葡萄舎だより

海峡の街・下関の、葡萄舎の住人・洒人 (しゃじん) が身の周りの些事片々を書き綴ります。
本人は日記のつもりです。

本州最西端 ・ 毘沙ノ鼻

2005年11月20日 18時14分23秒 | 日記 ・ 雑記録
はじめに

私には一人息子がいます。社会人1年生です。
可愛くて仕方なく手元に置きたいのですが、それは親のわがまま、です。
息子が車を買う、と言い出しましたから、どうせ始めのうちは擦ったりぶつけたりするのだから、と私の愛車を譲りました。
私の代替車は「遊び車」です。日産の X-TRAIL(中古)。
街中を走るより、自然の中を走るほうが絵になる、とばかりに、
暇を見つけては下関の近郊を走り回ることにしました。
名前や場所は知っていても、行ったことのないところって、結構あるものです。
私の勝手な判断で、ご紹介したいところを掲載していきます。
下関から1時間の半径内です。 最初は、本州の最西端をご案内します。。

本州最西端 ・ 毘沙ノ鼻

下関を言い表すときに、「海峡の街」の他に 「本州の西の端」 と言います。
本州の最西端がどこにあるのかを知っている人は少ないのではないでしょうか。
地図を見れば、それらしいところが数箇所あります。
正解は 「毘沙ノ鼻」で、東経130度51分37秒、です。
下関から191号を北上、吉見(よしみ)の町を抜けると吉母(よしも)方面への分岐点があり、案内板に従って左折します。
道中、要所には案内板がありますから間違うことはありません。
案内板の表示は全て 「(本州最西端)毘沙ノ鼻」です。
十分なスペースの駐車場があり、手入れされたトイレもあります。
整備された遊歩道を200mも進めば目的地です。
展望台、記念写真用の灯台(ミニチュア)、万葉歌碑があります。
眼下には響灘が広がり、5km先の正面には蓋井島(ふたおいじま)、遥かに九州の山並みも望めます。
いつ行っても人影がまばらなのは、嬉しいような、寂しいような‥‥。
もっと人気を集めてもいいのに、と思います。
この岬から眺める夕陽は、本州で最後に見れる夕陽、です。

万葉歌碑は、長門守・巨曽部対馬(こそべ・つしま)の歌で、
  長門なる  沖つ借島  奥まえて
  吾が思ふ君は  千歳にもがる
      借島(かりしま=現在の蓋井島といわれる)
      地名を織り込んで、時の右大臣の長寿を願った歌

ちなみに、本州の東端、南端、北端は
  東端 宮古市 トドヶ崎
  南端 串本市 潮岬
  北端 下北半島 大間崎

おいでませ、下関。 行って御覧なさい、毘沙ノ鼻

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