
ドグマ⑵の方は、ポストモーテムの段階での議論です。思った以上に大きなIMP差に繋がり兼ねません。
ハンド⑵ June 1, Thursday, Seminar
BD11 Love all. S deals.
K9xxx
Ax
K
QJ8xx
AJx ..................................... 10xx
10xx ..................................... K
J98x .................................... AQ765x
97x ..................................... AKx
Qx
QJ987xx
10x
10x
オークションはSから
P
P 1S 2D 3H
P❓ //
ここでWは、パスしましたが、実際にはベターだった4Dについて考えて見ます。無論マイナーウッドにはならない。
実戦のこの段階では、Eは♦️5枚しか保証していないから、Wから見ると♦️側9枚に対して、❤️側は、最短だとSの7枚のみ。Wは弱いことは本質的でなく(∵ HCPは殆ど無関係)、LoTTで競ることが出来ないと言う理由でパスしたのは、至極当然だったかも知れません。
しかし、もし
①Nに❤️2枚有るか、
②Nに❤️1枚有り、Eに♣️6枚有れば、
切り札のトータル長が18に達するから、ハーディー指針に基づいて、ランクの低い♦️側は4Dをビッドすべき。
どうせ切り札長は推定だから、Wがある程度の確率を考慮して、果敢に4Dをビッドすれば、「当たり」ではあった。
しかし⑵のドグマに依れば、Wはフラット・ハンドだから、そもそもLoTTを考えるべきでない。
一方で、実際のハンドでは♦️10枚、❤️9枚だった。そしてTT(現実のトータル・トリック)も♦️10、❤️9で、LoTTが見事に的中していた🎯。
これを見ると、ドグマ⑵が、どの程度尊敬乃至尊重に値するものか、私には分かりません。
なお、LoTTの原形は、「ナイン エバー、エイト ネバー。」(3台に競ることの可否。「9枚有れば必ず競れ、8枚では競るな。」)の言葉に代表されるように、
💟 自分の切り札の枚数迄は出来る。
と言うもので、このハンドでは、それも当たっていた。
もしドグマ⑵で言うL oTTが、この原形を指して居るなら、ラフィング・バリューが無いから、多少の影響はあり得る。
もしチーム戦で、お互いに、双方の切り札長が正しく推定できていたら、Wの4Dに対してNが4Hをビッドし得て、-130と-50で+2 IMP。Nがパスしたら、他卓次第で、-130と+130(3Hメイク)となりN-Sの-6 IMPも起こり得た。それ以前に実戦のようにWがパスして居たら、同様に他卓次第で、逆にN-Sの+6 IMPもあり得た。
6 IMPはノンバルのゲーム失と同じですが、今の場合は出入り12 IMPの差になるから、たかがパーシャルの競り合いなのに、スイングになるとゲーム失よりも恐いのですねえ。プッシュか6 IMPかでなくて、どっちが6 IMP取るかだから、後者の2回分に相当する。
トータルトリック談義に参加する気
に成れない事は同意です。
但し結果論ですが、今回はD=10
ですがH=8,トランプリード、
Dを上がらせられた時SAでwに渡って2巡目のトランプリードをしても,SKを生かすエントリーが無く
D2ルーザーが変わりません。
トータルトリック数は19ではなく
18に止まっている事の指摘です。
この程度のズレは珍しく有りませんが。
🗡 脳調もその影響で低下中。
悲しくも有り、恩を忘れず。
教授有り難うございました。