Tsukuba Scientific, Bridge Seminar

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ルールやシステムからの逸脱二例⑵

2023年06月04日 | ブリッジ
ハンド⑴    BD 9   E−Wバル Eディール (6/1 ゼミナール)

      K98
      QJ10xxx
      x
                  K98
Q10xx .................................. Axx
x .......................................... K98x
AKJxxx ................................ Q9xx
Q10 ..................................... xx
      Jx
      Ax
                  10x
      AJxxxx

実際のビッドは、私が聞いていたのと大違いでした。

         P       P
     1D     ❷1H      2H    3C
     3D      4C      P       P/

Nは、2Hオープンをしなかったのでなく、2Hのジャンプオーバコールをしなかったのでした。これも⑴のドグマに基づくものかどうかは分かりませんが、ハーディーでも
❶純粋にルール・オブ2、3、4で2Hビッド(6枚だから常識的に3以上はビッドしない。)
❷1H
のどちらもOKです。

但しこれはSを大いに悩ませることになりました。3Dは❤️サポート保証。それで已むなく危険な3Cをビッドした。幸いWが競ったし、Nに♣️サポートが有った。

もしNが❶2Hを選んでいたら、Eは4Dにコミットする3Hビッドをしなかったかも知れないし、それだとSは❤️2枚で3Dがビッドできた。そうでなくともNの❤️6枚と10 IMP以下が分かっていたら、精神的負担は殆ど無かったでしょう。

したごころ ビッドは出来る限りパートナーに分かりやすくせよ。

今回の場合は結果論かも知れませんが、一般的にはビッドはひたすら約束を守り自分のハンドをなるべくよく伝える方が、パートナーを疲れさせないものです。特に真剣勝負の長丁場では、絶対にビッドをヒネるべきではありません。🗡

これについては先日のリーグ戦でのTrenor氏のビッドは模範的だったと、見物人が感銘を受けていました。尚、2/1システム(科学的システム)開発の本来の目的も、見方によれば、それに尽きます。

🗡  研究や実験は、それが出来るゲームでは、当然望ましい。

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