金曜ロードショーで放映された「ジャッカル」(1997米)は、何度も観ているお気に入りの映画ですが、ブルース・ウィリスとリチャード・ギアという、豪華2大スターの共演が話題性としては十分でありながら、内容自体はかなり酷評され、興行的にも振るわず、お世辞にも成功したとは言えない作品です。しかし、私の中では、往年の名優シドニー・ポワチエの出演映画として、特別に思い入れのある作品です。
シドニー・ポワチエは、1963年の「野のユリ」で、黒人としては初のアカデミー主演男優賞を受賞した俳優です。うちの母は、洋画しか観ない人だったので、私も幼い頃から自然と洋画ばかり観るようになり、小学校の低学年の時には、この「野のユリ」が特別好きな作品の一つでした。
南北戦争が終わり、除隊した黒人男性が、たまたま出会った白人の修道女達に翻弄されて、歌いながら陽気に教会を建てて、やがて去っていくというストーリーでしたが、彼は修道女の「アーメン」という祈りの言葉を「エーメン(A MEN)」と換えて、ゴスペル調で彼女たちと一緒にご機嫌に歌いまくります。主旋律の歌詞はずっと「エーメン」だという、この単純な歌がなんとも心地よくて、それが幼い私にも馴染めた所以でした。
このときの彼は、何でも起用にこなす優れた男性でしたが、「夜の大捜査線」(1967)や、「招かれざる客」(1968)でも、知的で優秀な黒人男性を演じています。ゆえに、私にとっては、幼い頃から知的で優秀で頼もしい男性という印象が強く、永遠に大好きな男優の1人として、彼は確固たるポジションを築いています。
今回の「ジャッカル」で、ポワチエはFBI副長官プレストンを演じます。
大物暗殺者ジャッカル(ブルース・ウィリス)が、FBIの長官暗殺を引き受けたため、その対抗馬として駆り出されたのが獄中の元IRAのテロリスト、デクラン・マルクィーン(リチャード・ギア)でした。ジャッカルの目的を阻止する為に、イタチごっこがはじまります。彼らと行動を共にする顔に傷のあるロシア情報局コスロヴァ少佐(ダイアン・ヴェノーラ)は、クールでカッコいい女性ですが、残念ながら途中で殉職。そして、最後、見事に役目を果たしたデクランに、プレストンが温情をかけ逃すあたりが、ポワチエ・ファンの見所と言えましょう。
わかりやすい作品で、粗探しを始めるとキリがありませんが、娯楽作品として十分楽しめる内容だと思います。私は、好きですよ。この作品。
シドニー・ポワチエは、1963年の「野のユリ」で、黒人としては初のアカデミー主演男優賞を受賞した俳優です。うちの母は、洋画しか観ない人だったので、私も幼い頃から自然と洋画ばかり観るようになり、小学校の低学年の時には、この「野のユリ」が特別好きな作品の一つでした。
南北戦争が終わり、除隊した黒人男性が、たまたま出会った白人の修道女達に翻弄されて、歌いながら陽気に教会を建てて、やがて去っていくというストーリーでしたが、彼は修道女の「アーメン」という祈りの言葉を「エーメン(A MEN)」と換えて、ゴスペル調で彼女たちと一緒にご機嫌に歌いまくります。主旋律の歌詞はずっと「エーメン」だという、この単純な歌がなんとも心地よくて、それが幼い私にも馴染めた所以でした。
このときの彼は、何でも起用にこなす優れた男性でしたが、「夜の大捜査線」(1967)や、「招かれざる客」(1968)でも、知的で優秀な黒人男性を演じています。ゆえに、私にとっては、幼い頃から知的で優秀で頼もしい男性という印象が強く、永遠に大好きな男優の1人として、彼は確固たるポジションを築いています。
今回の「ジャッカル」で、ポワチエはFBI副長官プレストンを演じます。
大物暗殺者ジャッカル(ブルース・ウィリス)が、FBIの長官暗殺を引き受けたため、その対抗馬として駆り出されたのが獄中の元IRAのテロリスト、デクラン・マルクィーン(リチャード・ギア)でした。ジャッカルの目的を阻止する為に、イタチごっこがはじまります。彼らと行動を共にする顔に傷のあるロシア情報局コスロヴァ少佐(ダイアン・ヴェノーラ)は、クールでカッコいい女性ですが、残念ながら途中で殉職。そして、最後、見事に役目を果たしたデクランに、プレストンが温情をかけ逃すあたりが、ポワチエ・ファンの見所と言えましょう。
わかりやすい作品で、粗探しを始めるとキリがありませんが、娯楽作品として十分楽しめる内容だと思います。私は、好きですよ。この作品。