承前。
今回の問題は、❶と❷が共にシステムの範囲内だったために生じたものでした。今後は
❶を優先する。
のが、アドバンサーに分かりやすいし、それには相応の合理性があると考えられます。
つまり10 HCP以下の場合には、
❶ 6、7枚スーツならば、ルール・オブ2、3&4が許容する限りジャンプOC(オーバーコール)する。
❷ 5枚スーツならば、6 HCP以上で1台OC可。
ビッド理論から言えば、この場合の❶は、❷と区別することで、単なるPREでなく、記述的(descriptive 説明的、開示的)な性格を併せ持つことになります。
そして、自分の手をパートナーに、曖昧さを減らして、分かりやすく伝えると言う現代ビッドの基本的精神からは、つくばSci のシステムの初級者から中級者に対しては、システム上級者も、少なくとも真剣なゲームでは、それ以上ビッドに趣向を凝らすべきではありません。
ここで、⑴のドグマが的を射ているものかどうかについては、私は論評を避けますが、少なくとも今回のハンドについては、なに一つメリットが無かったことは歴然としています。ビッド中級者をパートナーにして居る場合の害は言わずもがな。