今夜の NHK BS-2 の衛星洋画劇場は、「ギャラクシー・クエスト」(1999米)でした。
見るからに「宇宙大作戦(スター・トレック)」のパロディ丸出しのSFドラマ「ギャラクシー・クエスト」は、1979年から4年間放映されたTV番組で、20年経った今でもトレッキーを彷彿させる熱狂的なファンがコンベンションに通う・・・という設定で物語は始まります。
「ギャラクシー・クエスト」は架空のTVドラマなのに、それを見ていた異星人のサーミアンたちは、てっきり歴史ドキュメンタリーだと思い込んで、銀河レベルの自分たちの危機を、プロテクター号のタガート艦長とメインクルーたちに救ってもらおうと、彼ら役者たちを宇宙へと連れ出します。
ドラマのプロテクター号を見事に再現した宇宙船プロテクター号を託されたクルーたちは、逃げ出すことも出来ずに「ギャラクシー・クエスト」シリーズの逸話を応用しながら、かつ、熱狂的なマニアの知識を頼りに、凶悪で残忍な異星人サリスを倒すことに成功する・・・という、最後には架空ドラマからスペースオペラへと変貌していく、なかなか楽しいSF映画作品です。
艦長のタガートを演じる役者ジェイソン・ネズミスを
ティム・アレンが演じ、ヒロインのマディソン少佐を演じる役者グウェン・デマルコを
シガニー・ウィーバーが演じています。
また、メイン・クルー唯一の異星人(いわゆるスポック的存在)ドクター・ラザラスを演じる役者アレキサンダー・デーンを演じているのは、「ダイハード」のハンスや、「ハリー・ポッター」シリーズのスネイプで顔が知られている
アラン・リックマンです。
(ややこしいですね~
)
個人的には、プロテクター号の技術主任チェンを演じる役者フレッド・クワンを演じる
トニー・シャルーブに注目です。そう、彼は「名探偵モンク」シリーズのの主人公モンクを演じている個性的な男優さんです。
シャルーブ演じる役者フレッドは、いつも何かしら食べ物を手にしている冴えないキャラですが、サーミアン星人の女性に恋をして徐々に主任チェンへと変貌していくあたりが見逃せません。この恋の相手となる異星人女性ラリアリを演じているのが、
ミッシー・パイルです。あのジョニー・デップ出演の「チャーリーとチョコレート工場」で、いつもガムを噛んでいるバイオレット・ボーレガードの母親役の女優さんといえば、わかりやすいですね。
この二人が画面に映ると、ついつい個人的趣味で見入ってしまいます~(笑)
「宇宙大作戦(スター・トレック)」のパロディという点も、案外見もので、タガート艦長の座り方は、明らかにウィリアム・シャトナーのカーク船長のポーズです。
プロテクター号のクルーと銀河を救うことになる「ギャラクシー・クエスト」マニア達の活躍ぶりも、マニア万歳!のわくわく感が溢れていて、とても好きです。
この作品、B級(制作費は知りませんが)とは言い放てない妙な味があります。
製作が DREAM WORKS なので、当然といえば当然かしら~