葡萄舎だより

海峡の街・下関の、葡萄舎の住人・洒人 (しゃじん) が身の周りの些事片々を書き綴ります。
本人は日記のつもりです。

安倍候補独走・憂鬱

2006年08月26日 18時05分45秒 | 日記 ・ 雑記録
小泉が、言いたい放題で丸投げした政権をめぐって
祖父の代から続く三代目政治家のボンボンが、総裁選レースを展開している。
永田町すずめの観測も、全国紙の世論調査も一強二弱を印象付けている。
その一強は、オラが選挙区を地盤とする安倍センセイだ。

長州7人目の宰相・佐藤栄作が長期政権を手放してから、待つこと久しい。
安倍晋太郎は志なかばで倒れ、林義郎は総裁選を賑わすのが精一杯だった。
それ以降は人材に欠けた。
正直、向こう20年、長州からの宰相出現はない、と思っていた。
強いてあげれば、村上ファンドと仲好しの 林ジュニア か。
間違っても、安倍ジュニアの線はない、これが私の読み。
見事に、外れた。 永田町の論理が、素人にわかるはずもないが。

郷党として、長州8人目の宰相誕生を喜ぶべきだろうが、そうもいかない。
彼は、圧倒的な 「安倍ブーム」 のなかで、早くも衣の下の鎧をちらつかせた。
ソフトな面立ちとは裏腹に、党内きってのタカ派だから、
改憲を公約に掲げるのは当然だろうが、「平和憲法護持」 の私とは相容れない。

総裁選レースで繰り広げられる茶番を面白半分で眺めたり、
郷党意識も手伝って、低迷している県勢の浮揚を期待したりしていると、
戦後60年続いた日本の歩みが大きい分岐点を迎えることになる。

団塊世代第一派の私は、平和憲法の下で戦争を知らず、武器を握らず生きて来た。
人類が戦争と略奪を繰り返してきた歴史の中で
この60年は稀有な60年の歩みだと、後の世に歴史家は評価するだろう。
徴兵もなく、軍事教練もなく生きてきた私がこれからなすべきは、
孫たち、次の時代の若者達にも武器を握らせないことだ、と思う。
平和憲法護持のためなら、長州8人目の宰相の内閣と闘わなければならない。

再軍備は、とっくにしているし、後は合法的に海外派兵をするだけだが、
改憲まで突っ走る道筋をつけるのが、長州出身の総理かァ。
A級戦犯から上手くすり抜けた岸信介の孫なら、仕方ない、か。

当ブログの親サイト 「葡萄舎彩々」 へもお越しください。
http://members.jcom.home.ne.jp/budohsha/

最新の画像もっと見る