葡萄舎だより

海峡の街・下関の、葡萄舎の住人・洒人 (しゃじん) が身の周りの些事片々を書き綴ります。
本人は日記のつもりです。

だご汁

2005年11月27日 23時30分12秒 | 日記 ・ 雑記録
昨年の10月。
湯布院で 「葡萄舎騎士の会」 のワイン会を行った。
熊本 ・ 大分に美味いものは数あれど、
私の一番は 「だご汁」。 でも食べっぱぐれた。

昨日は13ヶ月ぶりに湯布院でワイン会。
今年は満を持して出かけた。 出発前から、「今年は だご汁 を食べるぞッ!」
と、公言して出かけた。
迷○さんが、まず、私の意向に乗った。
舎○さんも、ア○○さんも、駄々っ子の私を黙らせるには、私の希望をかなえるしかない、と観念したみたいだ。
言い出したらきかない私の性格をよく存じていらっしゃる。
秘湯中の秘湯、へビん湯(カテゴリ;旅行 「湯布院から」参照)に浸かってから、その入口の明礬温泉で食事をすることになった。
その食堂に 「だご汁」 があることが絶対条件だ。
岡本屋という名の食堂。 湯の花を採取する場所を持っていて、強烈な硫黄臭が立ちこめた食堂だ。
店の前では温泉玉子を蒸かしているし、名物のプリンも温泉の蒸気で造っている。
勿論 「だご汁定食」 がお品書きのトップに書いてあって、1000円。
温泉玉子も、プリンも付くらしい。

店員嬢への第一声は 「だご汁の大盛はある?」
私の横着さを知らない店員嬢は 「(大盛は)やってません」
すかさず私 「じゃあ、2杯注文しなけりゃダメなの?」
私の剣幕に驚いたお嬢さんは、奥に入ってひそひそ話。 「それじゃ、作ります」
そう、最初からそう言えばいいんだ‥‥。

いま小麦粉を練っているんだ、とか、いや小麦を刈り取っているんだ、
などと憎まれ口をたたきあうほど待たせて、恋焦がれた 「だご汁」 が届いた。
味噌の加減は絶妙。 具の野菜は適量。 牛蒡の香りは硫黄の臭いをしのぐ。
「だご」 は勿論期待通り。 しかも大盛だから、正直、もてあますほど多い。
身も心もホカホカになって食べ終えた。
1年余の願いがかなった。

プリンも美味しかったからお土産に買い求めた。
明礬温泉の岡本屋。 機会があれば必ず立ち寄る店になった。

写真の 「だご汁」 は大盛で、100円UP、です。

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