師匠の一周忌に合わせて、姉弟子たちとお尋ねしたご自宅。
御主人は、庭の手入れにいそしみ、自然と太陽光や外気に触れ、日々、
野菜 ジュースを飲み、手料理をし、お仏壇にいろいろな料理やデザートを
並べよう と努力、それがそのまま独り身になられたあとの健康管理に
役立っている感じ でした。
もともとオットリした口調の御主人。一番多く会話していた奥さんをなくし、
訪ねてくる人が減って、自分で思うより話すスピードがユックリめになって、
まどろっこしそうになさっているのが印象に残りました。
近頃のお線香は、煙の少ないタイプというのを売りにしていて、広い家に
香りが続かなくて寂しい、斎場ではノドが痛くなるほどひどい煙が出るものを
使っていて、自宅ではこれほどまでに煙も香りもでない線香なんてなんだかな、
とおっしゃって、その通りだなぁと思いました。
そして、来てすぐと帰る前の2回、手を合わせたのですが、お仏壇の前に座る
たびに、急に心臓が止まって亡くなられた先生はきっと「気がついたら、こっち
側にいたの!もーう」って決まり悪そうに笑っていそうな感じがしました。
いまでも、私の名前を世話しなく呼んで「ねぇねぇ」って、女学生だった頃から
そうなんだろうなぁと思わせるシャキシャキした話し方で、おいしかったもの、
きれいだったもの、最近おもしろかったこと、疑問におもったことなんかを早口で
話してくれそうな、そんなお稽古部屋でした。
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