無知や独善や傲慢さから、約束したルールやコンベンションを習慣的に無視する人は論外として、システムやビッド理論について一定のレベルに達した人が、逸脱を試みることもまま有ります。
最近の事例から、
⑴ サイドスーツにKが2枚有るからという理由で、ウィーク2オープンしなかった。
⑵ (4333)ではLoTTが役に立たないという理由で、切り札のトータル枚数が19だったにも拘らず、3Mに対して4mをビッドしないことを正当化した。
このどちらもハーディーは取り入れていない。
先ず⑴は、明示的に否定されている。1、2番席では、PRE(プリエンプト)でないから、2DT(ディフェンシブ・トリック)有ってさえも2オープンすべき。(ハーディー緑本p 174)
⑵ は、バーゲン指針(ハーディー紫本への特別寄稿)の、
トータルの長さが18ならば、ランクが低い方は4台まで競れ。
を全く無視している。19枚有るから、目減りしても18相当のビッドをしても良さげだが。
ハンドは保存してあるので、その分析結果は後日ご紹介します。
ボイド等によるトータルトリック数に
はズレが発生うるものの、その凄い所はフィネスが効いても抜けてもTTL
に影響しない事だと思います。
自分がバランスしていてもフィットが
有る限り有効で頼りに成る目安です。
但し、切り札とは関係無く双方の最大フィット枚数の合計の問題ですから良いマイナーのサイドスーツを頼りにメジャーゲームを競り合う時等
要注意かもしれません。
TTL16の積りでDBLに廻ったらTTLが20も有って楽々メーク
される事も有ります。