よそ事

お友達と
私の知り合いのおうちに
遊びに行ったよ







「紅葉が美しいので
遊びにいらしてね」
って
ご招待受けたんだ




　　　　　　　　　　　　　











見晴らしのいいマンションで
素晴しいランチをいただきました






食後
会話を楽しんでたら

なにかの話の途中から

夜道は怖い
って話になり

その知り合いが
「わたくし　




カバンひったくられました」
って




　　　　









ハンドバッグ持って歩いてたら
バイクのオトコに
後ろから持ってかれたらしい




で　知り合い
そのたぐいの話が止まらなくなって




「それと　





空き巣にも入られましたの」
って





　　　　　　　





沢山色んなもの持ってかれたらしい







そして






「それと　






まだありますの」








えっ？！
今度はどんな被害？








「少しづつ　




家の物が






盗られて行きましたの

























掃除婦さんに」





　　　　　　　　　　　　









物盗られた驚きより





掃除婦さん　



















雇ってたんかい




というとこに驚いたね



それも






毎月


























３人来てたらしい


　　　　　　　　　　　　　　　　　　









「主人が亡くなる前は　こことは
比べ物にならない広さのマンションに
暮らしておりましたから
お掃除がとても間に合わなくて
毎月大掃除しに３人に来ていただいてたんです」



　　　　　　　　　　　　　







「その３人は盗みのプロなのかしら


毎回沢山ではなく


少しずつ色んな物を




盗っていたので





























ずっと気がつきませんでしたの」






































気づけよっですわよ









「そのあくどい奴ら　どの位の期間
掃除しにきてたんですか」
































「４年くらいかしら」







































気づけっ








まあね
うちには

価値のない物しかないけど


もし
誰かがうちのなにかを盗ったら
どんなものでも
あまりに数少ないから
もっと早く気がつくんだろうと
思うが







その
知り合い




「宝石なんかも　





少しづつ減るから　










全くわかりませんでした」
























４年もか



　　　　　　　　　　　　　　　　　　














あんたねえ

























米やら醤油じゃあるまいし
なにが
宝石が少しづつ減る　から
わからん　じゃっ






死ぬまでに









一度でいいから口にしてみたい




そのフレーズ



　　　　　　　　　　　　　　　　　







話聞いてて

もったいない
っちゅうもんじゃあ
ありませんでした