或る双子座の日々

這是一個雙子座的生活日記。
つれづれなるままに

映画|太陽の雫

2007年02月09日 | 映画
ついに、昨日、sunshine(邦題 太陽の雫)を見ました。

率直な感想はハンガリーの歴史とは、なんと過酷なものだったか!
こんな言い方して申し訳ないけど私 日本人でよかった・・・と
いうものでした。

先の戦争では大変な悲劇を繰り返し、多大な犠牲者を出した日本ですが
ハンガリーの場合は戦後も度重なる体制転換で人々は常に翻弄され続け
てきたのですね。

映画ですが、架空性よりもハンガリーの歴史そのものを伝えてくれる
点が際立つ貴重な作品でした。

人間、年表を見ながら、どうなったこうなったと言うのを聞くよりも
どなたか実際に体験した方のお話をきくと急に鮮やかに時代を感じる
ことができる。

この映画は、まさにそういう身近さで訴えかけてくる凄まじい迫力が
ありました。まだうまく纏められませんが、後で改めて紹介したいと
おもいます。

私は映画を見て、ハンガリーを見る目が変わりました。誰しもきっと
幾つかの不幸な記憶が世代をまたいで家族に伝わっているのだろうなぁ、と。

そんな時代のことは一切話さない隣人であるハンガリー人たち。
この国の人たちにはもう絶対に幸せになってもらわなければいけないと
外国人ながら祈るような気持にさせられました。

ちょっとヘヴィでもいい、上質の映画を見たい!というあなた、
知的なハンサムが好きなあなた、ブダペストの街が出ているなら
みてみたいあなた、おすすめします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

監督インタビュー

2007年02月07日 | ハンガリー(各種オススメ)
ハンガリーの巨匠と呼ばれる映画監督といえば、イシュトヴァーン・サボー。

「メフィスト(Mephisto)」という映画が1982年のアカデミー賞最優秀外国
映画賞を受賞したことで世界的に有名なんだそうです。

ハンガリー語学校に通っていた頃、先生がもっとも熱っぽく勧めたことで
知り得ました。先述のメフィストがムリなら最近の映画、1999年の
「sunshine」を見よ!と。

日本では「太陽の雫」という詩的な邦題がついています。
何度も見なさいといわれながら、見られずに終わっています。

先生が力説するうちに、「sunshine」などサボー監督の作品を
クラスメイトのベルギー人やアメリカ人も見たと言い出して
身の置き所がありませんでした。

その頃丁度、2004年の映画「Being Julia」が上映されていたことも
あり、「英語が分かるんだからその辺の映画館で見ればいいのに」と
呆れられ、その後もたびたび「君、映画は見たか?」と問われていました。

「映画は英語だと細かい部分まで分からないから、日本語で見たいの。」
というと「内容はシンプルで案外分かるもんだから、四の五の言わずに
見に行けば?ハンガリーで映画見るの安いんだし。」といわれっぱなし。

欧州の人は議論というか、一つのテーマについて熱っぽく語り合うのが
好きなので、少人数の教室でアジア代表と化していた日本人の私の意見も
聞きたいのに「見ていない」ということで苛立っていたのでしょうね。

そのうちに学校生活を終えてしまい、私にとって気になったままの
2作品と監督です。

そんな私の経緯はさておき、先生が誇る、そしてハンガリーが誇る
巨匠監督の「Being Julia」が日本で2月10日から上映のようです。
(Bunkamura ル・シネマにて)

それにあわせて、監督のインタビュー記事が出ていました。
巨匠の写真とお話が見られるのは珍しいことかと思うので、紹介しておきます。

邦題は「華麗なる恋の舞台で」
第62回ゴールデン・グローブ賞
ミュージカル・コメディ部門 主演女優賞受賞作品

また、国際交流基金にて「分野別文化事情」のなかに、ちょこっとサボー監督に
ついて触れた記述がありましたのでこちらも参考まで。

当初、ハンガリーに来たばかりの日本人の私に「サボー監督を知らないのか?」と
迫られても、正直「知らないよー、しょうがないでしょう!」と思っていましたが・・・

ハンガリー人が敬愛する方なので名前を知っていると会話に困ったとき
良い話題になるかもしれません。
皆さんは、どれか1作でも鑑賞しておけるといいですね。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

hip hop cops?

2007年02月06日 | ハンガリー(日常)
検索エンジンGoogleを使って、ときどき「ハンガリー」をひいてみると
色んなニュースが出てきて面白いのですが、踊るハンガリー警官の話、
皆さんご存知でしたか?

当ブログで取り上げるかどうか悩んでいました。実にくだらなくて、
くだらないから笑える、そういうジョークとしてならご紹介しても
いいかなと。

ハンガリーの警察官がYoutubeでダンスを披露、処分は免れる?
2007年01月12日 notraxより

そのビデオ 

この話、当のハンガリーではどうなったんでしょう?残念ながら、
日本での続報はないようで、知る術もありません。

細かい事情など一切わかりませんが、「勤務時間外の撮影だった」と
適当な理由を付して微笑ましいダンスとして黙殺されていたらいいなぁ。

YouTubeを通じていろんな国で見たい人は見られるこのビデオ。
この脱力系のジワジワッとくるおかしさ、実に平和なハンガリーを
感じさせてくれます。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

TVでブダペストを見よう!

2007年02月05日 | ハンガリー(各種オススメ)
ブダペストにお住まいの皆さんは、2月3日土曜の晩、JSTVで放送の
NHK「世界ふれあい街歩き」をご覧になりましたか?

「ブダペスト・ブダ編~ハンガリー~ 」が見られましたね。

生活の場所として長くなるに連れ、薄らいでしまった「美しい街、ブダペストに
住んでいて良かった」気持が蘇りました。普段よく見る風景も、こうした
まなざしで撮影されると愛おしさが涌いてきます。

日本での放送はNHK BShiで、少し前でした。BS2で時々再放送がある
ようですが、ハンガリー編もいつかなるといいなぁ。

そもそも、この番組はどういうものかというと・・・
カメラマンが街を歩いて撮影した映像に、ナレーションをつけたもの。
特定の人物が前を歩いてるわけではありません。

外国の街探訪といえば、アナウンサーやタレントがつきもの。そして
はしゃいだり涙ぐんだり、はたまたわざとらしいやり取りがあったりと
なんだか鬱陶しいことも多いですよね?

あれがない。それだけで、映像全体に透明感が出てくるようです。
「自分が歩いているような目線」は心地よく落ち着きがあり、
土曜の夜にピッタリ。

以前、ハンガリーのショプロンが取り上げられた時も嬉しかったけれど
今回はブダペスト。しかも2週に分けて連続放送。

JSTVでは今週、ブダペスト・ペスト編~ハンガリー~が放送予定。
ブダ編を見逃してしまった方も、見た方も、今週のペスト編は
見逃せませんね。
                                                                      
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

輸入食材専門店

2007年02月04日 | ハンガリー(各種オススメ)
生活に慣れた結果なのか住み始めて3年を越えると、行動はパターン化。
「新しいもの」を探したり試したりといった気力はしぼみがちに。

そこで今週末は、夫の知人から教わった輸入食材店へ行ってきました。
HPをみるとイヴェント情報欄に2004年1月から履歴があるので、
それ以前からオープンしてたようですが、まったく知りませんでした。

新しくこられた方々のほうが、こうしたブダペストのショップ情報には
お詳しいらしく、すでに多くの方はご存知だそうですね。びっくり。
まぁ、それはそれとして、これから来る方たちのためにもご紹介。

Culinaris

1036, Budapest, Perc utca 8.
Mon : 12.00-20.00
Tue- Sat : 09.00-20.00

1068, Budapest, Hunyadi tér 3.
Mon : 12.00-19.00
Tue- Sat : 09.00-19.00


日本食材も、各国の食品と並んでしょうゆ・みりん・だしの素・
青じそドレッシング・ソース・酢・カップめん・うどんなどなど
随分いろいろありました。

夫の言葉を借りれば「紀伊国屋のような」お店。

店員さんは笑顔できびきびした動き。言葉は英語スタンダードのよう。
おしゃれ・清潔・明るい店内は、日本に帰ったようなリラックスを
もたらしてくれました。

我が家では、冷凍ではなく冷蔵のサーモンの切り身をハンガリーに
来て初めて買ってみました。製造年月日が2月1日、購入したのが
2月2日と新鮮だったせいか違和感なく美味しかったです。
                             

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする