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Tsukuba Scientific, Bridge Seminar

ブリッジゼミナール公式ブログ。コメント・討論歓迎(システム自由。ゼミナール共通システムはハーディ式2/1)

ブリッジのエスプリ(60) 4♠のボイドウッド

2019年07月17日 | Weblog

 末尾カッコ内に加筆しました。(7/18)金魚と光と芸術が踊る異空間へトリップ。「日本橋 アートアクアリウム2018」

日本橋 アートアクアリウム(写真は2018

 

WA楽園のビッド問題 文月篇(二) (全体のハンド)で、4Sをボイドウッド(=エクスクルージョンRKC)にする可能性について、遠慮しいしい(え? 「そんな風には見えなかったよ」ですか?)述べました。

本ブログでボイドウッドを取り上げたのは、ブリッジ用語57 エクスクルージョンBW(1)(2)、(3)、(4)(2009年08月20日 ~24日)でした。

その後も、余り頻繁には出て来なかったのは不思議ですが、その主な理由は、有効(=アンビッドスーツであること)ボイドを、RKCしたい側が持って居ることよりも、聞かれた側が持って居ることの方が圧倒的に多かったからでした。

ビッディングシステムは、2/1の完成でメジャー及びNTでのゲームビッドの精度が極限まで上がったので、スラムを正確にビッドするための研究に関心を戻すべき時期だと見られます。(日本のブリッジ界では伝統的にマイナースーツのゲームビッドについても関心が高いように見えます。)

5C、5D、時に5Hのボイドウッドは、約束さえ理解して居れば問題ありませんが、5Sだと切札でもスラム縛りになるから、グランドスラム狙いでもなければ使えません。

それで4Sのボイドウッドを探したら、有った ➡ここ

1C - 1D;
2H - 3C;
4S - 5C

Opener's jump to 2H promises 19+ points with 5+ Clubs and 4 Hearts.  After responder belatedly shows Club support, 4S is Exclusion Blackwood with a Spade void.  Responder's second step shows 1 Ace outside Spades.

但しこのケースまでならば、現代の眼からは、通常のボイドウッドの約束の類推から、当然次のようにルール化乃至了解できます。

4C又は4Dがマイナーウッドと解される場面で、それを超えてスーツビッドした場合には、ボイドウッドになる。

残る問題は、今回出会ったような切札で、♠ボイドの場合だけです。従来は、パートナーの4Hの後で、4SをCTRLを示しつつスラムトライにするのは、良く有ったことだから、今日のようにビッドが様変わりしてもそれが必要なのか精査しなければなりません。

例えば

   1H          - 2NT(ジャコビー)

   4H(BAL ミニマム) - 4S

は、♠Ace又はボイドを示し、オープナーの側から4NTをビッドしてもらう方が、良さげです。

(なお、このような4Sの後、オープナーの新スーツがボイドウッドになるのか、CTRLビッドの継続になるかもしばしば大問題になり得ます。上のシーケンスに限れば、オープナーはショートネスを否定していますから、後者になります。ボイドウッドがジャンプを必要とするという保守的な約束を採用すれば、全部後者となり簡単明瞭ですが、RKCを軸にしている現代のシステム運用から見ると、それには大いに疑問が有ります。)

(続く)


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