、
今日、下見においでなすった。
見せて恥ずかしい厨房ではないし、
今日のこの下見にあわせて迎撃の態勢には怠りがないから、
シェフは、ただ満足げにお帰りになった。
シェフの関心は厨房よりも、むしろダイニングやカーヴ (ワイン庫) の方だった?
これで11日は安泰だ。


「ワイン彩々」 、 「旅・折々の記」 に続いて、
一気に、「パタゴニア」 、 「シルクロード」 、 「ぎゃるりー」 をチェックした。
toppage ばかり弄繰り回していたから、かなり訂正箇所、修正箇所があった。
相当な苦労を伴ったが、日頃,省みなかった身から出た錆び、だ。
明日一日あれば目途がつくから、それを終えたら、晴れて新コンテンツ、だ。

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日々の手当て

2006年02月06日 18時34分37秒 | 日記 ・ 雑記録
立春をあざ笑うかのように、夜来の、小雪まじりの雨。

今日、明日と、家業は久々のフル回転。
宇佐八幡宮で祈りを込めて買った熊手の霊験あらたか。 ありがたいことだ。
こんな日の休憩時間は体力温存しておけばいいものを、葡萄舎の厨房の配置換えをした。
これもビョーキだから仕方がない。
配置換えといっても、カウンターの1/5を占めていたBGM機器を戸棚に収納しただけ。
それに付随して、戸棚の中のものを別の戸棚に移して‥‥となると、
これが結構とめどない作業となる。

そんなことをしているから、旅のページの模様替えにしわ寄せが。
こちらは期限も何もないから、ボチボチと。
しかし、8ヶ月ぶりにワインのページ、旅のページを見直してみると、
あちこちに、あれこれと不適当な部分が転がっている。
放り出しておいた罪滅ぼしに、繕いをしなくっちゃ。

日々の手当てをちゃんとしてれば‥‥。

旧いページ、ゴメン

2006年02月05日 22時56分14秒 | 日記 ・ 雑記録
HP表紙の模様替えを、気違いのように繰り返してきたが、
それはその作業が楽しいからで、
ビョーキと自嘲しながら、よくもまぁ飽きもせずやったもんだ。

ところで、HPのリニューアルは8ヶ月前の昨年3月で、
それからパタゴニア、シルクロードと旅が続き、
秋にはブログを始め、冬には灯台に魅せられた、という経緯から、
結果として、HPの各コンテンツはリニューアル以降まったくの手付かず、
放りっ放しにしたままだった。
私の関心の的がワインから他に移ったとはいえ、
見放されて、みなしご同然のワインのページが可哀想だった。

取り敢えず、ワインのページの手当てをした。
明日以降、旅のページの手当てをして、全頁を見直そう。
灯台のページに取り掛かるのは、それら一連の作業を終えてからだ。
蝶は花から花に舞うが、
HPの管理者としては作成したページを可愛がらなければなるまい。
チョットばかり疎かにしすぎた。 旧いページ、ごめんなさい。

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1979年の今日

2006年02月04日 23時37分01秒 | 日記 ・ 雑記録
立春を待っていたかのように降雪。
山口市の国宝 ・ 瑠璃光寺は6cm の雪で幻想的なモノトーン。
この寺は桜も、新緑も、紅葉も絵になるが、やはりいいのは雪化粧だ。
こんな呑気なことがいえるのも、雪の苦労を知らない土地だから、だろう。
雪国からはドカ雪や、玉突き事故の報道。 呑気で、申し訳ない。

今年に限らず、毎年、立春は (というか、2月4日は) 私(達)の記念日。
1979年だから、もう、何年になるんだろう。
そういえば、1979年の今日も荒天だった。

今朝は起きてみればかすかな積雪。 昼間は青空が広がって、でも、終日寒かった。
こんな一日だったから、27年前を比較的鮮明に思い出した。 あわせて27年間も。
四半世紀を超えれば、この間、いろんなことがあらァナ。
いろんなことはあっても、いい人生を歩んだ。
正確には、いい人生を歩ませてもらった。 謝々。


1979年はワインの出来がまずまずで助かっている。
ワイン会のメンバーの某氏夫妻は1980年だから、
メモリアルワインも入手できないとぼやいていらっしゃる。 お気の毒だけど仕方ない。

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巻き寿司、今日の出来

2006年02月03日 19時20分38秒 | 日記 ・ 雑記録
今日は節分。 暦の上でだけど、冬が終わる。
暖かい地方の手抜きの冬支度は、気まぐれな初冬の天候に翻弄された。
今はまだ四寒四温。 三寒四温を経て春の到来は先のことだが
日照時間が長くなれば、おのずから浮き立つものもある。
二十四節季に便乗して、消費者を浮き立たせる商業主義もある。

バレンタインデーの二番煎じの恵方巻きが市民権を得そうだ。
関西の一部の節分行事に海苔業界が飛びつき、コンビニの全国展開で一気に広まった、
と報道が言う。 イベント商戦の勝ち組らしいが、定着したのは、
日本人は潜在的に 「巻き寿司好き」 という消費者の支持があったからだろう。

「巻き寿司好き」 にかけては私も人後に落ちず、
ご飯が多めにあれば寿司飯を造り、
具材があれば太巻きを、なければ細巻を造るのは日常茶飯だから、
今日も当然、巻いた。 4人分、4本。
気合を入れて、サービス精神旺盛に具を多くして、パンクしないように苦労したけど。
ま、あんなもんでしょう。



私の、宇部の街

2006年02月03日 08時38分39秒 | 日記 ・ 雑記録
山口県の北浦で生まれ育った私は、高校卒業後~結婚するまで県外で過ごした。
下関に帰ってきてからも15年間は、宇部市を中心とする地域での仕事が続いた。
いまでこそ下関のあちこちに顔を出すが、
どちらかといえば下関や長府の街と人を詳しくは知らない下関市民だ。

宇部は、私の過去で馴染み深い街の3本の指に入る。
10歳のとき、郷里の病院が見放した私の命を救ってくれたのは、当時の宇部医大だった。
社会人の第1歩で、教壇に立ったのは宇部市の高校だった。
結婚して、初代支配人として赴任したのは宇部市の結婚式場だった。
私の人生の節目は、いつも宇部市とかかわりがあった。
そんな宇部の町とも疎遠になった。
いま、唯一繋がっているのは、月に1回通う理髪店と、その帰りに立ち寄るうどん屋だけだ。

笹山町の理髪店は、遠くから来る私を労ってか、入念な肩揉みをしてくれる。
時間にして30分弱。 手がすいていれば、3人で揉んでくれたこともある。
一人は肩、一人は右腕、一人は左腕。 気分はハーレム、だ。
流川のうどん屋で注文する 「肉天うどん」 はボリュームたっぷりだ。
汁は丼の縁すれすれで、具は盛り上がっている。
次回からは、「少し少なめに」 と注文をつけようかと思っている。

月に一度、宇部に出かけるのが愉しみで仕方ない。 往復2時間の運転も苦にならない。
ただ、大好きな街に入るたびに、駐車場が増えていくのがさびしい限りだ。
街並みから櫛の歯が抜けるように、建物が消えていく。
下関と同様に、宇部もまた斜陽の街なのだ。
いつの日か、散髪のためだけに宇部まで出かけることもできなくなるだろう。
将来に発展性のない (と思える) 街は、私の記憶の中で闌(すが)れていくのか。

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01/30 エキストラワイン会

2006年02月02日 18時09分36秒 | ワイン会の記録
一風変わったワイン会は数あれど、今回のエキストラワイン会も記憶に残りそうだ。
会場は宮常。 文化財に指定してもよさそうな老舗の割烹だ。
テーマは 「新春和食料理にあうワイン」
短絡思考をすれば、持ち寄るワインは 白 だ。
メンバーにはウラを読む方も多いから、白に偏りそうだと推測して赤を持参する方もいる。
そのバランス感覚で、これまでの百数十回を越すワイン会はうまくいっていた。
今回は、ものの見事に、泡と白。
幹事さんが赤とポートを奮発しても復元力には程遠い。

Entre Ciel et Terre N.V. Francoise Bedel

Pavillon Blanc du Chateau Margaux 2000
Sancerre les Romains 1999 Giton Pere & Fils
Meursault Prrrieres 1998 Jacques Prieur
Chassagne-Montrachet 1994 Louis Latour
Meursault Charmes 1992 Remoissenet Pere & Fils

Musigny 1996 Louis Jadot

Warre's 1970

‥‥で、結果。
和食なら、ぜ~んぶ白だっていいじゃん。 けど、ちょっと物足りん、のぉ。
まぁ、割烹でワインを1本しか注文しなくて、白を選んだと思えば同じこと?

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屋根に珍客、コウノトリ?

2006年02月01日 18時46分38秒 | 日記 ・ 雑記録
お向かいさんの解体が完了して、葡萄舎の玄関前の展望が急に開けた。
息子が生まれた産婦人科の病室まで見える。
その産婦人科の前に大きいお宅があるのだが、今朝、見るともなく見ていたら、
突然、見慣れない鳥が飛んできた。 羽を広げたら1.5m超?
あれは何だ? と思うまもなく、そのお宅の屋根にとまった。

最近、この日記は灯台のことばかりだから、新ネタが欲しいところだった。
千載一遇、この機会を逃してなるものか。 デジカメを持ち出してパチリ。
屋根にとどまること5分。 悠長に、羽を広げて飛び去った。
ところで、あの鳥はなんだろう。
葡萄舎の周りは烏に雀、名も知らぬ小鳥が多いが、あの類の鳥が飛来するのは珍しい。
4km 東の乃木浜には水鳥が集まる。
バードウオッチングの観察施設があるのだが、そこらあたりの鷺の一種だろうか。

アルザス地方では高い樹木にコウノトリが巣を作る。
大きさといい、飛び方といい、こんな光景が繰り返されているのだろう。


50回を越える (であろう) 表紙の模様替えを行った。
しばらくは模様替えをしない、と思うのは再々だが、今回の表紙はどうなるのだろうか?

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