[お断り]最初の集計にエラーが有ったため、本記事の記載とは、僅かに差異が出ましたが、本記事の内容にはさしたる影響は有りません。(5/15月)
Xさんチーム(〝ステラ〟)が18.74対⒈26の大敗を喫しました。ハンドは主催クラブのホームページを見てください。(5/13土付)
最大失点は次のボードの-11 IMPで、Xさんペアは3H/S/-3。チームメイトは4C/N/4のパーシャルスィングになった。コンピューターでは4C/Nは2ダウンになっているが、実戦ではイージーメイクしそうです。むしろどういう経過で4Cに収まったのか不思議です。
BD10 両バル Eディール
Xさんの卓では、Eから
P P
3D P P 3H//
因みに並行対戦では、2HX/E/-4と、3H/E/-3とで、後者(〝シャーク〟)の13 IMPになった。
滅多に無い「禍々しさ」を感じるハンドです。
それでも、つくばSci同士だったらどうなるか、考えてみます。(Xさんペアはプレシジョンだった。)
(ア)Sが2Hオープン
P 2H
P 2S P 3H
4D❓
Wが4Dの所でパスしたとき、Eがダブルを掛ける根拠は無さげです。Eが♡コントラクトで得たトリック数から推定すると、3Hは2ダウンか1ダウンに止まる可能性があります。作りに行ったら3ダウンになるか❓
存外3S H/Sと言うプレシジョン・ペアの着地点は、不運ながら標準的なものなのかも。
(イ)PRE(プリエプンプト)にPRE無し
というルールは厳守すべきですが、Wは(ア)でビッドが収まってから4Dをビッドする位なら、
①「セイ・アーリアー」(先に言えよ)で、最初の機会に3Dをビッドするのが今様にも見えます。
それ以前に.
②その3DはPREでなくて、むしろ普通の競り合いと見ても良いやも知れませぬ。Wは
♠️ ❤103 ♦️KQ98742 ♣️KJ103
控え目な長さ加点でも3点だから、12+HCPだ。堂々たるオーバーコールではないのか⁉️
その後は、♠︎で競り合うほどの根拠が無いNも、3NTを狙う根拠も無いEもパス。Sも無論パスして、結果は3D/W/3。実はこれが(つくばSci 同士だったら)「在るべき姿」なのではないか❓
(ウ) セイント・アンドリュース大学の例
今年に入って一度参考にした論説です。2Mに対する3Dの、下限とするハンド例は、
♠️A K ❤️10 5 2 ♦️A Q J 10 5 4 ♣️J 8
と15-HCPもある。これと上のWのハンドとは大いに違う。原論文に曰く
- これより弱いスーツや少ないHCPならパスせよ。
- これらのビッドはINV だから、パートナーの判断のために信用できるものでなければならぬ。
- しかしここで突然LTCを援用すると、今回のハンドは5ルーザー、英国大学のハンドは6ルーザー。
- 先日、7枚目に、1点でなく3点足せという議論を、NISHIDA様の示唆でいたしました。少なくとも14+HCPになる(バーゲン点は扨措いて)。
実戦ではどのSも2Hオープンして居ない。
異次元の世界。
(続く)