葡萄舎だより

海峡の街・下関の、葡萄舎の住人・洒人 (しゃじん) が身の周りの些事片々を書き綴ります。
本人は日記のつもりです。

齢、また一つ

2006年09月15日 08時45分12秒 | 日記 ・ 雑記録
人間、成長する過程では、誕生日という一つの区切りは嬉しいものだ。
成長が鈍化し始めると、嬉しさも中ぐらいなりおらが誕生日、となる。
ところが、不思議なもので、
還暦が近づいてきてからの誕生日は、一種独特な感慨を伴う。

また一つ、齢を重ねた、という思いの裏側には、
これから、だらだらと加齢して、呆けたり、彷徨したり、寝たきりになって、
自分で自分がコントロールできなくなったときの 「怖れ」 がある。

この身に何かがあったときには、
腎臓以外の臓器は全て提供します、と宣言している。 角膜も登録している。
必要以上の延命処置は拒否する、と尊厳死協会にも加入している。
しかし、それは75歳くらいまでに 「死ねたら」 の話だ。
「死ねなかったとき」 の惨めさと憐れさを考えると暗然とする。

老後は美しく過ごしたい。
でも、場合によっては、私の人生に老後はなくてもよい。
私は、私の人生の仮想ゴールを、75歳と定めている。
残り、15年。
充実すればするほど、短い歳月かも知れないが、突っ走ろう。

当ブログの親サイト 「葡萄舎彩々」 へもお越しください。
http://members.jcom.home.ne.jp/budohsha/

最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
祝お誕生日 (下山佳子)
2006-09-15 13:53:39
お誕生日おめでとうございます。

東京の下山です。お久しぶりです。

ときどきホームページを拝見しています。

今日、ちょっと見てみようかなと葡萄社HPにアクセス。

お誕生日と知って黙っていられずに書込みました。



ほんとうにおめでとうございます。

また一年、どうかお元気で素敵な一年でありますように。



下山より(スペイン旅行の際ご一緒でした)





余談:「私の灯台」

私の生まれ故郷は福島県いわき市。

塩屋崎灯台という美しい灯台があります。

灯台に登って遠く水平線の向こうのことを想像します。地球は丸く世界はひとつだと。そして平和を祈るのです。

♪海は広いな大きいな♪

小さい頃から海が近く何かにつけ海を見に行きました。

私の悩みは何てちっぽけなの海はこんなに広く大きく滾々と。

自然の営みは偉大だ、私の悩みなど何ってことはないと。

海には慰められ励まさられ見守れれて育ちました。

灯台に立つと視界に入りきれないその海は

全部自分を信じ守ってくれていると感じました。

キラキラ光る海原を遠くまで飛んで行けるような希望を感じました。



真っ白で背が高い美しい塩屋崎灯台。



返信する
祝お誕生日 (アロマ)
2006-09-15 16:41:29
お誕生日おめでとうございます。

旧敬老の日がいまでは平日となってしまいましたね。

人に「誕生日はといつと?」と聞かれて

「敬老の日」と答えてると、「覚えやすいね」

だったり、「年寄りになったら大事にされそう」など、あるいは意味深に、くすっと、反応のひとつもかえってきてほほえましいコミュニケーションツールだったのに、いまではそれが使えなくなり悲しいことですね。お互いに。

旧華族のような心境(?)
返信する
Unknown (葡萄舎人)
2006-09-15 17:17:52
>下山佳子様

ご無沙汰しています。お久しぶりです。

つい先日、2001年のイタリア旅行で一緒だった方がご来関されました。

1998年にご一緒した下山様ご夫妻には、それ以前から下関にいらっしゃいとお誘いしているのですから、いつか、条件が整えばぜひご来関ください。



ご出身はいわき市でしたか。

あの、塩屋埼灯台ですね。

岬の先端や孤島の頂に立つ灯台は、厳しさと優しさを併せ持っています。

昼間、白亜に輝く灯塔は絵になりますが、夕暮れから夜明けにかけて燈火を回転させ点滅させる様は、燈台の本来の姿で、厳しい自然に立ち向かう雄雄しさと、沖行く船を見守る慈母の眼差しがあります。

ところで、灯台ファン駆け出しの私が1つだけ燈台のレプリカを持っていますが、その燈台が、なんと塩屋埼灯台なのです! 奇遇ですね。



塩屋埼灯台は、最近では「ひばり灯台」と呼ぶとか。

それは勝手ですが、あまり好みではありません。

でも、私は作詞家・星野哲郎のファンですから、「みだれ髪」はカラオケでよく歌います。



また、コメントください。

今日はありがとうございます。
返信する
Unknown (葡萄舎人)
2006-09-15 17:23:41
>アロマさん

貴殿には、「ありがとうございます」 と、「おめでとうございます」 を言わなければなりませんね。

同じ9月15日生まれで、今夜、飲めばよかったですね。

今日が敬老の日でなくなって、旧華族の心境、ですか。 なるほど。

来週、1週間遅れの誕生祝をしましょう。
返信する
お誕生日おめでとうございます (らぶらぶわいん)
2006-09-17 01:56:30
こんばんは。

ご挨拶が2日遅れてしまいすみません。

改めてお誕生日おめでとうございます。



毎年、葡萄舎人さんが誕生日を迎えられるたびに、亡父(同月16日生誕)を思い出します。

ともあれ、いつまでもご健康でおられますよう、心から祈念しております。
返信する
Unknown (葡萄舎人)
2006-09-17 09:09:00
>らぶらぶわいん さん、ありがとうございます。

そうでしたか。

お父上は16日のお生まれでしたか。



私は両親が年取ってからの子供でしたが、

両親は私の (遅々とした?)成長を待ってくれて、

共に90歳を超える長命でした。

私みたいな、出来の悪い子が居ると親はなかなか死ねないのでしょう(笑)

その点、私は素晴らしい息子に恵まれて、いつ召されても悔いなし‥‥となるのでしょうか(大笑)
返信する