Q ⑴ つくばクラブでは、今のところまだCAPP(カペレッティ)が普通です。わざわざマルチ・ランディ=リバースCAPPを使う理由は何ですか❓
A 神様の悪戯なのか、便利なコンベンショナル・ビッドの意味を逆転させるだけで、急に性能が上がることがよくあります。リバース・ドゥルーリーはその最たるものですが、リバースCAPPも「良いことだらけだ」と、海外で絶賛する向きがあります。
- ポイントは、多用されるメジャー2スーターの場合で、アドバンサーの2Dリレーで、5-4の長い方や、5-5でスーツの内容が良い方が伝えられること。つまり正確さ=安全さが段違いに上がる。
- 他に、1NTに介入されたレスポンダーの対応が或る程度複雑化します。クラブ・ゲームだと、このこともそう馬鹿に出来ません。
強いNTに対しては、メックウェルDONTが最強の対策なのに分かり易いと言う素晴らしい発明ですが、その次はこれも、CAPPを使って来た人にとっては十分易しい、マルチ・ランディになります。
Q ⑵ マルチ・ランディは、リバースCAPPに比べるとずっと高度なものだと言う響きが有ります。
A それは或る程度は事実で、主に海外ですが、ダブルを多義にして、メックウェルDONTに似た能力を持たせた変種も有ります。ただJCBLでは、世界の趨勢や国情を考慮して居るのでしょうが、この二つを同一のコンベンションと定義しています。
Q ⑶ そのメックウェルDONTの主な利点は何ですか❓
むしろCAPPやリバースCAPPより扱い易い面が有りますが、効果・機能だけで見ると、
- m(マイナースーツ)1スーターのコントラクトが3台でなく、2台で買える(オープナー側が更に競って来ないとき)。
- 2H、2SがM(メジャースーツ)1スーター(良い5枚から)の自然で古典的なOC(オーバーコール)としてビッドできる。
- 無論CAPP風のM+m2スーターも伝えられるだけでなく、どちらのmかを明示して伝えられる。
Q ⑷ メックウェルDONTの欠点は❓
A DONT(や複雑化したマルチ・ランディ)の様に、1NTに対するペナルティー・ダブルが使えなくなります。
Q ⑸ 遡って、原形のCAPPでも、♣︎は3台になりますが。♢の方は2台で買えます。これはリバースCAPPでは出来ません。
A 確かにそうです。実はマルチ・ランディの基本精神として、3台mにはチョッピリ冷たい面が有ります。台が上がるリスクの割に、M程の重みが無いと見ているのでしょう。
- 知らん振りをして、そのmスーツをOLしてダウンさせる方が、得な場合が有る。
- コンベンションを経由せず自分で3mをビッドしてしまう方が分かりやすいし、オープナー側が難しくなる。
∵ 国内外の多くの人は2CのOCがNAT(ナチュラル)でもCONV(コンベンショナル)でも、システムONにして居る。
Q ⑹ クラブ・ゲームでは、何を使うのが望ましいですか❓
これは、CONV選択の一般論に関わるので、稿を改めて述べます。
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