BD10のオークションが分かりました。Eから
1H P
1NT 2S P 2NT
3D 4C P P
P
とオープン以外は、寧ろ自然なものだった。Eの手は(全てつくばDBCサイトに公開)
♠️Q87542 ❤️AK986 ♦️6 ♣️5
- レギュラー(正規)オープンして良いか❓
- その場合1Sではないか❓
- 1Sオープンの場合、オークションやスコアは変わるか❓
1について:
- ハーディー(∴つくばSciも)は10 HCPの場合は、非常に良いシェイプと⒉5DT(ディフェンシブ・トリックを公称している。
- このハンドは、長さで2加点しても良いやも知れぬ。∵メジャー・オープンの場合はその5枚目の1点は、システムに織り込み済み(∴3加点しない)。
- すると一応良い11 HCPになり、2DT有るから、オープンが正当化され得る。
2について:
- 意図的にQが有る6枚スーツを隠して、5枚スーツでオープンすることが、サイキックにならないか❓
- 違法性が無いとしても、ビッドとして合理的か❓
このビッド・スタイルは、『カナッペ』という有名なもので、日本でも60年代に試みた人がそれなりに居ました。それは当時世界一を誇る一方で、不正(又は不正紛い。よく言えば研究、斬新な物・ルールへの挑戦)ビッドで悪名も轟いていたイタリーのブルーチームが使って居たことが大きいでしょう。
但し無論、カナッペは、システムとして公開し、一貫して使うもので、気が向いた時に織り混ぜるものでは無い。
このハンドの場合、♠️を自ら示す方法が無くなる。∵後からビッドする方が、短いし、リバースも出来ない強さだ。フラナリーを使って居るから、4枚さえも否定される。合理性は皆無。
3について:
オークションは、Sが⑴パスするか、⑵2Hをビッドするかで変わる。Sのハンドは
♠️ A ❤QJ7542 ♦️53 ♣️Q762
⑴
1S P
1NT ❶ P 2H P
3D ❷P P P
と、相場なところに収まる。
- これだと-10 IMPでなく、-5に止まった。
- ❶のところでは、適当なポジティブなコールが見出せない。
- ❷のところでNが4Cをビッドするかどうかは分からないが、3Dのパーシャルに4台で競るのは疑問。(つくばSciでは基本的に禁止。∵マイナーウッド優先)
- 元のオークションの場合には、4Cは意外感が少ない。
⑵
1S 2H
3D ❸ P ❹3S \ ❺3NT P
❻P\ ❼4D …
- ❸のところで、適当なポジティブなコールが無い。
- ❹、❺どちらにもリスクが有るが、F1だから止むを得ない。
- ❼の4Dは、❺3NTに対してはハーディーではスラムトライ。
コンピューターによれば、
❹ 3S 4〜5ダウン
❺ 3NT 同上 ダブルを掛けられるだろう。
❼ 4D 1ダウン (つくばSciだと❼の後は5Dに行ってしまうが、2ダウンで、マシな方。しかし確実にダブルを掛けられるから、最悪。
このどちらに転ぶかは、誰にも分からないから、このオープンの評価は難しい。
フフフ お困りかな❓ 西欧的合理性など脆弱なものだ。一人の秩序破壊者を止められなければ、平和でも知的競技でも、それで終わりではないか。
参ったな。我らのメフィストフェレスは、ゲーテが描いたように、単に人に災厄を齎すだけの存在ではなかった。プーチンのように人間の皮を被った、悪魔よりも単に凶暴なだけの「物」が出現すると、厄介だ。
そう言えばここのセミナリーの霊魂は、メフィストフェレスを主な登場人物の一人にした戯曲風の本を出して居るねえ。どう思うだろう❓
オープン段階では、結果が上のどれになるかは分からない。しかし、何もこの手でいきなりギャンブルして、自らリスクを冒すと共に、その1ボードのブリッジを滅茶苦茶にして、僥倖を拾おうとすべきではない。パスして様子を見るべき。 それは
オープン段階では、結果が上のどれになるかは分からない。しかし、何もこの手でいきなりギャンブルして、自らリスクを冒すと共に、その1ボードのブリッジを滅茶苦茶にして、僥倖を拾おうとすべきではない。パスして様子を見るべき。 それは
断じて勝手に非ず。ペア戦でさえも次の心得が有る。況やチーム戦に於いてをや。
- もしパートナーがどちらかのメジャーを4枚持っていたら、ゲーム・レイズ出来る。
- このボードでは、パスした場合、普通はSが2Hオープンして、結果的に自滅する。 それでも
この者たちは、事柄の本質が全然分かっていないんだね。それがチーム・プレイヤーの基本要件だし、生命なのに‼️
霊魂が時々引用して居る言葉:チーム戦では『英雄になろうとするな。』
ただ、ブリッジでは、稀にかどうか知らぬが、知性を失って本能的にビッドしてしまう人が居るようにも見える。
呵々、呵々
🗡 Play a Swiss teams of four with Mike Lawrence スイス・チーム・オブ・フォアをマイク・ローレンスとやろう。 (Mike Lawrence bridge series 1982、1993 Max Hardy出版❗️ 新本が残っており13,723円‼️)